2018年 11月 22日
11月22日(木):自分のまわりをどう照らすか |
11月も下旬に差しかかり、冷え込みが本格化してきたことで冬の様相を呈してきましたね。
さて、本日は身の回りで起こった出来事から感じたことを少しばかり。
昼には温かいものでも食べようと思って駅構内にある立ち食い蕎麦のようなお店に入ったのですが、まずはそこで目にした光景から説明しましょう。
私の前に並んでいる50代から60代ぐらいの男性が自分の注文した品を受け取り、私のオーダーした蕎麦が出てくるのを待っていました。
すると先ほどの男性が「おい!おれが頼んだのはうどんだぞ!」と大きな声で怒鳴りつけています。
それを受けてお店のスタッフは「申し訳ございません」といって、すぐに新しく作り変えて商品を出したのですが、その男性はそれを受け取りながらも、さらに何か続けざまに文句を言いたそうな不貞腐れた感じです。
対応したお店の女性スタッフは嫌な気持ちになったのだと思いますが、その後の作業を見ているとあからさまにイライラした様子で作業が雑っぽくなっているのは傍目にも分かりました。
こうした光景を見て気持ちが良くなる人はいないから、それを見ていた周りの人も少なからず嫌な空気感を味わったことと思います。
これは最初に怒りをぶつけたことに端を発して、負の感情があたり一面に連鎖してしまった分かりやすい事例だと言えますね。
もし自分のオーダーしたものと違っても「すいません、自分が頼んだのは●●だったので、変えてもらってもいいですか?」と申し出ていれば、これとは丸っきり違う展開になっているのは確かでしょう。
そんな光景を目にして蕎麦を食べながらアタマに浮かんできたのは先般に日本で講演をしたダライ・ラマに関してです。
かつてチベットが中国から受けた侵攻、その後の民族に対する中国側からの所業を見れば、言いたい主張はあるだろうし、批判をしても一定の正当性は認められると思います。
それでも安易な批判をすることなく、共存していく道を説き、対話をしていく姿勢を常に持っています。
これは中国への迎合、弱腰としてそうしているのではなく、民族として大切にしている対話や融和を自ら体現し、同時に民族を守るためでもあるでしょう。
そして「人と会うときは笑顔で対応する。そうすると友人が増えていく」といった自身のモットーも語っていましたが、国や民族、利害など乗り越えるのが難しい相手を前にしてさえ、このような姿勢を貫いているのは容易ならざることです。
蕎麦屋にいた男性とダライ・ラマを比較するのは無理があるのかもしれませんが、彼もまた同じ人間です。
一方は自分の周りに負の感情をまき散らし、一方では周囲を温かくして自分の全存在をかけて平和や民族を守るために動いている人がいます。
誰であっても自分の身の回りには良きにつけ、悪しきにつけ、何かしらの影響を放っているのは事実です。
自分がどちらの側でありたいのかは考えておくべきだし、それが問われるべき場面は日常のなかに山ほどあります。
自分の周りをどう照らしていくのかは、どこまでいっても自分次第ですから、まずは自分にできる範囲で一隅を照らしていくことができれば良いと思っています。
-------------------------------------------------------------
フィットネスビズのトレーナーブログを開設しました。
こちらも毎日更新をしているので、是非ご覧ください!
■「目指すはフィットネスビジネストレーナー」
--------------------------------------------------------------
by biz-365
| 2018-11-22 20:45
|
Comments(0)