2016年 04月 26日
4月26日(火):対岸の火事では改善は進まない |
昨日にはGWあたりで読もうと発注していた書籍がどっさり届きましたから、これでしばらくはアタマも退屈せずに済みます。
また痛めていた右手首がようやく回復してきたので高重量を解禁しつつ、クレアチンも投与して思いっきりトレーニングもできそうですね。
アタマとカラダ、双方に刺激たっぷりな日々が戻ってきます。
さて、昨日は長野県軽井沢町のスキーバス事故を受けて、「国土交通省」が行った貸切バスの検査に関することを記しました。
約2ヶ月間にわたって延べ38か所、242台において運転手の健康状態や交代運転手の配置状況、運転指示書の作成状況等を確認したところ、35%の車両で法令違反が見つかったということですね。
3分の1が違反の状況にあるわけですから、これは恐ろしくコンプライアンスの意識が低く、人員輸送の事業体としてはあるまじき状態だと言えます。
関連したことで言えば、本日の日経新聞に掲載されていた記事は貸切バス事業者に対する「厚生労働省」が行った集中監査の結果についてです。
こちらは労働関係法令違反の有無を調べたところ、85%にあたる166の事業所で違反が認められたという内容です。
具体的には36協定を結ばずに時間外労働をさせていた、同様に36協定なしに休日労働をさせている、といった事柄が中心です。
そして同記事の末尾に記載されていた事柄には2012年に関越自動車道で7人が死亡したバス事故の際にも約300の事業所に同様な調査をしたといい、その際の違反も9割以上だったとのことです。
つまりは業界として二度にわたる大事故がありながら、車両や運行に関する面でも、労働状況の面でも、ともにまったく改善が進んでいないことを表しています。
大きな問題が発生していながらも、まるで自浄作用が働いていない業界であることは一目瞭然ですね。
同業が起こした問題でありながら自分事として捉えるのではなく、まるっきり対岸の火事だと言わんばかりの姿勢です。
こういう姿勢が続けば業界としての良好な発展は望めないと思いますね。
そしていずれは市場から、あるいはユーザーから様々な形で制裁を受けて退場を余儀なくされることにもつながるでしょう。
一方で行政の側に目を向ければ、改善に向けてもう少し本腰を入れるべきだと感じます。
国土交通省が指摘をした車両や運行に関する問題点、そして厚生労働省が行った監査で蔓延する労働に関する問題、これらが事故の温床になっていることは誰の目にも明らかですからね。
かつてはユッケによる生肉で腸管出血性大腸菌による集団食中毒があり、こちらは調理規制が設けられて従来の形としてのユッケは焼き肉店から姿を消しました。
そういった規制と安全性確保に動いた厚生労働省の状況に比べると、今回の件は大事故が繰り返されながらも指導や是正勧告のみで留まり、何ら有効な改善に至っていません。
そして、ここには大きな温度差もあるように思えますね。
当事者側、管理監督側の双方に強い問題意識がなければ、残念ながらこれはどうにも変わっていかないでしょう。
そんなわけで遠距離移動はバスではなく、新幹線か飛行機に限ります。
また痛めていた右手首がようやく回復してきたので高重量を解禁しつつ、クレアチンも投与して思いっきりトレーニングもできそうですね。
アタマとカラダ、双方に刺激たっぷりな日々が戻ってきます。
さて、昨日は長野県軽井沢町のスキーバス事故を受けて、「国土交通省」が行った貸切バスの検査に関することを記しました。
約2ヶ月間にわたって延べ38か所、242台において運転手の健康状態や交代運転手の配置状況、運転指示書の作成状況等を確認したところ、35%の車両で法令違反が見つかったということですね。
3分の1が違反の状況にあるわけですから、これは恐ろしくコンプライアンスの意識が低く、人員輸送の事業体としてはあるまじき状態だと言えます。
関連したことで言えば、本日の日経新聞に掲載されていた記事は貸切バス事業者に対する「厚生労働省」が行った集中監査の結果についてです。
こちらは労働関係法令違反の有無を調べたところ、85%にあたる166の事業所で違反が認められたという内容です。
具体的には36協定を結ばずに時間外労働をさせていた、同様に36協定なしに休日労働をさせている、といった事柄が中心です。
そして同記事の末尾に記載されていた事柄には2012年に関越自動車道で7人が死亡したバス事故の際にも約300の事業所に同様な調査をしたといい、その際の違反も9割以上だったとのことです。
つまりは業界として二度にわたる大事故がありながら、車両や運行に関する面でも、労働状況の面でも、ともにまったく改善が進んでいないことを表しています。
大きな問題が発生していながらも、まるで自浄作用が働いていない業界であることは一目瞭然ですね。
同業が起こした問題でありながら自分事として捉えるのではなく、まるっきり対岸の火事だと言わんばかりの姿勢です。
こういう姿勢が続けば業界としての良好な発展は望めないと思いますね。
そしていずれは市場から、あるいはユーザーから様々な形で制裁を受けて退場を余儀なくされることにもつながるでしょう。
一方で行政の側に目を向ければ、改善に向けてもう少し本腰を入れるべきだと感じます。
国土交通省が指摘をした車両や運行に関する問題点、そして厚生労働省が行った監査で蔓延する労働に関する問題、これらが事故の温床になっていることは誰の目にも明らかですからね。
かつてはユッケによる生肉で腸管出血性大腸菌による集団食中毒があり、こちらは調理規制が設けられて従来の形としてのユッケは焼き肉店から姿を消しました。
そういった規制と安全性確保に動いた厚生労働省の状況に比べると、今回の件は大事故が繰り返されながらも指導や是正勧告のみで留まり、何ら有効な改善に至っていません。
そして、ここには大きな温度差もあるように思えますね。
当事者側、管理監督側の双方に強い問題意識がなければ、残念ながらこれはどうにも変わっていかないでしょう。
そんなわけで遠距離移動はバスではなく、新幹線か飛行機に限ります。
by biz-365
| 2016-04-26 19:48
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