2018年 01月 02日
1月2日(火):「一人二芸」の「異能集団」に |
昨日は梁山泊に関したことを記しましたが、それについてもう少しばかり。
全盛期の梁山泊は108人の頭目からなる集団であった旨に触れたと思いますが、彼等の強さの要因はその高い志もさることながら、異能集団であることがひとつですね。
それぞれに傑出した何かを持っています。
それは博学であることもあれば、希少な大筒の技師であったり、腕っぷしが強いこと、武芸であれば弓の達人もいれば、棒術の達人、斧の達人などがいた通りです。
そうやってそれぞれに特異な能力を持ったリーダーがおり、それが集団として機能することでの強さですね。
こうした点は私たちも見習うべきところであるし、組織をつくるにあたって意識をしていることでもあります。
それについてはこのブログでも過去に何度か記してきた通り、社内では「一人二芸」を推奨している点にも表れています。
ここで言う一人二芸のうち一芸についてはベースとなるマネジメントを全員が一定レベル以上で修得することを意味したものです。
私たちはフィットネスクラブを舞台にしたフィットネスビジネストレーナーであることを意図しているので、そのなかで仕事人として自立して働いていくにはマネジメントが不可欠です。
それゆえに利益のマネジメント、在籍のマネジメント、チームのマネジメントなど、クラブ運営に必要なマネジメントを身に付けるべく、日常のなかではそうしたアプローチがなされます。
そしてもうひとつの一芸については専門分野において、それぞれが得意とするもの、自分が好きな領域を掘り下げていくものですね。
このあたりは社内の年長者などを見ると、そういった状況が形成されていることが分かります。
例えば年長者の泉川さんならジムスタジオ型クラブのマネージャーを長らく務め、この規模におけるマネジメントは問題なくそれができます。
そのうえで彼の良さは「人や場に強い」という一つの特徴を持っています。
先月にブログに記したパーティーやイベントなどの場はお手の物だし、人への強さでいえばセールスの場面やクレーム対応などもそうですね。
私も全国のクラブを見てきましたが、彼は最もお客様からの当たりが強い地域で様々な改善を進めてきたので、難しいシチュエーションのお客様対応の経験値は業界内でも随一でしょう。
彼なら実体験に基づくクレーム対応セミナーもできるはずです。
続いて小川さんは小型クラブのALIVEでマネージャーをしており、従来にはない新しいモデルにおけるマネジメントをしてくれています。
当然ながら大型クラブとはマネジメントすべきKPIも違い、それをこの1年3ヶ月の間でしっかりと形にしてきました。
ALIVEのような月会費制・スクール制の小型クラブにおける現場レベルのことでいえば小川さんがもっともよく理解をしており、業界内でも貴重な存在かもしれません。
そのうえで彼は根っからのトレーナーだから専門性を掘り下げていて、運動・栄養・休養について貪欲に学びながら、いまはその中でも「足病学」を自分の勝負すべき領域にも決めている通りです。
また若月さんは前職時代に総合クラブでマネージャーをしていたし、今年からはALIVEでもマネージャーをするに至りました。
大型総合クラブと小型クラブという両極なモデルでマネジメントすべき勘所が分かっているというのは、それだけでも重要な存在だと言えます。
ただ若月さんはそんなマネジメントの経験に微塵も胡坐をかかず、トレーナーとして求道者のように専門性を高めていてどのレベルも平均値が高いわけですが、なかでも突出しているのは栄養についてですね。
この点は頭抜けていてお客様にも多大な価値をもたらしているし、私たちフィットネスビズも大きな影響を受けて社内全体の学びも活性化した事実があります。
ここでは年長者の3人を例に挙げましたが、一人二芸のイメージとしてはこんな感じです。
もちろん私でいえばベースのマネジメントに加えてマーケティングやビジネスモデルの構築、そしてそれらを包含した「考える力」が自分の勝負すべき領域でしょうかね。
こういった形でそれぞれが持っている異能を持ち寄って、互いに補完し合うことができれば、組織としては強くなっていけるものです。
またこうした状態になっていると互いを頼ることができるし、楽しく仕事をすることができます。
私なら立場上は社長ですが、彼等は私に出来ないことができるし、その逆もまた然りです。
だからこそ互いに敬意を持ちながら認め合うことができると言えます。
いつも同じモノサシだけで人を見る必要はないし、その人にしかない良さがあります。
個々にそうした面を照らし出していけば、誰だってお客様にもチームにも貢献することは可能でしょう。
この点は故事成語「鶏鳴狗盗」が生まれるにいたった「史記」の一場面の通りです。
それぞれの持つ異能としての一芸があれば、それが何らかのシチュエーションでお客様やチームを救うことはありますからね。
そんなわけでフィットネスビズとしては一人二芸の異能集団を目指していきます。
自身が属する現状の組織では物足りず、自分が活きる環境を求めている人がいたら、その際はぜひフィットネスビズを覗きにきてほしいと思います。
by biz-365
| 2018-01-02 14:05
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