2018年 05月 28日
5月28日(月):開業する小型ジムは増えているけれど・・・ |
最近は私の自宅周辺にも小型のジム、スタジオなどが増えてきた気がします。
ちょっと今までと違う道を通っていると、そこにジムが出来ていたり、新聞折込としてチラシが入ってきたり、駅前でティッシュを配布していたり、といった感じです。
新たにオープンしているお店を見ていると、パーソナル業態のほか、グループエクササイズをする小型ジムや、整体にレッドコードなどを備えた小型スタジオなど、そのモデルも様々です。
そうしたものを見ていて感じる共通点は、やはりマーケティングの欠如だと思います。
折込チラシやポスティングされてくる販促物に目をやると、そこには「これがあります」「あれができます」といった内容が大半です。
要は自分たちの言いたいことだけをそこに載せている印象がします。
なんとか自分達の存在、提供している内容を知ってほしいという想いがあると思うので、それらを言いたい気持ちは非常に理解ができるところですけどね。
ただ、それをそのまま表現するだけでは行動を喚起するのは難しいのが現実です。
やはりマーケットのニーズというものから入っていかないと、クラブの提供するサービスと人とがヒモ付いていきませんからね。
そうしたことはクラブ運営をしていくなかでは基本中の基本ですが、それを備えないまま開業していくクラブが事ほのか多いことを感じます。
小型の場合は開業に要するハードルが大型クラブに比べれば低い分だけ参入しやすいのは間違いありません。
そのことが安易な参入を助長しているところはあるでしょう。
しかしながら、そうした参入で上手くいくほど現実の世界は甘くないと思います。
事実、このブログを書くにあたって周辺の小型ジムのサイトを見ていたら、一昨年にオープンをした小型クラブが4月末をもって閉鎖をしていた通りです。
開業した当初も「これでは厳しいだろうな」と思っていましたが、実際にオープンから2年と持たずに閉鎖という憂き目にあっています。
こうしたクラブが特別なのではなく、全国に目を向ければ同様な例は枚挙に暇がないはずです。
昨今の状況、トレンドを考えれば、今後も各地で多様な小型のモデルでの開業が増えていくとは思います。
でも、そのなかで5年や10年にわたって運営を続けていけるクラブは一握りでしょう。
無論、マーケティングだけではなく、ご入会いただいた方に継続してもらえる仕組みやそのための方法論なども不可欠です。
特に小型クラブほど投じられる広告宣伝費に限りがあるわけだから、大型クラブ以上に効率的な顧客創造ができなければならないし、継続にあたっても同様なことが言えますね。
そういった諸々が揃ってこそ、はじめて成立するのが小型クラブの運営だと捉えています。
無手で戦場に行くのは危険過ぎるので、そこは必要な要件をしっかりと学ぶことが大切だと思っています。
by biz-365
| 2018-05-28 18:07
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