2017年 02月 17日
2月17日(金):必然の「着ける」から「守る」へ |
一昨日の日経MJには「『着ける』から『守る・育てる』へ」と題した記事がありました。
こちらの要旨は「かつら」の大手であるアートネイチャーやアデランスといった企業が、従来の事業領域から展開を広げている現状を報じたものです。
アートネイチャーなら美容家電メーカーと組んでの頭皮ケア商品の展開、アデランスなら他社商品のかつらのメンテナンスといった類です。
このような動きが活発化している背景は「かつら」市場を取り巻く環境が厳しくなっているからですね。
このあたりは数年前に有料メルマガ等で取り上げたこともありますが、低価格品の普及や「かつら」以外の選択肢が増えてきたなどが挙げられます。
また「かつら」の販売で難しいことは顧客の広がりを作っていくうえでのハードルが幾つもあることです。
自分が「かつら」であることを周囲に対してオープンにしたい人はいませんから、新規顧客開拓にあたって「紹介」のチャネルは望めません。
それゆえ「お客様の声」というものも掲載するのが難しく、マーケティングにおける重要な手段も有効に機能しない面があります。
こうしたなかで顧客創造を続けていく難しさも挙げられるでしょう。
そのようななかで冒頭に記したような「着ける」から「守る・育てる」へという流れは必然的なものだと言えます。
これはそれぞれの事柄における抽象度をあげれば分かりやすいでしょう。
毛髪関連の市場において「かつらを着ける」というのは、起こってしまった問題への「対処療法」です。
一方の「守る・育てる」については、ハゲてしまわないための「ケア・予防」に該当します。
これについては私たちフィットネス業界のことを考えれば分かりやすいと思います。
対処療法は何らかの病気になってしまった、あるいは整形外科的疾患になってしまったことへの対応として、病院へ行くようなケースです。
対して予防は「病気にならないため」の日常の運動・栄養・休養といった習慣へのアプローチです。
この流れの起こりというのは、あくまでも対処療法のレベル、水準が上がってから予防への意識が普及してくるのが一般的な流れですね。
なぜなら対処療法としての治療を掘り下げて研究していくなかで、影響因子を特定して予防の方法論が確立されていくからです。
先の例でいえば歴史的に見ても医学が発達してから、はじめて予防の観点が広がってきた通りです。
それゆえ毛髪・頭皮についても「対処療法」→「予防」→「根本解決・問題根絶」の流れになるのは至極、当然のことだと言えます。
このように物事の発展段階というものを理解していれば、次にどこへ向かっていけば良いのか、主戦場がどこに移行していくのかは想像がつくからです。
では、その流れに沿って対処療法から予防へ移行していくなかで大事なことは何か、ですね。
ちょっと長くなってしまいそうなので続きは明日にでも。
こちらの要旨は「かつら」の大手であるアートネイチャーやアデランスといった企業が、従来の事業領域から展開を広げている現状を報じたものです。
アートネイチャーなら美容家電メーカーと組んでの頭皮ケア商品の展開、アデランスなら他社商品のかつらのメンテナンスといった類です。
このような動きが活発化している背景は「かつら」市場を取り巻く環境が厳しくなっているからですね。
このあたりは数年前に有料メルマガ等で取り上げたこともありますが、低価格品の普及や「かつら」以外の選択肢が増えてきたなどが挙げられます。
また「かつら」の販売で難しいことは顧客の広がりを作っていくうえでのハードルが幾つもあることです。
自分が「かつら」であることを周囲に対してオープンにしたい人はいませんから、新規顧客開拓にあたって「紹介」のチャネルは望めません。
それゆえ「お客様の声」というものも掲載するのが難しく、マーケティングにおける重要な手段も有効に機能しない面があります。
こうしたなかで顧客創造を続けていく難しさも挙げられるでしょう。
そのようななかで冒頭に記したような「着ける」から「守る・育てる」へという流れは必然的なものだと言えます。
これはそれぞれの事柄における抽象度をあげれば分かりやすいでしょう。
毛髪関連の市場において「かつらを着ける」というのは、起こってしまった問題への「対処療法」です。
一方の「守る・育てる」については、ハゲてしまわないための「ケア・予防」に該当します。
これについては私たちフィットネス業界のことを考えれば分かりやすいと思います。
対処療法は何らかの病気になってしまった、あるいは整形外科的疾患になってしまったことへの対応として、病院へ行くようなケースです。
対して予防は「病気にならないため」の日常の運動・栄養・休養といった習慣へのアプローチです。
この流れの起こりというのは、あくまでも対処療法のレベル、水準が上がってから予防への意識が普及してくるのが一般的な流れですね。
なぜなら対処療法としての治療を掘り下げて研究していくなかで、影響因子を特定して予防の方法論が確立されていくからです。
先の例でいえば歴史的に見ても医学が発達してから、はじめて予防の観点が広がってきた通りです。
それゆえ毛髪・頭皮についても「対処療法」→「予防」→「根本解決・問題根絶」の流れになるのは至極、当然のことだと言えます。
このように物事の発展段階というものを理解していれば、次にどこへ向かっていけば良いのか、主戦場がどこに移行していくのかは想像がつくからです。
では、その流れに沿って対処療法から予防へ移行していくなかで大事なことは何か、ですね。
ちょっと長くなってしまいそうなので続きは明日にでも。
by biz-365
| 2017-02-17 22:49
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