2015年 12月 08日
12月8日(火):未来を考える際の観点 |
昨日はFBL大学の対話「フィットネス業界の未来」に関したことを記しました。
昨日も触れた通り、一口にフィットネス業界の未来といっても、それはビジネスモデルに関することや商品、働き方、そしてマーケットのことなど様々です。
60分でこれらすべてを網羅することはできないので、本日から数日間は動画内では言及しなかった未来に関する話を少しばかり書いていこうと思います。
まず未来を考える際に重要なのは表面的な枝葉としてのトレンドではなく、大局観をもってそれを捉えることです。
その際の観点は幾つかあると思うので、今日のところはそのひとつに触れます。
もっとも分かりやすくてシンプルな方法は「FF」することです。
FFというと私と前後した年齢の方々はゲームのファイナルファンタジーを想起するかもしれません(笑)
でも、ここで言うFFは別なもので「Fast Forward」のことです。
つまりは「早送り」ですね。
現状からアタマのなかで時計の針を進めていって、どういうことが起こりえるのかを考えてみるアプローチです。
ここでは先に記したような枝葉としてのトレンドではなく、もっと大きな潮流や変化を起こしそうな要因に着目をすることです。
それらが時間経過とともにどのようなものを生み出していくのか、といったイメージですね。
例えば今後に向けての大きなトレンドにひとつはAIやロボットでしょう。
テクノロジー失業についてはこのブログでも度々取り上げてきましたが、先般にも野村総研が今後10年~20年で国内の仕事の49%がAIやロボットによって代替可能になる、といった見通しを出していた通りです。
製造現場のロボット化、各種窓口の無人化、車の自動運転等々、このような方向へシフトしていく流れは今のところ止まらないと思います。
そこに絡んで変化を起こしそうな要因としては、2017年に予定されている増税が挙げられるでしょう。
2014年時の増税もそうでしたが、その後は様々な業種で消費の停滞や駆け込み需要に対する反動減で大きな谷を作った通りです。
政府が景気低迷を防ぐために知恵を絞っているようですが、それが用をなさないのは周知の通りですね。
だから増税後には各ユーザーの価値観に基づいた優先順位付けと取捨選択として消費の選別が起き、その結果として厳しい状況が生じるのは間違いないと思います。
翻ってフィットネス業界の状況を見ると既存店の総合クラブにおける成人会員では、会員数が減少のトレンドに入っているクラブが大半です。
こういったクラブではこれまでも利益確保のためにコストを最小化してきましたが、乾いた雑巾と呼べるまでに絞っているケースが多いでしょう。
そこに前述したような消費の低迷が起きると、もうコストとして手が付けられるのは人をロボットに置き換えるぐらいです。
その時期にアプリケーションの開発が間に合ってきていれば、2018年ぐらいからはフィットネス業界においてロボットへの転換が出てくる可能性はありますね。
さらに、これを後押しする要因はアルバイトスタッフを中心とした人材確保が難しくなっている点です。
外食産業では人の確保が喫緊の課題になっているし、確保のために時給が高騰してきている現状もあります。
当然ながら、これはアルバイトスタッフを中心としたクラブ運営をしている会社は無縁の話ではなく、労働市場にいる限られた人的資源を業種を超えて争奪しているのだから、中長期的にはこの点が今よりも難しくなっていく面は否めません。
そういった点も考慮するとフィットネスクラブの現場にロボットなどが入り込んでくるのも道理です。
すでに無人化したジムや映像レッスンで人を排したクラブがあるのだから、聖域が存在しないことは分かると思います。
こうやって「潮流(メガトレンド)」、「変化を与える要因」、「現状」といったものをFFしていくと、おぼろげながらに見えてくるものがあるでしょう。
ここに記したものは一例に過ぎませんが、ほかにもフィットネス業界におけるメガトレンドは幾つかあるし、変化を与える要因もありますからね。
そういったものをもとに、自分なりに未来を考察してみるのも良いと思います。
明日も引き続き、未来を考える際の別な観点を説明する予定です。(あくまで予定・・・)
昨日も触れた通り、一口にフィットネス業界の未来といっても、それはビジネスモデルに関することや商品、働き方、そしてマーケットのことなど様々です。
60分でこれらすべてを網羅することはできないので、本日から数日間は動画内では言及しなかった未来に関する話を少しばかり書いていこうと思います。
まず未来を考える際に重要なのは表面的な枝葉としてのトレンドではなく、大局観をもってそれを捉えることです。
その際の観点は幾つかあると思うので、今日のところはそのひとつに触れます。
もっとも分かりやすくてシンプルな方法は「FF」することです。
FFというと私と前後した年齢の方々はゲームのファイナルファンタジーを想起するかもしれません(笑)
でも、ここで言うFFは別なもので「Fast Forward」のことです。
つまりは「早送り」ですね。
現状からアタマのなかで時計の針を進めていって、どういうことが起こりえるのかを考えてみるアプローチです。
ここでは先に記したような枝葉としてのトレンドではなく、もっと大きな潮流や変化を起こしそうな要因に着目をすることです。
それらが時間経過とともにどのようなものを生み出していくのか、といったイメージですね。
例えば今後に向けての大きなトレンドにひとつはAIやロボットでしょう。
テクノロジー失業についてはこのブログでも度々取り上げてきましたが、先般にも野村総研が今後10年~20年で国内の仕事の49%がAIやロボットによって代替可能になる、といった見通しを出していた通りです。
製造現場のロボット化、各種窓口の無人化、車の自動運転等々、このような方向へシフトしていく流れは今のところ止まらないと思います。
そこに絡んで変化を起こしそうな要因としては、2017年に予定されている増税が挙げられるでしょう。
2014年時の増税もそうでしたが、その後は様々な業種で消費の停滞や駆け込み需要に対する反動減で大きな谷を作った通りです。
政府が景気低迷を防ぐために知恵を絞っているようですが、それが用をなさないのは周知の通りですね。
だから増税後には各ユーザーの価値観に基づいた優先順位付けと取捨選択として消費の選別が起き、その結果として厳しい状況が生じるのは間違いないと思います。
翻ってフィットネス業界の状況を見ると既存店の総合クラブにおける成人会員では、会員数が減少のトレンドに入っているクラブが大半です。
こういったクラブではこれまでも利益確保のためにコストを最小化してきましたが、乾いた雑巾と呼べるまでに絞っているケースが多いでしょう。
そこに前述したような消費の低迷が起きると、もうコストとして手が付けられるのは人をロボットに置き換えるぐらいです。
その時期にアプリケーションの開発が間に合ってきていれば、2018年ぐらいからはフィットネス業界においてロボットへの転換が出てくる可能性はありますね。
さらに、これを後押しする要因はアルバイトスタッフを中心とした人材確保が難しくなっている点です。
外食産業では人の確保が喫緊の課題になっているし、確保のために時給が高騰してきている現状もあります。
当然ながら、これはアルバイトスタッフを中心としたクラブ運営をしている会社は無縁の話ではなく、労働市場にいる限られた人的資源を業種を超えて争奪しているのだから、中長期的にはこの点が今よりも難しくなっていく面は否めません。
そういった点も考慮するとフィットネスクラブの現場にロボットなどが入り込んでくるのも道理です。
すでに無人化したジムや映像レッスンで人を排したクラブがあるのだから、聖域が存在しないことは分かると思います。
こうやって「潮流(メガトレンド)」、「変化を与える要因」、「現状」といったものをFFしていくと、おぼろげながらに見えてくるものがあるでしょう。
ここに記したものは一例に過ぎませんが、ほかにもフィットネス業界におけるメガトレンドは幾つかあるし、変化を与える要因もありますからね。
そういったものをもとに、自分なりに未来を考察してみるのも良いと思います。
明日も引き続き、未来を考える際の別な観点を説明する予定です。(あくまで予定・・・)
by biz-365
| 2015-12-08 19:06
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