2016年 04月 29日
4月29日(金):スピンオフでの顧客創造 |
先般の日経MJにはライフコーポレーションが健康、自然なライフスタイルをテーマにした新業態「ビオラル」を今夏に大阪へ出店する旨の記事がありました。
同店のコンセプトは「素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット」と位置付けられています。
具体的には「オーガニック、ローカル、ヘルシー」と「安心、トレンド、高質」を意識した商品を取り揃える、とのことですね。
一方、業種は丸っきり違いますが靴専門大手のABCマートも新業態の出店をしています。
こちらはスポーツに特化をした「エースシューズ スタジオ」というものですね。
店舗ではランニングなどに適した靴やアパレル、インソールといった関連商品を取り揃えています。
そして店内の床の一部には陸上競技場のトラックを模した内装も施しています。
このあたりはリアルメディアとしての店舗を最大限に活用し、その空間を通じても情報発信、購入意欲を刺激するアプローチだと思います。
こういった店舗を手掛けるのは各地でマラソン大会が開催され、広くランニングが浸透してきた背景を受けてのことですね。
ABCマートでは従来のスニーカーなどを中心としたファッションとしてのシューズに依存することなく、スポーツ需要も取り込んでいく意向のようで、都市部では同様なモデルの出店を進めていくとのことです。
この両社に共通しているのは、従来よりもコンセプトを明確にした店舗づくりを進めていることです。
そのコンセプトも全く新しいものをそこに据えるのではなく、従来店舗のなかに包含されていた一部をあえて外に切り出す形を取っています。
例えば食品スーパーとしてのライフなら、従来の店舗利用者のなかにも健康志向が高く、オーガニックや品質を重視する顧客層は一定割合で存在していたはずです。
これはABCマートも同様で、ランニングの初中級者ぐらいは同店でランニングシューズなどを購入している人も多かったはずです。
いずれも既存顧客の一部であったニーズを外に切り出し、その価値・商品を掘り下げて専門業態化させている形です。
新業態とはいえ、これは既存顧客のニーズから生まれているものだから、大外れはしないでしょう。
このように自社の既存顧客によく目を向けてみると、そのなかに包含された特定のニーズを見つけることができるケースがあります。
これと類似した例で言えばカラオケの1人用カラオケ業態であるワンカラなどがそれに当たりますね。
従来のカラオケ店舗にも1人で利用しにくる顧客層が一定割合で存在していたわけです。
そういった状況を踏まえて1人利用専用の業態としてスピンオフさせたのが前述したモデルです。
スピンオフして専門店化するメリットは、そのニーズを持ち合わせている人に、今まで以上に選ばれやすくなるということですね。
このスピンオフも顧客創造における1つのキーワードです。
そしてスピンオフの萌芽を見つけるには自社の顧客や利用動向、ニーズといったものに目を向けることだと思います。
同店のコンセプトは「素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット」と位置付けられています。
具体的には「オーガニック、ローカル、ヘルシー」と「安心、トレンド、高質」を意識した商品を取り揃える、とのことですね。
一方、業種は丸っきり違いますが靴専門大手のABCマートも新業態の出店をしています。
こちらはスポーツに特化をした「エースシューズ スタジオ」というものですね。
店舗ではランニングなどに適した靴やアパレル、インソールといった関連商品を取り揃えています。
そして店内の床の一部には陸上競技場のトラックを模した内装も施しています。
このあたりはリアルメディアとしての店舗を最大限に活用し、その空間を通じても情報発信、購入意欲を刺激するアプローチだと思います。
こういった店舗を手掛けるのは各地でマラソン大会が開催され、広くランニングが浸透してきた背景を受けてのことですね。
ABCマートでは従来のスニーカーなどを中心としたファッションとしてのシューズに依存することなく、スポーツ需要も取り込んでいく意向のようで、都市部では同様なモデルの出店を進めていくとのことです。
この両社に共通しているのは、従来よりもコンセプトを明確にした店舗づくりを進めていることです。
そのコンセプトも全く新しいものをそこに据えるのではなく、従来店舗のなかに包含されていた一部をあえて外に切り出す形を取っています。
例えば食品スーパーとしてのライフなら、従来の店舗利用者のなかにも健康志向が高く、オーガニックや品質を重視する顧客層は一定割合で存在していたはずです。
これはABCマートも同様で、ランニングの初中級者ぐらいは同店でランニングシューズなどを購入している人も多かったはずです。
いずれも既存顧客の一部であったニーズを外に切り出し、その価値・商品を掘り下げて専門業態化させている形です。
新業態とはいえ、これは既存顧客のニーズから生まれているものだから、大外れはしないでしょう。
このように自社の既存顧客によく目を向けてみると、そのなかに包含された特定のニーズを見つけることができるケースがあります。
これと類似した例で言えばカラオケの1人用カラオケ業態であるワンカラなどがそれに当たりますね。
従来のカラオケ店舗にも1人で利用しにくる顧客層が一定割合で存在していたわけです。
そういった状況を踏まえて1人利用専用の業態としてスピンオフさせたのが前述したモデルです。
スピンオフして専門店化するメリットは、そのニーズを持ち合わせている人に、今まで以上に選ばれやすくなるということですね。
このスピンオフも顧客創造における1つのキーワードです。
そしてスピンオフの萌芽を見つけるには自社の顧客や利用動向、ニーズといったものに目を向けることだと思います。
by biz-365
| 2016-04-29 16:23
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