2018年 07月 27日
7月27日(金):FBL大学対話動画 |
昨日はFBL大学の対話動画の撮影を行ってきましたので、それに関連したことを少しばかり。
今回のテーマは「若年層の組織離脱」についてです。
社会全体で見ても新入社員の30%が3年以内に退職するという状況もありますし、フィットネス業界を見渡してみても、そうした傾向は見て取れますからね。
こうした事象が起きる要因を見ていくと、これは会社という組織の側にも、個人の側にも双方に問題があると言えます。
例えば組織の側に目を向けると、理念がない(あっても形骸化している)、求める人材像を示していない、成長できる仕組みがない、良き上司・リーダーがいない、人に優しくない、労働環境が劣悪で段階的に改善していく兆しもない、などでしょうか。
一方で個人の側に向けると、自分のやりたいことが定まっていない、何を大切にするのかが不明確、責任を果たす前に権利を主張している、自分の居場所をつくるための努力をしていない、長期の視点がなく近視眼的、やりたいことがあってのチャレンジではなく現状不満からの退職、といった感じですね。
こうした諸々が複合的に絡み合うなかで生じている事象だと思います。
多様な価値観があるから何が絶対の正解というものはありませんが、若いうちから安易な転職を繰り返すことを私は個人的には賛同しかねますね。
これは仕事やスポーツ、芸事など何であってもそうですが、取り組む対象についての本来の価値や意義、その本質が分かってくるまでには一定の時間を要するものです。
そこに触れる以前から、「これは違う」、「自分のやりたいことではない」、「思っていたことと違う」、といった判断を軽々にしていると、物事の本当の楽しさや、やりがいのようなものを掴むことはできませんから、もう少し長い目で物事と向き合う姿勢は大事でしょう。
また自分の居場所というのは自分自身で作っていくものです。
どこかに理想のユートピアがあるわけではないし、誰かがそれをお膳立てして待ってくれているわけでもありません。
組織の側では当然ながらに温かく迎え入れ、種々のサポートをしていくにしても、周囲からの信頼を得たり、人間的につながっていくには自分の側でもそのための努力はすべきです。
そうやって自分の居場所をどこにも作れないままに転職を繰り返すと、根を張ることのない植物のようになってしまい、物理的にも精神的にも漂流する自分になってしまう懸念があります。
その他、安易な転職は自分の成長の芽を摘んでしまうし、結果を出したり周囲への貢献、チームとしての協働ができないと、その先で自分に出来ることが先細りしていきます。
フィットネス業界では20代の半ばまでに組織を退職してパーソナルトレーナーになる人も増えていますが、その先でフリーランスではないステージに行こうとすると、その多くが躓きます。
それは自分でチームを作ったことがないし、周囲と共同して結果を出したり、人と真摯に向き合って育成をしてきたことがないからです。
その状態で人を雇用し、チームを作ろうとするとチームが崩壊したり、退職が相次ぎ社員が定着しない状況になります。
では、そうした状況にならないためにはどうすれば良いか、ですね。
対話動画ではそのあたりについて組織の側としてすべきこと、個人の側としてすべきことに触れています。
配信は8月以降だと思いますが、同内容が対象の方はご覧くださいませ。
by biz-365
| 2018-07-27 18:16
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