2016年 10月 15日
10月15日(土):リスク度に応じた課金の細分化 |
昨日の日経新聞には損害保険ジャパン日本興亜(←長過ぎる…)は来年2月にも企業向け地震保険を大きく見直す旨の記事がありました。
改定のポイントは現状で都道府県別に設定している地震保険の料率を地震のリスクに応じて細分化するというものです。
従来の区分単位は都道府県ごとの47区分でしたが、これを郵便番号に対応する948区分と約20倍にまで細かく設定する意向です。
具体的には地震による倒壊や火災、津波といったリスクを正確に織り込み、それを細分化した区分に反映するということですね。
また補修費用がかさむ鉄筋コンクリート造の建物を平均20%程度引き上げる一方、鉄骨造や木造の建物は平均15%引き下げる形です。
これら細分化した地区設定と構造による料率の改正という両方を実施すると、4割の企業では保険料が上昇し、6割の企業では保険料が現状よりも低下する見込みだと言います。
このような改正によってリスクに応じた相応負担、正当な受益者負担の形に近づくと思います。
今回のようなリスク区分に応じた細分化設定は、様々な保険で進んでいるところですね。
例えば健康にも関連した医療保険で言えば、タバコを一定期間吸わなかった人やBMI(体格指数)、血圧の値が保険会社の定める一定の範囲内に収まる人は保険料が安くなるといった保険も数が増えてきました。
なかには最大で3~4割も割引になる商品もあるので、これはユーザー特性に応じた有意な違いだと言えます。
ユーザー区分の違いによって利用料に大きな差がないものの場合、その料率には提供者側にとっての様々なリスク回避分の費用が盛り込まれています。
保険ならば保険金の支払い、それが融資なら貸倒れに対してのリスクですね。
ユーザー各人によって置かれている状況が違うわけですから、このリスクというのは当然ながら個々に違ったものになります。
しかしながら前述したようにユーザー区分によって大きな違いがない場合、それは優良者のユーザーが不良者のリスクを引き受けている構図ですね。
昨今のトレンドではこのリスク区分に応じて細分化を行い、優良なユーザーにとっては自分のリスク度に見合った適切な料率で掛け金を支払う流れになりつつあります。
この点はフィットネスクラブでも当てはめて考えられる部分があるかもしれません。
例えば有料のダイエットプログラムなどはそうでしょうね。
「痩せる」ことを阻むような行動因子、習慣因子というものを事前にピックアップしておき、その因子に多く該当して痩せにくい習慣である人ほど、その習慣を変えて痩せるにはハードルが高くなります。
成果にフォーカスするには、そうしたハードルが高い方ほどフォローを必要としますから、このリスク因子に応じた金額の幅というのがあっても良いかもしれない、という考え方ですね。
これらはあくまでも一例ですが、何事も世の中で起こっている事柄を自分たちの領域に当てはめて考えてみる習慣が大切だと思います。
改定のポイントは現状で都道府県別に設定している地震保険の料率を地震のリスクに応じて細分化するというものです。
従来の区分単位は都道府県ごとの47区分でしたが、これを郵便番号に対応する948区分と約20倍にまで細かく設定する意向です。
具体的には地震による倒壊や火災、津波といったリスクを正確に織り込み、それを細分化した区分に反映するということですね。
また補修費用がかさむ鉄筋コンクリート造の建物を平均20%程度引き上げる一方、鉄骨造や木造の建物は平均15%引き下げる形です。
これら細分化した地区設定と構造による料率の改正という両方を実施すると、4割の企業では保険料が上昇し、6割の企業では保険料が現状よりも低下する見込みだと言います。
このような改正によってリスクに応じた相応負担、正当な受益者負担の形に近づくと思います。
今回のようなリスク区分に応じた細分化設定は、様々な保険で進んでいるところですね。
例えば健康にも関連した医療保険で言えば、タバコを一定期間吸わなかった人やBMI(体格指数)、血圧の値が保険会社の定める一定の範囲内に収まる人は保険料が安くなるといった保険も数が増えてきました。
なかには最大で3~4割も割引になる商品もあるので、これはユーザー特性に応じた有意な違いだと言えます。
ユーザー区分の違いによって利用料に大きな差がないものの場合、その料率には提供者側にとっての様々なリスク回避分の費用が盛り込まれています。
保険ならば保険金の支払い、それが融資なら貸倒れに対してのリスクですね。
ユーザー各人によって置かれている状況が違うわけですから、このリスクというのは当然ながら個々に違ったものになります。
しかしながら前述したようにユーザー区分によって大きな違いがない場合、それは優良者のユーザーが不良者のリスクを引き受けている構図ですね。
昨今のトレンドではこのリスク区分に応じて細分化を行い、優良なユーザーにとっては自分のリスク度に見合った適切な料率で掛け金を支払う流れになりつつあります。
この点はフィットネスクラブでも当てはめて考えられる部分があるかもしれません。
例えば有料のダイエットプログラムなどはそうでしょうね。
「痩せる」ことを阻むような行動因子、習慣因子というものを事前にピックアップしておき、その因子に多く該当して痩せにくい習慣である人ほど、その習慣を変えて痩せるにはハードルが高くなります。
成果にフォーカスするには、そうしたハードルが高い方ほどフォローを必要としますから、このリスク因子に応じた金額の幅というのがあっても良いかもしれない、という考え方ですね。
これらはあくまでも一例ですが、何事も世の中で起こっている事柄を自分たちの領域に当てはめて考えてみる習慣が大切だと思います。
by biz-365
| 2016-10-15 14:58
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