2018年 02月 28日
2月28日(水):広告に見える2つの問題点 |
昨日のブログではマーガリンの業界団体が掲出している広告について触れました。
具体的には「マーガリンの日」が制定されていたことや、「思わずかぶりつきたくなるマーガリン」、老化しないお菓子としての「お菓子のアンチエイジング革命」など、仰天するような訴求などに触れました。
これらの記事広告や純広告の内容を見ていて感じる問題は2つですね。
まず1つ目に挙げられるのは一面的なアプローチです。
記事部分の文面を読んでいると、そこで一貫して伝えているのはマーガリンが「ヘルシーである」との論調です。
このブログ読者の皆さまはトランス脂肪酸を含むものがヘルシーであるはずもないのは百も承知だと思いますが、それをそう言えてしまうのは一面的な論理、ある一部分だけをクローズアップしているためです。
例えば「植物由来であること」などはそのひとつになっています。
動物性脂肪ではなく、植物性であるという1点のみにフォーカスをして、それだからヘルシーだと説明する流れですね。
また別な例ではアレルギー原因物質を含まないからヘルシーである、といった具合です。
それ以外にどんなマイナス、デメリットがあろうとも、それはひた隠しにして、ある一部分だけを取り上げて、さもそれが良いものであるかのような説明になっています。
ブログ読者の皆さまのように健康産業に従事していて、一定以上の健康リテラシーがあれば、そうした論理の矛盾も簡単に喝破できます。
しかしながら、持ちうる情報量が非対称なユーザー側は、先のような一面的な内容であっても、その影響によってミスリードをされてしまう面は大きいでしょう。
提供者側はその点を分かっていて作為的にやっているわけだから、これは商道徳として望ましいとは思えませんね。
続く2つ目の問題点は悲しいまでに食が商品化、工業製品化している現実ですね。
昨日にも触れたショートニングの広告にあったように、半生菓子が時間を経ても老化しない、腐らないということ自体が自然界からしたら異常な状態です。
ここまでいけば完全なる人工物であって、もはや食べ物の形をした異物だと言えます。
疑いも無くそんなものを商品化して、なおかつ販売ができてしまうのは目の前の相手に売ることだけを考え、近視眼的になっているからに他なりません。
その先にいるエンドユーザーの顔は見えていないし、それを口にするのが人間であるとの理解も、もはや無くなっているのだと思います。
当然ながらに「食」そのものが何のためにあるのか、何であるのかは、もはや完全に置き去りにされていますね。
食品を扱う企業がこうした状態だから、もはや日本において食を取り巻く環境がどうなっているかは推して知るべし、です。
これらはあくまで一例ですが、問題多き状況だけにフィットネスクラブやトレーナーに求められる要素は必然的に増えていきます。
そうした社会の変化、そこから生じる様々な不に対応できる存在であるために、私たちも絶えざる学びを続けていかなければならないと思っています。
具体的には「マーガリンの日」が制定されていたことや、「思わずかぶりつきたくなるマーガリン」、老化しないお菓子としての「お菓子のアンチエイジング革命」など、仰天するような訴求などに触れました。
これらの記事広告や純広告の内容を見ていて感じる問題は2つですね。
まず1つ目に挙げられるのは一面的なアプローチです。
記事部分の文面を読んでいると、そこで一貫して伝えているのはマーガリンが「ヘルシーである」との論調です。
このブログ読者の皆さまはトランス脂肪酸を含むものがヘルシーであるはずもないのは百も承知だと思いますが、それをそう言えてしまうのは一面的な論理、ある一部分だけをクローズアップしているためです。
例えば「植物由来であること」などはそのひとつになっています。
動物性脂肪ではなく、植物性であるという1点のみにフォーカスをして、それだからヘルシーだと説明する流れですね。
また別な例ではアレルギー原因物質を含まないからヘルシーである、といった具合です。
それ以外にどんなマイナス、デメリットがあろうとも、それはひた隠しにして、ある一部分だけを取り上げて、さもそれが良いものであるかのような説明になっています。
ブログ読者の皆さまのように健康産業に従事していて、一定以上の健康リテラシーがあれば、そうした論理の矛盾も簡単に喝破できます。
しかしながら、持ちうる情報量が非対称なユーザー側は、先のような一面的な内容であっても、その影響によってミスリードをされてしまう面は大きいでしょう。
提供者側はその点を分かっていて作為的にやっているわけだから、これは商道徳として望ましいとは思えませんね。
続く2つ目の問題点は悲しいまでに食が商品化、工業製品化している現実ですね。
昨日にも触れたショートニングの広告にあったように、半生菓子が時間を経ても老化しない、腐らないということ自体が自然界からしたら異常な状態です。
ここまでいけば完全なる人工物であって、もはや食べ物の形をした異物だと言えます。
疑いも無くそんなものを商品化して、なおかつ販売ができてしまうのは目の前の相手に売ることだけを考え、近視眼的になっているからに他なりません。
その先にいるエンドユーザーの顔は見えていないし、それを口にするのが人間であるとの理解も、もはや無くなっているのだと思います。
当然ながらに「食」そのものが何のためにあるのか、何であるのかは、もはや完全に置き去りにされていますね。
食品を扱う企業がこうした状態だから、もはや日本において食を取り巻く環境がどうなっているかは推して知るべし、です。
これらはあくまで一例ですが、問題多き状況だけにフィットネスクラブやトレーナーに求められる要素は必然的に増えていきます。
そうした社会の変化、そこから生じる様々な不に対応できる存在であるために、私たちも絶えざる学びを続けていかなければならないと思っています。
by biz-365
| 2018-02-28 18:24
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