2017年 11月 15日
11月15日(水):シニア向け店舗の買い物支援 |
先週の日経MJには「買い物商品1時間で配送」と題した記事がありました。
こちらは来週の11月23日に開業するイオンスタイル検見川浜店を取りあげたもので、買い物した商品の配送サービスを拡充する旨を報じた内容です。
同店の周辺3キロ圏には既存のイオンが4店舗あることから、こちらは55歳以上を主な顧客層と想定するシニア向け対応を強化した戦略店舗の位置付けとなっています。
そのため買い物した商品の配送サービスでは通常の店舗が1日に3~5回程度の配送頻度であるのに対して、同店では2倍程度の1日10便体制にするとのことです。
イオンでは同様なシニア向け店舗が現在は全国に10ほどあるようですが、それを2025年までに100ヶ所以上に広げていく方向性を示しています。
こうしたサービスの拡充は今後の日本の状況を考えれば必然だと思いますね。
以前に社会がサービス化していく要因を4つ挙げましたが、そのうちのひとつは深まる超高齢社会の状況です。
年齢を重ねることで、今までは当たり前に出来ていたものが難しくなってくるので、それを補うものがサービス化してきます。
今回のような買い物における配送サービスというのは、そうしたもののひとつですね。
先に触れたような超高齢社会のなかで新たに生起してくる需要を捉えることができれば、小売りとしても支持を得ていくことはできるでしょう。
先般には仕事でご一緒させて頂いている社長様と雑談をしているなかで、送迎に関する話題になりました。
そのなかで話を聞かせてもらったことのひとつが送迎専門の美容室の話です。
こちらは美容院まで赴くことが難しくなっている方を対象として、お客様のご自宅まで専用の車でお迎えに上がり、店舗でサービスを受けてもらい、最後はご自宅まで送り届けるのが一連の流れになっています。
もちろん送迎だけではなく、対象の方にあわせて店舗内はバリアフリーの設計にするなど、細部にまでコンセプトを反映させていると言います。
送迎まで含めるから通常の美容院は割高ではあるものの、1日の予約枠はいつもいっぱいになっているそうです。
美容院については数日前にもこのブログで取り上げた通り、年間に8,000店舗が閉店をするなど競争や浮き沈みの激しいなかで、前述した店舗は選ばれる存在になっているのがよく分かります。
このような状況からも見て取れる通りで、社会全体として変化の受け皿になるべきサービスは今後も求められてきます。
そうした社会の要請に応えていくことも事業者としての大事な使命ですから、それぞれが担う事業のなかでそれを反映させていければ良いと思います。
by biz-365
| 2017-11-15 18:40
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