2020年 01月 15日
1月15日(水):スポーツ界全体での展望を |
昨日はトップリーグの開幕、先般に参加したAMSセミナーと絡んでラグビーに関連したブログを記しました。
そこでも触れたように一時的な熱狂に留まらず、厚みを持った支持を得ていくには、代表チームやトップリーグの強化だけではなく、底辺の拡大と育成世代へのアプローチが不可欠です。
プロ化としての成功事例であるJリーグは、このあたりの取り組みを全方位的に進めましたからね。
昨日も記載したようにラグビーは強豪校ではない公立の学校だと、毎年4月は部員集めに奔走する状況だと言います。
人がいないことには練習、チームの強化もままならないし、大会への参加も危ぶまれるのだと思います。
いずれにせよ、どのようにしてプレイヤーを増やしていくか、育成をしていくかは今後の課題になるのは間違いありません。
あわせて考えるべきはラグビーだけに限らず、日本のスポーツ界全体における展望でしょう。
日本は人口減、少子化の流れにあって、その構造はこのままなら、一層強まっていきます。
この時点で単純にスポーツをする子供が減っていくことになります。
人口の絶対数における多寡、人口ボーナスか、人口オーナスか、これらは他国と勝負する面で考えれば、競争力の土台となる一因です。
そこがマイナスに触れていくなか、日本国内でいえば、各スポーツで才能ある有能な人材は欲しいのだから、その綱引きにはなるわけですね。
プロ化しているスポーツだとサッカーもW杯で勝ちたい、野球も、バスケットも、となるわけだし、ラグビーも、ということになれば尚更です。
もちろん、それ以外のスポーツもそこには加わってきます。
だからこそ、人を埋もれさせないような育成とか、適性の見つけ方、シェアなどは考えるべき観点ではありますね。
例えばサッカーでは芽が出ずとも、他のスポーツへコンバートしたら、より力を発揮する、といった面はあるでしょう。
日本では早いうちから1つのスポーツに打ち込み、それがダメならそのままスポーツから離れてしまうケースの方が多いとは思います。
もう少し幅広くスポーツに触れながら育ち、自分の適性などを見極めながら絞り込んでいくなど、その判断のタイミングを後ろにすることはひとつでしょう。
また人口は少ないけどサッカーでは世界のトップテンに入るような国では、限られた選手、才能を埋もれさせることなく、それを伸ばしていくような独自のメソッドを作っている国もあります。
こうしたものも、これからの局面ではひとつの参考にはなるはずです。
各スポーツ、各協会で明確な方向性を持って取り組むのは当然ですが、日本全体でスポーツを盛り上げていこうとするなら、それらを統合したような、より大きな枠組みでの展望、議論があっても良いと思っています。
by biz-365
| 2020-01-15 18:23
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