2021年 06月 21日
6月21日(月):難しいテーマとどう向き合うか |
先般の日経産業新聞には「ソニー、PS旧作『終了』できず」と題した記事がありました。
ソニー・インタラクティブエンタテイメント(SIE)が「PS3」など旧作ゲーム機向けソフトのダウンロード販売について、2021年夏で終了予定としていた当初の計画を撤回してサービス継続を発表しました。
方針転換となったのはサービス終了を惜しむファンの声によるものです。
根強いファンを抱えている一方、PS3でいえば既にゲーム機本体の生産は終了していて利用者も減っているため、デジタル版のサービス維持にはサーバーの管理費用やセキュリティ対策のコストも要します。
同記事ではそこに対する折り合いをどうつけていくのか、それが今後の課題として提起されていました。
ゲーム業界でいえば売切り型のパッケージモデルからネット経由での販売比率は段階的に移行が進んでいます。
売切りのパッケージモデルからダウンロードやオンラインゲームに移行した時点で、問われるのは開発力ではなく運営力の比重が高まりました。
リリース後の運営によって、どうファンに継続してもらうのかに苦心する一方で、根強いファンを形成したがゆえに長い年月を経た時に維持コストとそこから生む売上をどうマネジメントするかは難しいテーマだと言えますね。
そんな記事を目にして、ふと10年以上前に発売されたPS3でのガンダムのゲームをオンラインでやってみた次第です。
現在の最新機はPS5で、もう2世代も前の本体機だからこのゲームでオンラインのルームを作っても誰かが入ってくることはないだろうと思っていたら、ほんの30分の間に数人がそこに訪れてきました。
これは正直なところ驚きで、10年以上前の古い本体機やソフトでも、未だに根強いユーザーがいることを改めて実感しましたね。
そこは昨今のスマホゲームとは明らかに異なるユーザーを育ててきたSIEの強さを感じるところです。
早々に廃れてしまうゲームもあるなかで、これだけのファンを形成してきたのはひとえにスゴイとしか言いようがありません。
そうした強固なファンの基盤を作ってきたがゆえの次なる悩みだから、ある意味では贅沢な悩みだと言えるかもしれませんが、前述した難しいテーマと今後の新作・新規顧客創造とをどう両立していくのか、自分なりにその後を追って見ていきたいと思います。
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by biz-365
| 2021-06-21 18:15
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