2018年 06月 10日
6月10日(日):大型クラブに不可欠な「守備戦術」 |
本日は内輪の話を少しばかり。
自社では小型クラブとジムスタジオ型クラブの双方を運営しています。
対お客様での接客、サービスでいえば、モデルの違いに関わらずに共通して大切になることと、異なる考え方で臨まなければならない点の双方があります。
共通点と言えるのは日頃からこのブログでも記しているような「人間対人間」のところをしっかりやることです。
お客様の状況、背景、そうしたものをしっかりと把握して接するのはもちろん、関係性を築くには自分の側での自己開示も不可欠になります。
そして関係性の構築とあわせてのミッションはお客様の望む成果に対してのアプローチです。
こうした一連のアプローチはモデルの如何を問わずにトレーナーがしていくべきことです。
その一方でモデルの違いは異なる対応の必要性にも迫られます。
会員数では10倍ほどの開きがあるし、クラブの物理的な面積としてもそれに類似しただけの開きがあります。
当然ながら1日の来館者数や瞬間的な在館者数にも違いがあるわけですが、これに応じるスタッフ数も同じように10倍の人数で配置ができるかといえば、そうではありません。
これが厳然たる違いをもたらす要素のひとつだと言えます。
ジムエリアだけを切り取った際でも「広いスペース」、「多くのお客様」に対して、それを「少ないトレーナー」でカバーをしなければなりません。
先般にはあるスタッフに対してサッカーを例に説明をしましたが、これは完全に数的不利な状況です。
こうした局面がベースにあり、それをケアしようと思えばどうしたって戦術というものが要ります。
大型クラブの場合は個別の満足を生み出すことはもちろん大切ですが、大前提としては不満足を生まない、赤点を取らないためのベースが必要です。
それはサッカーでいえば相手に点を許さないための「守り」であり、前述したような数的不利な状況をカバーするには「守備戦術」なしには成立しないわけです。
この守備戦術において大事なことはチームとしての「ディシプリン」であり、「戦術理解」としての共通認識、そして個々がその戦術を実施するための「個人のスキル」と実際の場での「チームとしての連動」になります。
これらなしに、ただ人を配置したり、人に任せているだけでは、守りの出来は不十分であって、いくつもの潜在的な不満足としての失点を許している状態です。
これでは成り行きとしての結果にかなっていきません。
クラブでは初期定着、中期定着などのアプローチも行われていますが、これは試合の入り方としての最初の5分や10分に安定して入ること、その後の試合を作るための序盤の戦い方のひとつです。
これと併せてジムのなかでは、そのゾーンをいかに守るかという前述したゾーンディフェンスの考え方が不可欠なのです。
このあたりについてはチームの編成が変わっていることもあるので、改めて伝えていかなければと思った次第ですね。
by biz-365
| 2018-06-10 21:00
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