2019年 06月 04日
6月4日(火):「個性化」×「体験」でプロセスの楽しみを提要価値に |
昨日の日経MJには「コーヒー 自分でブレンド」と題した記事がありました。
同記事ではコーヒー専門店「THE COFFEE SHOP」が販売をしているスペシャリティコーヒーのブレンディングセットなどが取り上げられています。
商品としては産地などの違う3種類の豆が100グラムずつ入っており、お店としてのお薦めのブレンド配合も紹介されているので、初心者でも楽しめるようなセットになっています。
ショップとしては楽しみ方の提案をしていて、ブレンド次第で味が変わり、自分好みのコーヒーを作る楽しさも味わってほしいとの意図ですね。
これはコーヒーが好きな人にとっては楽しみが広がるし、ニーズはあると思います。
この点は今日の特徴的な5つの消費マインドに照らし合わせてみるとわかりやすいでしょう。
以前にもこのブログで取り上げたので詳細な説明は割愛しますが、以下がそれに当たります。
1、時間感覚重視
ここでのキーワードは「速く」や「短時間」、そして「いつでも」といったものです。
2、利便性重視
利便性のキーワードは「簡単に」とか「便利に」、あるいは「どこでも」がそれに当たります。
3、個性化、充実化重視
こちらのキーワードは「ゆったり」や「楽しく」、「自分らしさ」や「充実した」です。
4、体験重視
経験価値を重視するマインドでキーワードは「その場」や「その瞬間」を大切にすることです。
5、合理性重視
合理性については「納得できるかどうか」がキーワードに挙げられるでしょう。
そうしたなか、今回のコーヒーのブレンディングセットというのは前述した5つのうちの2つを満たしていることが分かります。
それは「個性化」と「体験重視」ですね。
自分好みにアレンジすることでの個性化、そして試行錯誤しながらブレンドしたり、それを味わうまでの一連の時間そのものを体験価値として捉えられます。
出来合いのものではなく、あえてそのプロセスをもユーザーに委ねて、楽しんでもらうことはひとつのアプローチだと言えます。
マーケットを見渡してみると飲食に関連したことだけでも、こうした商品は他にもいろいろあるのに気が付くと思います。
例えば私が好きなカレーでも自由にブレンドできるスパイスセットはそれに当たりますね。
また自宅で手軽に味噌作りができるキットなんかもそうで、熟成期間などで仕上がりの味も色も変わりますから、自分好みを楽しめます。
このようにして作るプロセスそのものを楽しめるようにするのも、ひとつの提供価値であって、そうした楽しみ方の提案も積極的に考えていくべき事柄だと思います。
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by biz-365
| 2019-06-04 18:02
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