2017年 08月 12日
8月12日(土):「まんが日本昔ばなし」の価値を再発見 |
本日は私自身が感じたゆるい話を少しばかり。
アマゾンのプライム会員になっていることもあり、最近はサービスの一環であるプライムビデオで時折りコンテンツを視聴しています。
サッカーなどのスポーツコンテンツはもっぱらDAZNなので、こちらでは主に映画やガンダムなどですね。
そんなプライムビデオのコンテンツに「まんが日本昔ばなし」があることを発見し、何十年かぶりに子どもと一緒にそれを目にしました。
率直な感想をいえば、「やっぱり、いいな」と思いましたね。
私自身は「まんが日本昔ばなし」がかなり好きで、小さい頃は毎週のように見ていた記憶があります。
たしか土曜日の19時からの放送枠だったかな。
改めて大人になってから「まんが日本昔ばなし」を見ていて良かったと感じたことを振り返ると、自然と物語の構造、話の筋というものが分かるようになる点ですね。
1つの話はわずか10分程度ですが、そこでは必ず物語の前提から始まり、焦点となるべき事柄がフォーカスされ、核心部分に入り、そして結末へという流れが凝縮されています。
こうした話を幾つもいくつも見ていると、自然とそうした物語の構造、つまりは論理というものが分かってきますからね。
このあたりは以前にもこのブログで「神話の構造」や「昔話31の機能分類」と題して、関連した内容を記してきた通りです。
また昔話というのは基本的には読み物としての物語という面もありますが、同時にこれは訓話でもあります。
望ましい考え方、行いとはどういったものであるのか、一方で慎むべきことや戒めるべき事柄も明示されていますね。
なぜなら神話や昔話というものはその成り立ちからいっても、そこに込められているのは自然科学の事象に意味付けを与えるもの、何かの正当性を裏付けるもの、あるいは集団の秩序を保つための戒めであったりするからです。
また神話や昔話の類は口承によって代々にわたり語り継がれてきたものも多いわけですが、それが成立するのは誰にでも覚えられる内容、話の構造であることは不可欠で、かつそこに明確な意味付けが伴っていることでしょう。
だからこそ風化しないで時間という風雪に耐えて後世に残っていくものです。
その他、「まんが日本昔ばなし」の良いところは、必ずしもハッピーエンドばかりではないことです。
昨今の子ども番組は何かと丸く収まるようなハッピーエンドや人が死なない内容が中心です。
でも、この昔ばなしのなかには悲しい話や怖い話なども出てきて、自然の驚異や世界の理不尽さみたいなものを割とストレートに表現をしています。
当然ながらこうした世界こそが現実に起こりえるものだから、番組を通じて子供ながらにそうしたものに触れることの意味はあったと感じますね。
そんなこんなで久しぶりに「まんが日本昔ばなし」を見たことで、その価値を再発見するに至った次第です。
機会があれば、また子供と一緒にみたいと思います!
by biz-365
| 2017-08-12 17:16
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