2018年 08月 28日
8月28日(火):未来をつくる場に |
昨日の日経新聞には「福島「Jヴィレッジ」運営再開」と題した記事がありました。
サッカーに携わっている方はご存知の方も多いでしょうが、「Jヴィレッジ」というのはナショナルトレーニングセンターとしてのサッカー練習施設でサッカーコートが何面もあり、主にサッカーの育成世代で活用されてきた場所です。
こちらは1997年の開設時から日本サッカーの発展に大きく貢献してきた施設でもありますね。
そんなJヴィレッジを不意に襲ったのが東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故です。
それによってJヴィレッジは本来の活動用途での使用は休止となり、それ以後は福島原発の事故処理における拠点となっていきます。
芝のサッカーコートの上には様々な工事車両が並ぶ光景をご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
あれから7年の歳月が経過をして、この夏からは施設の一部の運営を再開するに至りました。
早速ながら県内外の大学や小中高のサッカークラブの合宿の申し込みなどがあり、8月の宿泊予約は5,400人に上ったと言います。
こうしてJヴィレッジがかつての姿を取り戻し、そこで少年や青年がボールを追いかける場になったことは率直に嬉しいですね。
ただ震災や原発事故を経たいま、Jヴィレッジが持つ意味合いは単なるサッカー施設に留まるものではなくなったと思います。
冒頭に触れた記事の副題は「復興の象徴、多角化探る」となっていましたが、やはりそうした面を帯びてはくるはずです。
震災による復興が十分に進んでいるとは言い難いなか、それに関する記憶だけは忘却が進んでいます。
そのなかで大切なことを記憶に留めていくための場になりえるし、同時に復興した姿を見せる場にもなります。
Jヴィレッジは宿泊施設もあるし、会議室も備えているので、様々なコンベンションや研修にも使える施設だけに、そうした使い方は模索がされているようです。
ここで合宿をする中学生や高校生が単にサッカーをするだけで終わらずに、そうしたことを学び、Jヴィレッジから日本の未来を考えていく、ということになればこのうえない話です。
もちろん日本だけに限らず、育成世代の国際大会や招待試合としてJヴィレッジを活用し、世界やアジアの育成世代に原発のことや未来のエネルギー政策について、フクシマという場でそれを考えてもらうことにも大きな意義があるでしょう。
図らずも訪れた災害と事故、そこからの歳月を経たいま、日本サッカーの未来を作る場であると同時に、復興の象徴や未来を展望する場としてJヴィレッジが機能していけばと思っています。
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by biz-365
| 2018-08-28 18:11
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