2019年 11月 15日
11月15日(金):VIPルームの拡張と可能性の拡張 |
昨日に続いてスポーツに関連した話を少しばかり。
一昨日の日経MJには「スタジアム改修、全国で」と題した記事がありました。
副題には「VIPエリア拡大」と記載をされていたように、同記事で取り上げていたのは複数のスタジアムでVIPルームの席数などを増やすための改修が進んでいる旨を報じています。
Jリーグ、ガンバ大阪の本拠地であるパナソニックスタジアム吹田では、スタジアム建設当初には80席だったVIPのラウンジを倍以上の200席近くまで増やしたほか、2020年度に向けては、さらに70席ほどを追加する意向のようです。
またヴィッセル神戸にとってのホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸でも、2020年度にかけてVIPゾーンを現在の2倍に大幅拡張するとしています。
その他、J2のV・ファーレン長崎では新スタジアムを作る計画で、そのなかではVIPルームの設備はもちろん、それとあわせてフィールドが見えるホテルを設けるなど、スタジアム需要を取り込む動きが活発化しているのが分かります。
Jリーグの放映権料はDAZNが従来よりも大幅な高値を付けてくれたことからも分かるように、サッカーというもののコンテンツとしての価値が高まっているのは明らかです。
もちろん、これは日本だけに限ったことではなく世界的に見ても同様だし、それはサッカー以外のスポーツに関しても同様でしょう。
そうやってサッカーのコンテンツとしての魅力が伝わり、かつその価値が高まっていけば、それとあわせて「場」の魅力も引き上がります。
つまりはスタジアムの場、そこでのライブ感、そうした諸々の価値も同時に引き上がっていきますね。
そうした流れのなか、VIPルームでのスポーツ観戦が接待に使われたり、そこでの商談、あるいはスポンサー同士の新たなコネクティングなど、スタジアムが果たす役割も広がります。
サッカーを純粋にサッカーとして楽しむのは当然ですが、サッカーを核にしながら様々な機能を担うハブ的な位置付けになっていけば、サッカーやスタジアムの可能性はもっと開けていくはずです。
欧州のクラブチーム、スタジアムでは早くからそうした形が取られていましたが、ここにきて日本でもそうした動きが広がってきましたね。
今週はちょうど会食をした際にJリーグ以前の日本リーグ(JSL)時代のクラブや観客動員の話をする場面もあったのですが、その頃と比べると日本のサッカースタジアムでVIPルームの拡張というのは隔世の感があります。
多様な可能性のもと、今後も日本サッカーが発展をしていけばと思っています。
by biz-365
| 2019-11-15 17:56
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