2017年 07月 16日
7月16日(日):「KOIKEYA PRIDE POTATO」に続く「スゴーン」 |
本日は湖池屋から7月になって発売された新商品「スゴーン」についてです。
こちらはブログネタとして以前から書こう、書こうと思っていたものの、他の内容を優先しているうちに先延ばしになってしまいました。
さて、こちらの商品は先般に大ヒット商品となった「KOIKEYA PRIDE POTATO」に続く第2弾の位置付けですね。
「KOIKEYA PRIDE POTATO」は昨年10月にコーポレートブランドの統合をしてリスタートを切って以降、最初に手掛けた商品でした。
それが見事に大ヒットしたものの、あまりの人気に供給が追い付かない面もあったし、今年は原材料であるジャガイモの不作によって、それを大幅に引き上げることができないネックもあったと思います。
それに続く第2弾であるスゴーンはとうもろこしが原材料のコーン系スナックで、ベースは同社が30年にわたって提供してきたブランド「スコーン」からの派生商品です。
同商品は発売から30年間続けてきた製法で磨いた技術とこだわり抜いた素材との掛け合わせによって、従来のスコーンを超える「スゴいスコーン」として命名されています。
例えば「海老まるごと」味では、伊勢海老、桜海老、甘海老の三種類を使用し、その頭の部分をまるごと粉砕して使用し、海老味噌の風味までをそこに反映している、といった感じですね。
今回のスゴーンを見ると、前回にヒット商品となった「KOIKEYA PRIDE POTATO」でのアプローチを上手く踏襲していると思います。
前回の内容についてもこのブログで取り上げましたが、その際に私がキーワードを挙げながら説明をしたポイントは「ネーミング」と「老舗の原点回帰」でした。
ネーミングについてはフライドポテトの「F」の一文字を「P」に置き換えたわけですが、これは今までありそうでなかった面白味のあるネーミングです。
またこの商品はネーミングとしての面白さにまず目がいきますが、もうひとつの大事なポイントは「老舗による原点回帰」です。
同商品については「プライドをかけた」というだけあって実際に使用するじゃがいもは100%国産で、皮の剥き方、洗い方、揚げ方、厚さ、油の種類、仕上げなど、まるで料理を作るように素材にも製法にも妥協のない商品だと説明していました。
その道で何十年とやってきた老舗が原点回帰をする、あるいは基本に立ち返ってそれを追求した一品というのは、顧客を惹きつけるだけの魅力があります。
以前にも記したように、これが回帰すべき原点を持っている老舗の強さだと思います。
この点は時間をかけて信用を積み重ねてきた老舗だからできることで、新興企業が一朝一夕に真似出来ることではありません。
それが時間の与える信頼の重み、確かさというものですね。
時間という風雪に耐えた企業のみが持てる強さでもあり、そうした企業にのみ許されるのがこのような老舗の原点回帰というアプローチです。
こうしたアプローチを今回も踏襲していて、ネーミングとしては従来のスコーンを超えるスゴいスコーンであるとの意味を込めていて、以前からのスコーンを知る人ならピンと来るものがあるはずです。
同時にネーミングの面白さだけではなく、今回も素材や製法といったものにこだわって、商品本来の美味しさというものを追求する姿勢は、そこにしっかりと投影されています。
私の自宅周辺での勝ち組コンビニでは、前回の「KOIKEYA PRIDE POTATO」発売時と同様にフェイスを拡大して訴求をしていましたから、おそらく一定の売れ行きにはなっていくと思いますね。
改めて「ネーミング」と「老舗の原点回帰」というものが、新生湖池屋におけるひとつの型になっていると言えるでしょう。
ちなみに新商品スゴーンの発売にあたっては以下のキャンペーンが明日の7月17日(月)まで開催されていますので、気が向いた方はこちらもどうぞ。
by biz-365
| 2017-07-16 10:50
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