2019年 11月 13日
11月13日(水):品質保証と透明性を担保する第三者 |
先般の日経新聞には「マンション管理、品質見える化」と題した記事がありました。
同記事で取り上げていたのはマンションの管理会社などが連携して、管理の品質を適正に評価する指標作りを進めている点です。
具体的にはマンション管理会社でつくるマンション管理業協会は「マンション管理適正評価研究会」という研究会を立ち上げ、管理に関する情報を中古マンションの価値に反映させるための評価指標を作るなどしています。
現在の商習慣では中古マンションの管理状況については、購入者が契約を締結する直前に知るのが多いということで、前述した点を見える化することで資産価値や売買価格がクリアになっていき、市場の健全化・活性化につなげていこうとの意向だと思います。
中古市場で、かつ売買単価が高いとなれば、品質に対する第三者的な評価や保証は不可欠で、中古のマンション市場でいえば、まさにこれが当てはまります。
以前のブログではオートバックスセブンが中古車のCtoC市場のプラットフォームへ乗り出した旨を取り上げましたが、構図はこれと似たようなものですね。
中古マンションの売買と同様に中古車の場合も、その取引における査定や整備、それによる保証というものが不可欠な領域です。
なぜなら自動車の場合、ユーザーは運転免許を取得して車を運転してはいるものの、エンジンをはじめとした自動車の細かな仕組みまでをユーザーが理解しているわけではなく、細かな機能や損耗状況はブラックボックス化された部分があるからです。
それゆえサイトに登録されている中古車を目にしても、それが外形的な画像を見るだけでは、どのような状態にあるのか、その善し悪しを知る術がありません。
同時に中古車販売でトラブルになりがちなのが、購入したけどすぐに壊れて使えない、とか記載にあった情報と実態が違っていた、といったことでしょう。
そういったものを避けるためには信頼できる第三者が確認をして、その品質や整備状況等に対して認証を与える必要があります。
この点は中古マンションにしても、中古車にしても同様ですから、こうした動きになっていくのは妥当だと思います。
経済が停滞して不況期になった際に古物商が増えるのは、過去の歴史を振り返ってみても実際に起きてきた流れですね。
そこに現在ではCtoCもプラットフォームがたくさんできて、市場が活性化をしてきた状況にあります。
今後もそうした流れが続いていくとすれば、中古マンション、中古車に限らず今回のように安心して取引ができるような品質の保証、透明性を担保しながら売り手と買い手を橋渡しする役割が必要になってくるのは確かでしょう。
by biz-365
| 2019-11-13 17:50
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