2018年 11月 18日
11月18日(日):再考を迫られる「定額乗り放題」 |
一昨日の日経MJには「キャデラック定額乗り放題 GM、不採算で一時休止」と題した記事がありました。
こちらはGMが高級車ブランド「キャデラック」で2017年から始めた定額乗り放題サービス「ブック・バイ・キャデラック」に関する内容ですね。
同サービスは年間18回を上限にSUVやセダンなど、複数の車種の中から好きな色やグレードから選び、自由に車を乗り換えられるもので、走行距離の制限もなく車両の登録や保険なども含めて月額料金のパッケージとなっています。
キャデラックでは12月1日をもってこのサービスを一時休止し、これまでに得た見識を活かして今後の戦略を調整するとのことで、同記事ではオーバーコストで採算が取れなかったのが原因と説明をしています。
現在は車においても「所有」から「利用」へのシフトは進んでおり、サービスとしてのモビリティへメーカー各社が対応を急いでいる状況ですが、今回の一報は各社にとっても再考を促す契機にはなるでしょう。
日本でいえば今月はじめにトヨタ自動車が定額乗り放題サービスを2019年から開始する旨の発表をしています。
「KINTO」のサービス名称で、前述したキャデラックと同じく税金や保険の支払い、車両のメンテナンス等の手続きをパッケージ化した月額定額サービスです。
会見では「好きなクルマ・乗りたいクルマを自由に選び、好きなだけ楽しんで」もらうことを意図し、ユーザーとクルマとの新しい関係を提案する、というコンセプトでの愛車サブスクリプションサービスだとしています。
まずは東京地区でのトライアルからスタートするとのことで、料金設定などは未発表の段階ですが、類似サービスでGMが躓いている状況なだけに、価格などは慎重にならざるをえないと思います。
いずれにしても今後のモビリティの在り方としてはまだ青写真の段階であって、持続可能なモデルとしては細部が詰められていない状況ですね。
せっかくの機会ですから、自分だったらどうするかを考えてみるのはひとつでしょう。
特に今回の例は先行企業が躓いて、まだ誰も成功事例を確立していない状況だけに、考える面白味はあるはずです。
個人的には定額サービスへ一足飛びで行くよりは、もっと現実的な方法論があると思っていて、そのほうがユーザーにもメーカーにも馴染むところがあるのでは?などと考えている観点はありますね。
そんなこんなで自動車メーカー各社の今後の動向を見守っていきたいと思います。
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by biz-365
| 2018-11-18 21:10
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