2021年 07月 23日
7月23日(金):自クラブの領域とリテールタイプ |
昨日までは小売で生き残る「10のリテールタイプ」に加え、それらをグルーピングした「新しい時代の価値を生み出す4つの領域」に触れました。
その4つは「カルチャー」、「エンターテイメント」、「ノウハウ」、「商品」の領域で、書籍「小売の未来」が説くのは「これら4つの領域の中から2つを選んで支配者となれ」との指針です。
その理由は2つの領域を含んだ強みとなるリテールタイプがあることで、複雑な独自性ある競争優位につながっていく点を示唆しています。
私たちは小売ではなくサービス業ですが、これに則って自クラブを考えてみたところ、以下のようになるんじゃないかと思っています。
●メインとなる領域「ノウハウ」
・核となるリテールタイプ①「透視能力型」
・ユーザーの問い=「自分のことを一番理解してくれるのは誰?」
お客様との開かれた関係性、それによる顧客情報をもとに提供価値を引き上げて、さらなる信頼やロイヤリティにつなげていくこと
・核となるリテールタイプ②「賢者型」
・ユーザーの問い=「一番いい助言がもらえるのはどこ?」
深いレベルのノウハウを有して駆け込み寺のような存在になり、他クラブでは続かなかった方が継続でき、他クラブでは成果が出なかった方にも対応できるようになること
●サブとなる領域「カルチャー」
・核となるリテールタイプ①「活動家型」
・ユーザーの問い=「自分の価値観と一致するのはどれ?」
道徳的、社会的な大義を自分たちの事業に投影させ、商品やコミュニケーション、経験価値を軸にしたユーザーとのタッチポイントを大切にして、連帯感ある関係性にしていくこと
大きくはこのような感じですね。
私たちは小型クラブの運営がメインでもあるから、有形のハード要素、それによる商品力やスタジオプログラムのようなエンタメ要素ではなく、無形のノウハウやお客様との関係性に立脚した要素が軸にはなります。
身体の面でお客様にとっての一番の理解者となり、かつその方やその時に応じた最適な助言ができる存在になること、これが基本路線です。
加えてカルチャーの領域も目指すべきクラブ像やどういった性格を持つコミュニティにしていくべきかは当初から考えて大事にしてきた部分でもあるから合致をします。
今回の4つの領域や10のリテールタイプのフォーマットに当てはめてみることで、改めて自分たちの進んできた路線の位置づけが整理できたところはありますね。
やるべきことは従来と大きく変わりませんが、位置づけや意味合いの理解を深めながら、各所での工夫や改善の在り方に先の方向性を反映していければと思います。
by biz-365
| 2021-07-23 18:33
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