1月31日(日)「強いチーム」と「強いリーダー」が不可欠 |
本日未明にはU‐23アジア選手権の決勝が行われ、日本は韓国に大逆転勝利を収めました。
最近のアンダー世代はなかなかアジアでも結果に恵まれていなかっただけに、アジアの頂点を取る目に見える形を残せたのは嬉しい限りですね。
夏のリオ五輪まで約半年ですが、更なるチーム強化で本番では一層の楽しませてくれることを期待します。
さて、今回のU‐23アジア選手権は通常のホーム&アウェー方式ではなく、各国が一堂に会して短期決戦をするセントラル方式でした。
18日間で6試合を行う強行スケジュールだったので、日本はコンディションを重視して毎試合で4人~6人のスタメンを入れ替えるなど、レギュラーを固定しないでローテーションを組む形を取っていました。
開催地域がカタールだったこともあり、中東の過酷な環境やリカバリー日程の短さを考えると、このローテーションでの戦い方が奏功した面は大きいと思いますね。
ただ、先のようなローテーションでメンバーを組んで、厳しい大会を勝ち抜くのは容易なことではありません。
なぜなら、誰が試合に出ても遜色ない働きができることが条件で、ベンチメンバーも含めた総力が高くないと成り立たないからです。
そのなかで今大会の日本を見ていると誰が試合に出ても大きな浮き沈みがなく、同じような働きができていたように思えます。
これはチームでやるべきことの共通認識がしっかりとなされ、個々のポテンシャルを含めたベースがあるからこそできることですね。
この点は非常に素晴らしいことでしょう。
それに加えて今大会で目を引いたのは試合の途中で交代出場した選手が必ずといって良いほど起用に応えた仕事をしていました。
これは途中出場する選手が自分に与えれらた役割とチャンスを理解し、それに満額回答の結果を出しているとも言えます。
このような誰が試合に出ても計算できる安定したベースと、与えられたチャンスに結果を出す役割の遂行が噛み合うと、やはりチーム全体は勝利に向かいますね。
これらはサッカーだけに限った話ではなく、ビジネスにおけるチームでも同様なことが言えると思います。
ビジネスにおけるチームでも、チームとして実現すべきものの共有やディシプリンがあり、個々の仕事人としてのベースがしっかりしていれば、まず大崩れすることはありません。
同時に各個人が自分に与えられた役割やチャンスをしっかりとモノにして、衆目一致の結果を出すことができれば、必然的にチームとしての結果もついてきます。
チームとしてはこのような状態に近づけていくことが大切ですね。
その一方で今回のサッカーを観ていて感じたことの課題は絶対的な存在の欠如です。
ローテーションを組んで総合力での勝負、勝利は素晴らしいことですが、一方でローテーションのさなかにあっても絶対に不可欠なピースとして絶大な存在感を誇る選手がいなかったことも事実です。
これはひとつの課題だと言えるでしょうね。
この点はビジネスでも同じで前述したようなチーム状態に近づけていく一方で、やはりそこには絶対的なリーダーの存在が不可欠です。
ビジネスの場合はサッカーのようなスポーツに比べれば、より長期的に活動をするチームですからね。
その意味でも「強いチーム」と「強いリーダー」の双方が不可欠です。
自社のチームにおいても、時間は掛かってもそのような状態を作っていきたいと思います。