2019年 02月 11日
2月11日(月):「企業視点」と「ユーザー視点」 |
本日は祝日ということもあって肩の力を抜いた話を少しばかり。
先般には機動戦士ガンダムが今年で40周年を迎えた旨に触れ、その一環としてデアゴスティーニから発売される「週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル」の定期購読を申し込んだことを記したと思います。
本日はそれに関連した話ですね。
まず申込時点で感じたことは、定期購読のアプローチにおいて小さな工夫が盛り込まれた点です。
デアゴスティーニの仕組みは分冊百科と呼ばれるもので、毎週各テーマに沿って小冊子が定期刊行され、それを集めていく、あるいは続けることで何かが完成していく流れになっています。
だから定期購読の場合は毎週の発行、毎週の配達というのが基本になりますね。
先ほど「工夫が盛り込まれた」というのは、その毎週の配達の部分です。
デアゴスティーニではないものの、かつて私が同じ分冊百科の仕組みで「名将の決断」という日本の歴史上の偉人における種々の決断した場面を取りあげたものを定期購読していましたが、その際は何の選択の余地も無く毎週の配達でした。
それが現在では配達の頻度をユーザーが任意で選択できるようになっていたのです。
具体的には従来通りの毎週のほか、新たに隔週(2冊×2回)、そして月1回(4冊×1回)という選択肢ですね。
定期購読の費用には当然ながらに配送料も含まれているから、企業側としては配達頻度が下がれば、その分は利益率が高まります。
極めて単純な事柄ではありますが、それが毎月のことになるから、ここにメスを入れるのは妥当なことだなと思いますね。
この点は完全に企業側の論理なわけですが、ユーザー側としてこうした選択肢があって有難いな、と思うのはゴミや手間のことです。
私の場合はビジネス系の雑誌や健康関連の情報誌などを含めて、月単位で届く定期購読誌は5誌を超えるし、なかには毎週のように届くものもあります。
おまけに新聞も3誌を購読しているから出張で数日間家を空けると、途端に配達物が溢れかえってしまうわけです。
届く量が多いだけにそれぞれの誌面に対して丁寧にパッケージされたものを開封する度にゴミが増えるし、最近では必ずと言ってよいほどパッケージには何らかの別な広告も同封されています。
だから届くものを月に4回から1回にまとめることができるなら、それはそれで良いかなと思って私は月に1回の配達を選択しました。
ただ、実際に初回の配達と今後の配達スケジュールを見て、「これはユーザー心理を外しているな」と思ったことがあります。
それは配達のタイミングです。
例えば月に1回の配達だと1号~4号をまとめての配達になりますが、その配達時期は4号が書店に売り出されるタイミングでの配達になっていることです。
これだと書店で既に1~3号が売り出されているのに誌面が手元に届かず、後付けでその情報が入ってくることになりますからね。
月に1回の配達というのは、企業側からしてみれば配達コストが4分の1で済むわけで、それを選択しているユーザーというのは最も利益率が高い対象です。
そうであるならば、1号が発行されるタイミングで1~4号をまとめて送り、言わば市場よりも「情報を先取りできる」状態を作るべきですね。
そうすれば満足度は高まるし、それが分かって月1での配送を望む人が増えれば、その分だけさらに企業側の収益性も高まります。
ビジネス誌のように、ある意味では情報の鮮度が重要になってくる媒体では先に制作して、まとめての配送というわけにはいかないでしょう。
でも、ガンダムのように既に出来上がったコンテンツをベースにしているのであれば、数号分を前倒して制作し、1ヶ月分をまとめて配送することは何ら問題がないはずです。
「まとめ配送」という観点は良いですが、それが単なる「企業側の論理」にだけ留まっているのが残念な点ですね。
そこに「ユーザー視点」を入れて、発送のタイミングさえ変えてくれれば、双方にとって望ましいWIN×WINになるだけに、少しもったいないところです。
趣味の定期購読ひとつとってみても、それを企業視点とユーザー視点で眺めてみれば、何らかの気付きのひとつもあるものです。
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by biz-365
| 2019-02-11 17:30
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