2021年 03月 17日
3月17日(水):トレーナーがいかんなく実力を発揮するために |
このところはフィットネスビジネス誌の取材に関連した内容を記しています。
大型クラブが中核的価値を再構築するにはトレーナーの潜在的な価値や可能性に目を向ける必要性に触れましたが、取材のなかでは以下の問いがありました。
「トレーナーに実力をいかんなく発揮してもらうために、必要な条件(環境要因)は?」
これに関しては「トレーナーがトレーナーとして仕事ができる環境設定」をすることだと思っています。
一般的な大型総合クラブにおける正社員の役割、仕事ぶりを見ると、それはトレーナーというよりも、施設管理者との表現が適切な状況です。
こうした状態のままでは仮に専門性を有したトレーナーがいても、実力が十分に発揮されることはないし、クラブでの提供価値を引き上げていくには至らずに終わってしまいます。
それを変えていくには組織変革、役割区分・職務の再定義は要るでしょうね。
それと同時に本当の意味で顧客志向の組織になっていくことだと思っています。
そうなると必然的にサービスデザインの再設計、顧客接点の作り方の再考へと視点が向いていくからです。
そことビジネスモデルの部分を上手くつなぎ合わせていくことができれば、トレーナーが実力を発揮する舞台は整っていくと思います。
そのうえで中核的価値、提供価値を漸増させていこうと考えれば、次はトレーナーの知識・技術を高めていくための学習の仕組みです。
私たちで言えばクラブ内でのOJT、マイクロラーニング、アウトプット、症例の積み上げ、ビデオ撮影&フィードバックといったものがそれらに当たりますが、クラブで目指すものと合致したそれを作っていくことです。
それ以外でトレーナーが実力を発揮して、充足感ある働き方をするために必要な要素で不可欠だと思うのは「お客様へ貢献できている実感、問題解決による感謝の言葉」でしょう。
トレーナーが充実感を得られる瞬間が日々の中に盛り込まれているかどうか、これは働き手としてのトレーナーを考えた時には外せないポイントだと感じます。
時にはお客様への成果、問題解決にあたって壁にぶつかることもありますが、そうした課題が立ち現れてくること、そして貢献したい相手が目の前にいること、これがトレーナーとしての成長を加速させます。
こういった諸要素が整っていくことが、トレーナーがいかんなく実力を発揮して、クラブの中核価値を引き上げていく道筋だと思います。
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by biz-365
| 2021-03-17 18:11
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