2016年 10月 02日
10月2日(日):「場」への誘引 |
先週の日経MJには「フリマ×競馬 若い女性誘客」と題した記事がありました。
こちらは出版社の宝島社と特別区競馬組合がタッグを組んで、大井競馬場でフリーマーケットを実施した旨を報じたものです。
具体的には宝島社が発行している20代や30代の女性向けファッション雑誌数誌をコラボレーションし、そのファッションモデルやスタイリストの服など1,500点以上が出品されたということです。
さらにはモデルのトークショーやスタイリストによるファッションチェック、カメラマンに撮影をしてもらえるスナップ撮影会等も開催され、それら雑誌の読者層である20代・30代の女性が数多く大井競馬場へ足を運んだようです。
しかも今回のフリーマーケットは競馬場におけるコースの内側で実施をされたということで、買い物をしている周囲を競走馬が駆け抜けるというシチュエーションだったと言います。
競馬場としては女性客にも足を運んでもらいたいということで、従来とは異なるチャネルから集客するべく、女性誌とのコラボレーションに至った流れですね。
競馬場のような箱モノの場合、新たな顧客層を開拓しようと思ったら今まで足を運んだことのない人を、「別な目的であってもそこへ呼び込むこと」が入口になります。
だから、こうしたイベントの企画や他の事業者とのコラボレーションは極めて有効だと思います。
類似した例をあげれば、Jリーグの川崎フロンターレなどはそうした分野への取り組みを持続的に強化し、観客動員数を伸ばしているクラブでもあります。
今年はクラブ創立20周年の目玉として、6月にはホームゲームイベントとして「宇宙強大」をコンセプトにした一大イベントを仕掛けました。
これはJAXA、そして人気漫画「宇宙兄弟」とのトリプルコラボレーションでのイベントです。
内容としては国際宇宙ステーションとホームスタジアムである等々力競技場をつなぎ、JAXA日本人宇宙飛行士・大西卓哉さんと生交信をしたり、無重力下でオーバーヘッドキックをしてもらう、といったことを皮切りに、無重力体験ブースや宇宙飛行士訓練の一部が体験できるなど、全30近い企画をそこに盛り込む一大イベントになっていました。
これはJAXAをはじめ、川崎市や周辺地域の小学校における総合学習の時間とも連携をさせ、多くの子供たちをスタジアムへ誘引するものでした。
また先月9月には街コンジャパンとコラボレーションし、ホームゲームを通じてサッカー好きな男女に出会いの場を提供する、なんていう企画も行っていて、これはこれで別な客層をスタジアムへ呼び込むことにもつながっています。
競馬場にしてもサッカーのスタジアムにしても、箱モノとしての「場」を持っているのはひとつの強さです。
その一方で常に動かすことができない巨大な「場」が起点になるから、出店を重ねてより多くのユーザーを開拓するといったアプローチは難しくなります。
だからこそ場をプラットフォームにするべく、前述した「別な目的であっても場へ足を運んでもらう」ために、こうした企画やコラボレーションはひとつの有効な手段になります。
もちろん大前提は正攻法でのアプローチですが、新規顧客を開拓するための補完すべきアプローチとしては十分にとるべき選択肢になるでしょう。
そして私たちフィットネスクラブは競馬場やサッカーのスタジアムほどではないですが、大きな場を有する存在です。
通常の見学や体験、紹介や復会といったベーシックな取り組みをするのは当然ですが、時には今まで全くクラブへ足を踏み入れたことがない方にクラブの入口をくぐってもらうにはどういう方法があるか、を考えてみることもひとつだと思います。
こちらは出版社の宝島社と特別区競馬組合がタッグを組んで、大井競馬場でフリーマーケットを実施した旨を報じたものです。
具体的には宝島社が発行している20代や30代の女性向けファッション雑誌数誌をコラボレーションし、そのファッションモデルやスタイリストの服など1,500点以上が出品されたということです。
さらにはモデルのトークショーやスタイリストによるファッションチェック、カメラマンに撮影をしてもらえるスナップ撮影会等も開催され、それら雑誌の読者層である20代・30代の女性が数多く大井競馬場へ足を運んだようです。
しかも今回のフリーマーケットは競馬場におけるコースの内側で実施をされたということで、買い物をしている周囲を競走馬が駆け抜けるというシチュエーションだったと言います。
競馬場としては女性客にも足を運んでもらいたいということで、従来とは異なるチャネルから集客するべく、女性誌とのコラボレーションに至った流れですね。
競馬場のような箱モノの場合、新たな顧客層を開拓しようと思ったら今まで足を運んだことのない人を、「別な目的であってもそこへ呼び込むこと」が入口になります。
だから、こうしたイベントの企画や他の事業者とのコラボレーションは極めて有効だと思います。
類似した例をあげれば、Jリーグの川崎フロンターレなどはそうした分野への取り組みを持続的に強化し、観客動員数を伸ばしているクラブでもあります。
今年はクラブ創立20周年の目玉として、6月にはホームゲームイベントとして「宇宙強大」をコンセプトにした一大イベントを仕掛けました。
これはJAXA、そして人気漫画「宇宙兄弟」とのトリプルコラボレーションでのイベントです。
内容としては国際宇宙ステーションとホームスタジアムである等々力競技場をつなぎ、JAXA日本人宇宙飛行士・大西卓哉さんと生交信をしたり、無重力下でオーバーヘッドキックをしてもらう、といったことを皮切りに、無重力体験ブースや宇宙飛行士訓練の一部が体験できるなど、全30近い企画をそこに盛り込む一大イベントになっていました。
これはJAXAをはじめ、川崎市や周辺地域の小学校における総合学習の時間とも連携をさせ、多くの子供たちをスタジアムへ誘引するものでした。
また先月9月には街コンジャパンとコラボレーションし、ホームゲームを通じてサッカー好きな男女に出会いの場を提供する、なんていう企画も行っていて、これはこれで別な客層をスタジアムへ呼び込むことにもつながっています。
競馬場にしてもサッカーのスタジアムにしても、箱モノとしての「場」を持っているのはひとつの強さです。
その一方で常に動かすことができない巨大な「場」が起点になるから、出店を重ねてより多くのユーザーを開拓するといったアプローチは難しくなります。
だからこそ場をプラットフォームにするべく、前述した「別な目的であっても場へ足を運んでもらう」ために、こうした企画やコラボレーションはひとつの有効な手段になります。
もちろん大前提は正攻法でのアプローチですが、新規顧客を開拓するための補完すべきアプローチとしては十分にとるべき選択肢になるでしょう。
そして私たちフィットネスクラブは競馬場やサッカーのスタジアムほどではないですが、大きな場を有する存在です。
通常の見学や体験、紹介や復会といったベーシックな取り組みをするのは当然ですが、時には今まで全くクラブへ足を踏み入れたことがない方にクラブの入口をくぐってもらうにはどういう方法があるか、を考えてみることもひとつだと思います。
by biz-365
| 2016-10-02 18:19
|
Comments(0)