2021年 02月 17日
2月17日(水):観察的に捉える |
昨日は「偶然性」から紐づいて、イノベーションの機会でもある「予期せぬ成功と失敗」について触れました。
予期せぬ成功にしても、失敗にしても、そこにある偶然性から教訓を得て、再現性ある結果へと結びつける必然性を見出していくのがポイントです。
その際に大切な観点は起きた事柄を分析することにあるわけですが、分析が少し難しく感じるなら「観察的に捉える」ことだと思います。
イノベーションのための予期せぬ成功や失敗というと、少し大仰になってしまいますが、日常のなかにある思いがけないふとした瞬間なら、少なくないはずです。
それを漠然と眺めて終わるのか、観察的に捉えるのか、同じ光景を目にしていても得られるものは変わってきます。
観察的に捉えることの真意、本質に迫ろうとするならコナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズを読むと、それが分かってくると思いますね。
小説を読むのが苦手だ、という方なら今だとネットフリックスで現代版化した「シャーロック」があるから、それを見るのも一つの手かもしれません。
ベネディクト・カンバーバッチ主演で、第1話はホームズシリーズの「緋色の研究」ならぬ「ピンク色の研究」から話が始まります。
よく知られるところのホームズの名言には「君はただ眼で見るだけで、観察ということをしない。見るのと観察するのとでは大違いなんだ」というものがあります。
ホームズの鋭すぎる観察眼、思考力、それによる推理を前にしてしまえば、誰もが凡人になってしまいますが(笑)、少なくとも観察的に捉えることの意味合いは理解ができるところでしょう。
偶然性を拾い上げるのはイレギュラーな要素、アノマリーを見つけることでもあります。
イレギュラー、アノマリーというのは、あるべき整った状態からの逸脱でもあるから、それを拾い上げるには、本来のあるべき状態や秩序だったものがなんであるのかを自分自身が分かっていなければ出てきませんね。
それだけに偶然性を拾い上げるには、日頃からの知識のストックや思考があってこそ、ではあるでしょう。
そして、この観察的に見るというのはイノベーション云々だけではなく、私たちフィットネスの現場でいえば、ジム内やお客様を見るときもこの点が欠かせません。
漠然とジムに立ち、目の前に広がる光景を眺めているのと、自分の視野に収まっているものを観察的に捉えるのとでは、そこから拾い上げられる情報量は大きく変わってきます。
当然ながら認識できていないものには対処もできませんからね。
いかにしてそれを見るか、捉えるか、そこはジムに立つトレーナーとしても意識すべき大事な観点だと思っています。
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by biz-365
| 2021-02-17 20:05
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