2015年 10月 11日
10月11日(日):疲労骨折経験「23.3%」は大問題 |
以前にこのブログでは「若年層の日米栄養格差」と題したブログを記しました。
振り返りまでにポイントになる数字を簡単に示すと、米国のスポーツニュートリション市場は26億ドル(約3,160億円)に上り、成人の4割弱が利用しているという状況です。
なかでも年齢別では25~29歳で最も普及率が高く全体の63%が利用しており、30歳以降で緩やかな減少が見られ、60代以降で急速に低下し、75歳以上の利用率は5%にとどまっていて、若年層ほど積極的な利用がなされているものです。
これに対し、東京・丸の内の20~30歳代女性749人を対象に、肥満度を表すBMI(体格指数)をもとに算出した調査では、東京・丸の内周辺で働く女性の28.0%が「痩せ形」、そして朝食を食べない人は36%にのぼります。
1日当たりの平均摂取エネルギーは1479キロカロリーで、必要なエネルギー量を500キロカロリーほど下回り、睡眠時間は半数以上が6時間以下となっています。
その際にも記した通りですが、前述した調査対象の女性で言えば必要なカロリーや栄養素が不足し、睡眠時間も足りない、さらには運動から遠ざかって筋量も不足ということでは、運動、栄養、休養の全てが不十分で不健康にまっしぐらです。
ここからが本日の本題ですが、こんな若年層女性の危うい状況は丸の内女性に限った話ではありません。
これがスポーツの現場においても同様な状況が顕著に出てきています。
日本産科婦人科学会は国立スポーツ科学センターと共同で実施をした女性アスリートの健康調査の結果を公表しました。
それによれば全国大会出場レベルの選手のうち、疲労骨折を経験した割合は23.3%ということです。
4人~5人にひとりが疲労骨折を経験している計算なので、これはどう考えても高過ぎです。
一般の女子大生の疲労骨折経験は4.3%ということなので、約5倍に当たります。
もちろん全国大会出場レベルのトレーニングをしているから、一般の女子大学生よりも疲労骨折になりやすいリスクは内在しています。
それでも先の23.3%は異常なほどの高さだと思います。
例えばサッカーだって相当量を走るし、ボディコンタクトもあってカラダに対する負荷は高いですが、男子の高校や大学のサッカー部で4~5人にひとりの割合で疲労骨折が生じることは、まずありませんからね。
これは運動量に対して明らかに栄養が不足していることに起因をするものでしょう。
女性の場合はスポーツをしていても、やはり見た目の体型というものを気にして、食事量を制限している面が高いのだと思います。
必要な栄養素が足りなければ、パフォーマンスが上がらないばかりか、このようなケガにもつながっていきます。
以前に記した一般の働く若年層の女性、そして今回の女性アスリート、双方の調査結果を通して感じることは、正しい知識を普及させることの必要性ですね。
成長過程での必要以上の食事制限は非常にデメリットが大きいですから、前述した正しい知識などはティーンエイジャーの段階でのカリキュラムにすべきでしょう。
少なくとも現状の疲労骨折経験が23.3%というのは大問題ですから、改善に向けた具体的な取り組みが必要だと思います。
振り返りまでにポイントになる数字を簡単に示すと、米国のスポーツニュートリション市場は26億ドル(約3,160億円)に上り、成人の4割弱が利用しているという状況です。
なかでも年齢別では25~29歳で最も普及率が高く全体の63%が利用しており、30歳以降で緩やかな減少が見られ、60代以降で急速に低下し、75歳以上の利用率は5%にとどまっていて、若年層ほど積極的な利用がなされているものです。
これに対し、東京・丸の内の20~30歳代女性749人を対象に、肥満度を表すBMI(体格指数)をもとに算出した調査では、東京・丸の内周辺で働く女性の28.0%が「痩せ形」、そして朝食を食べない人は36%にのぼります。
1日当たりの平均摂取エネルギーは1479キロカロリーで、必要なエネルギー量を500キロカロリーほど下回り、睡眠時間は半数以上が6時間以下となっています。
その際にも記した通りですが、前述した調査対象の女性で言えば必要なカロリーや栄養素が不足し、睡眠時間も足りない、さらには運動から遠ざかって筋量も不足ということでは、運動、栄養、休養の全てが不十分で不健康にまっしぐらです。
ここからが本日の本題ですが、こんな若年層女性の危うい状況は丸の内女性に限った話ではありません。
これがスポーツの現場においても同様な状況が顕著に出てきています。
日本産科婦人科学会は国立スポーツ科学センターと共同で実施をした女性アスリートの健康調査の結果を公表しました。
それによれば全国大会出場レベルの選手のうち、疲労骨折を経験した割合は23.3%ということです。
4人~5人にひとりが疲労骨折を経験している計算なので、これはどう考えても高過ぎです。
一般の女子大生の疲労骨折経験は4.3%ということなので、約5倍に当たります。
もちろん全国大会出場レベルのトレーニングをしているから、一般の女子大学生よりも疲労骨折になりやすいリスクは内在しています。
それでも先の23.3%は異常なほどの高さだと思います。
例えばサッカーだって相当量を走るし、ボディコンタクトもあってカラダに対する負荷は高いですが、男子の高校や大学のサッカー部で4~5人にひとりの割合で疲労骨折が生じることは、まずありませんからね。
これは運動量に対して明らかに栄養が不足していることに起因をするものでしょう。
女性の場合はスポーツをしていても、やはり見た目の体型というものを気にして、食事量を制限している面が高いのだと思います。
必要な栄養素が足りなければ、パフォーマンスが上がらないばかりか、このようなケガにもつながっていきます。
以前に記した一般の働く若年層の女性、そして今回の女性アスリート、双方の調査結果を通して感じることは、正しい知識を普及させることの必要性ですね。
成長過程での必要以上の食事制限は非常にデメリットが大きいですから、前述した正しい知識などはティーンエイジャーの段階でのカリキュラムにすべきでしょう。
少なくとも現状の疲労骨折経験が23.3%というのは大問題ですから、改善に向けた具体的な取り組みが必要だと思います。
by biz-365
| 2015-10-11 18:11
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