2021年 01月 18日
1月18日(月):大型クラブがコロナ禍を機会に変える方向性 |
このところはSPORTECオンラインセミナーの流れから関連した話をしていますが、本日もその続きをもう少しばかり。
本日は難しい舵取りが迫られている大型クラブが目指すべき方向性についてです。
まず、この先の大きな潮流は以前に記した「滑らか」と「引っ掛かり」のいずれかを重視する二極化があると持っています。
そして、方法論は違えども双方に共通して求められるのは個客思考の具現化で、それとあわせたフィットネスの情報サービス産業化だと思います。
前者はデジタル、データを駆使して利便性を追求していくことであるし、後者は個店経営、土着化を進めていくことにはなってきますね。
また後者に関しては持続可能な地域づくりを意図して、そこに手段としてのフィットネスクラブとの観点で自分たちを位置付け、用いていく側面もあるでしょうか。
そうしたなか、もう一段階レイヤーを掘り下げて具体的なアクションにつながる観点としては以下のようなものが考えられると思っています。
・ワンストップ&ノンストップ
一度で用途が完結する、様々なニーズの受け皿になる、リアルのプラットフォーム、ハブの役割を果たす、そこにデジタル、ネットをフル活用して入れてスムーズ、ストレスフリーに、というアクションです。
・クラブのパーク化
こちらは一言でいえば閉じたクラブではなく、開かれたクラブにしていくことです。
パーク要素を入れて気軽に立ち寄ってもらえ、外部の方の流入がある場にしていく、地域に親しみを持ってもらえる存在を意図するものです。
・スポーツの取り込み
スポーツは既に普及をして浸透しているもので、その特徴は普遍性の高さ、流行り廃りのなさ、熱狂があること、コミュニティが存在していること、求心性と遠心性を兼ね備えていることが挙げられます。
フィットネスと親和性が高く、これまでもその一部をクラブのなかで提供してきたことを考えると、それをさらに広げていくのは理解、展開もしやすいところだと思います。
・ヘルステイメント化
こちらは「ヘルスケア」×「エンターテイメント」で私が勝手につくった造語です。
フィットネスクラブはスタジオプログラムなどを見ていても非常に楽しませる要素を持っています。
そうしたこれまで培ってきた経営資源を別な領域に当てはめていく意味合いで、隣り合っている市場、かつ少し楽しさには欠けるヘルスケアに対して、それを敷衍していってはどうか、との考え方です。
これらはあくまでも一例で、先般のブログでも触れたように大型クラブが持ち得ている経営資源を考えれば、ほかにもできることはたくさんありますね。
「コロナ禍を機会に変える」との考え方に立てば、いろいろなチャレンジができるでしょうから、そこに期待をしたいと思います。
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by biz-365
| 2021-01-18 18:20
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