2018年 09月 01日
9月1日(土):「スイーツ」と「食パン」 |
先週の日経産業新聞には「高級食パン第2の柱に」と題した記事がありました。
この記事が取り上げていたのはチーズタルト専門店「PABLO」を展開する「ドロキア・オラシイタ」がスイーツ事業を補完するべく食パン専門店の展開を始めた旨を報じたものです。
その背景としてはスイーツ事業の難しさから来るところも大きいようですね。
記事には同社トップのコメントも出ていましたが、一言でいえば「採算性が悪い」ということでした。
スイーツ店の場合は常連顧客であっても来店頻度は1ヶ月に1度ほどだと言い、リピート率の低さと新規顧客の創造をし続けなければならない点がネックなのだと思います。
またスイーツに対しての課題は「飽き」と「食べなくても困らない」点が挙げられていましたが、これにも合点がいきます。
スイーツはひとつのものに限定して指名買いし続けるよりも、何か目新しいものがあればそれも食べてみたいと思う人が大半でしょう。
その意味で現状のスイーツはトレンドが色濃い市場でもあります。
また食べなくても困らない点もその通りでスイーツは必需品の類ではなく、同じ食でも1日の3食のなかに位置付けられるものではありません。
だからこそ先のような来店頻度になるわけで、それが収益性とも関連してきます。
そうした種々の要因があったからこそ、日常の食卓にのぼる商材としての食パンに行き着いた旨が記されていました。
このような点は非常に理解ができるところではありますね。
なぜなら、私たちはフィットネスにおける日常、つまり習慣にフォーカスをしているからです。
日本のフィットネス業界もトレンドの反映が強い市場ですが、私たちはトレンドとは無縁なことをしています。
むしろトレンドには背を向けていると言っても良いぐらいです。
トレンドという華やかさや目新しさではなく、極めてベーシックなことを突き詰めて深さを出すこと、習慣としての健康が意図するところです。
それゆえ例えて言うならば、私たちはフィットネス業界における食パンであって、トレンドのプログラムやボディメイクのようなスイーツではありません。
これは事柄の是非ではなく、目指している方向や性質が違うということです。
もっとも私たちが目指すのは食パンであっても、高級食パンではないですね。
冒頭に触れた店舗では一番人気の食パンが950円(税込・2斤サイズ)となっています。
毎日食べる類の食パンであっても、その価格が相対的に割高なものであったならば、結局のところ毎日の食卓にのぼるものにはなりにくいものです。
あるいは一部の人しか購入し続けてはくれない状態にはなりやすいでしょう。
高級食パンならそれでも良いですが、健康としてのフィットネスは一部の人に限定すべきものではなく、もっと開かれたもので広がるべき対象です。
そうしたことを考えれば食パンは食パンであっても、高級ではなく日常使いをしてもらえる価格でありたい、というのが私たちの考えるところです。
そんな食パンのようなクラブを、これからも目指していくつもりです。
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■「目指すはフィットネスビジネストレーナー」
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by biz-365
| 2018-09-01 16:56
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