2016年 05月 13日
5月13日(金):次の競争軸はどこか? |
昨日はNTTドコモの新商品発表に伴い、市場へ投入された商品数が絞り込まれた必然性を記しました。
そして、その末尾には次のような点に触れました。
↓↓↓
スマートフォン市場において製品による機能競争は一巡し、かつ料金も横並びという状況です。
機能競争、価格競争、これらを経れば競争軸は必然的に別なところへ移行していきます。
今後はそのなかでの戦いになり、既にその様相が見えてきています。
(ここまで)
本日はこれに関連したことを少しばかり。
競争軸というのは大きく市場の勃興から始まり、機能の競争を繰り返しながら価格競争へ突入し、それを経て無形の価値での競争へと変遷して、周縁市場などを取り込んでいく場合にはそれらを含めた複合価値へと移行していきます。
携帯電話における機能競争時期はご存知のように小型化・軽量化、カラー化、メール機能、WEB閲覧、カメラ搭載といったことを競ってきた時代です。
価格競争時期はソフトバンクが切り込んだホワイトプランのように、月額の利用料や通話料等で繰り広げられた文字通りの価格による顧客争奪の競争ですね。
その後のスマートフォンの登場を旧来の携帯電話から地続きで捉えるか、これを新市場と捉えるかにもよりますが、仮に同じ時間軸に置いて考えれば、iPhoneのデザイン性や操作性、アプリケーションによるカスタマイズなどが無形の価値に相当すると捉えることもできるでしょう。
そうなると競争軸はこういった無形の価値や、その先の複合価値としての競争で展開されていくことになります。
国内で考えればとうに1人1台の時代になっているうえ、最近はメッセージアプリや無料通話アプリによって、1人あたりの通話料収入は減少傾向です。
市場全体のパイが飽和に達し、かつ1人あたりの利用料が鈍化をすれば、これは必然的に従来の枠組みの外側へ活路を求めていくしかなくなります。
昨日の末尾には「既にその様相が見えている」としましたが、KDDIは販売店における携帯端末以外の商品販売や金融サービスを拡充していく旨を明示しています。
「ライフデザイン企業への変革を目指す」とまで標榜しており、「非通信事業」として通信の周縁にある生活サービス全般へと事業領域を広げようとしているわけですね。
これを見れば明らかに競争軸が別な部分へ移行していることが分かるでしょう。
こうした流れのなかで捉えると、そこに至る必然や今後の展開の予見にもつながりますね。
何事も単発で表面的な事柄だけを捉えるのではなく、時間軸のなかに落とし込んでみたり、その事柄を掘り下げて考えてみることで、本質的な理解に結びついていくと思います。
そして、その末尾には次のような点に触れました。
↓↓↓
スマートフォン市場において製品による機能競争は一巡し、かつ料金も横並びという状況です。
機能競争、価格競争、これらを経れば競争軸は必然的に別なところへ移行していきます。
今後はそのなかでの戦いになり、既にその様相が見えてきています。
(ここまで)
本日はこれに関連したことを少しばかり。
競争軸というのは大きく市場の勃興から始まり、機能の競争を繰り返しながら価格競争へ突入し、それを経て無形の価値での競争へと変遷して、周縁市場などを取り込んでいく場合にはそれらを含めた複合価値へと移行していきます。
携帯電話における機能競争時期はご存知のように小型化・軽量化、カラー化、メール機能、WEB閲覧、カメラ搭載といったことを競ってきた時代です。
価格競争時期はソフトバンクが切り込んだホワイトプランのように、月額の利用料や通話料等で繰り広げられた文字通りの価格による顧客争奪の競争ですね。
その後のスマートフォンの登場を旧来の携帯電話から地続きで捉えるか、これを新市場と捉えるかにもよりますが、仮に同じ時間軸に置いて考えれば、iPhoneのデザイン性や操作性、アプリケーションによるカスタマイズなどが無形の価値に相当すると捉えることもできるでしょう。
そうなると競争軸はこういった無形の価値や、その先の複合価値としての競争で展開されていくことになります。
国内で考えればとうに1人1台の時代になっているうえ、最近はメッセージアプリや無料通話アプリによって、1人あたりの通話料収入は減少傾向です。
市場全体のパイが飽和に達し、かつ1人あたりの利用料が鈍化をすれば、これは必然的に従来の枠組みの外側へ活路を求めていくしかなくなります。
昨日の末尾には「既にその様相が見えている」としましたが、KDDIは販売店における携帯端末以外の商品販売や金融サービスを拡充していく旨を明示しています。
「ライフデザイン企業への変革を目指す」とまで標榜しており、「非通信事業」として通信の周縁にある生活サービス全般へと事業領域を広げようとしているわけですね。
これを見れば明らかに競争軸が別な部分へ移行していることが分かるでしょう。
こうした流れのなかで捉えると、そこに至る必然や今後の展開の予見にもつながりますね。
何事も単発で表面的な事柄だけを捉えるのではなく、時間軸のなかに落とし込んでみたり、その事柄を掘り下げて考えてみることで、本質的な理解に結びついていくと思います。
by biz-365
| 2016-05-13 19:19
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