2016年 12月 20日
12月20日(火):モノを売るのではなく需要をつくる |
先週の日経新聞にはキリンビールに関する記事がありました。
同記事で取り上げられていたのはキリンビールが新たに立ちあげた「同窓会メーカー」という飲み会調整サービスとしてのアプリケーションです。
こちらは簡単にゆるい飲み会を企画し、出欠管理などもできる仕組みをもったアプリです。
サービスに「同窓会」を冠していますが、必ずしも学校や会社のOB・OGが集う同窓会だけに限定したものではありません。
同サービスには飲み会を企画する際にテーマ設定の機能があり、「給食の好きだったメニューを語る同窓会」「インドに帰化したいくらいカレーが好き同窓会」「ベンチプレス大好き同窓会」など全109あるテーマから好きなものを選んで、共通項のある人同士が任意で集まるような形も意図しています。
さらにはこの飲み会がキリンビールを飲める店舗とのマッチングも兼ねたサービスになっています。
キリンビールがこのようなアプリを手掛けるのは需要創出のためですね。
今回のアプリがそのために最適な形かどうかは分かりませんが、このようなアプローチが必要なのは間違いないでしょう。
なぜならビールの市場そのものが伸びていないからです。
かつてのように市場全体が拡大している局面なら業界内でのシェアを高めることを意識すれば事足ります。
しかしながら市場が縮小に向かうなかでは単にシェアを守ったところで需要を喚起していかなければ衰退は不可避です。
だからビールを飲む「場」、そのものを作り出そうとするのは意味がありますね。
同時に同窓会というのは、その一形態だからこれはこれでアリだと言えます。
今後の課題としては若年層に向けたアプローチでしょうね。
他の事柄と同様に趣向が多様化していてビール離れが進んでいる現状がひとつです。
そしてもうひとつはデジタル世代としてコミュニケーションがネットで完結してしまいやすい点ですね。
リアルで顔をあわせて話をする、酒を酌み交わすことよりも、二次元コミュニケーションで満足してしまう人が増えていけば、間接的にビールの需要は落ち込んでいきます。
そうした点も踏まえれば、いかに人と人が顔をあわせて、かつ楽しくビールを飲みたくなる場を作りにいくか、そこにフォーカスをしていくのが良いですね。
ビールに限らずですが、何事も商品やサービスを購入してもらおうと考えるなら、それを買い求めたくなる前提、状況、それを作りにいくことです。
そうやって需要を生みだすことに力を入れていけば、顧客の創造もそれに伴ってついてきます。
その意味で根本の場を作りにいく今回のアプローチはひとつの有効な考え方だと思います。
同記事で取り上げられていたのはキリンビールが新たに立ちあげた「同窓会メーカー」という飲み会調整サービスとしてのアプリケーションです。
こちらは簡単にゆるい飲み会を企画し、出欠管理などもできる仕組みをもったアプリです。
サービスに「同窓会」を冠していますが、必ずしも学校や会社のOB・OGが集う同窓会だけに限定したものではありません。
同サービスには飲み会を企画する際にテーマ設定の機能があり、「給食の好きだったメニューを語る同窓会」「インドに帰化したいくらいカレーが好き同窓会」「ベンチプレス大好き同窓会」など全109あるテーマから好きなものを選んで、共通項のある人同士が任意で集まるような形も意図しています。
さらにはこの飲み会がキリンビールを飲める店舗とのマッチングも兼ねたサービスになっています。
キリンビールがこのようなアプリを手掛けるのは需要創出のためですね。
今回のアプリがそのために最適な形かどうかは分かりませんが、このようなアプローチが必要なのは間違いないでしょう。
なぜならビールの市場そのものが伸びていないからです。
かつてのように市場全体が拡大している局面なら業界内でのシェアを高めることを意識すれば事足ります。
しかしながら市場が縮小に向かうなかでは単にシェアを守ったところで需要を喚起していかなければ衰退は不可避です。
だからビールを飲む「場」、そのものを作り出そうとするのは意味がありますね。
同時に同窓会というのは、その一形態だからこれはこれでアリだと言えます。
今後の課題としては若年層に向けたアプローチでしょうね。
他の事柄と同様に趣向が多様化していてビール離れが進んでいる現状がひとつです。
そしてもうひとつはデジタル世代としてコミュニケーションがネットで完結してしまいやすい点ですね。
リアルで顔をあわせて話をする、酒を酌み交わすことよりも、二次元コミュニケーションで満足してしまう人が増えていけば、間接的にビールの需要は落ち込んでいきます。
そうした点も踏まえれば、いかに人と人が顔をあわせて、かつ楽しくビールを飲みたくなる場を作りにいくか、そこにフォーカスをしていくのが良いですね。
ビールに限らずですが、何事も商品やサービスを購入してもらおうと考えるなら、それを買い求めたくなる前提、状況、それを作りにいくことです。
そうやって需要を生みだすことに力を入れていけば、顧客の創造もそれに伴ってついてきます。
その意味で根本の場を作りにいく今回のアプローチはひとつの有効な考え方だと思います。
by biz-365
| 2016-12-20 22:08
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