2015年 09月 09日
9月9日(水):脳の観点から見た習慣の重要性 |
昨日は改めて習慣の重要性に触れました。
そこでは仕事上の基本習慣が行き着く先は「道具の身体化」だと説明したと思います。
職域は違えど職人や匠と言われる人々は例外なく、その道における基本を卓越するレベルにまで昇華をした人であり、その先にあるのは道具の身体化とそれを通じた非凡な結果、および発展性です。
本日はこの習慣に関連したことで視点を変えてもう少しばかり。
その視点というのは脳から見た場合の習慣の重要性についてです。
最初に理解をしてほしいのは、私たちが日常的に行っている各種の行為では、意識的に行っているものよりも無意識的に行っているものの方が圧倒的に多くある点です。
例えばいま現在もこうしてキーボードを打っていますが、「T」というキーを押す際に「左手の人差し指をどれぐらい持ち上げ、第一関節はどれぐらい曲げて、どれぐらいの強さで押そう」、なんて細かく意識はしていません。
自分が入力したい文字はアタマで考えて意識はしますが、その先は一つひとつ意識をして動作をしているわけではありません。
これは日常における他の行為でも全く同じですね。
同じように階段を上ろうとした時に、脚をどこまで持ち上げ、その際の膝の角度は何度で、どれぐらいの出力で踏ん張れば良いか、なんて誰も考えてはいません。
階段を上ろうとは思うし、そこまでは意思決定をしますが、その先は明らかに無意識による作業領域です。
このような感じで日常の様々な行為を想像してもらえれば分かりますが、その多くが無意識下での行動になっています。
実際の脳の働きからいっても、意識として表出している作業領域よりも、無意識下で行われている作業領域のほうがはるかに大きいわけです。
人間は意識をしながら同時並行で作業出来るものは限られますが、無意識下の脳ではバックグラウンドで膨大なマルチタスクをこなしています。
この脳の働きの前提を理解すれば、いかに習慣が重要かも理解できるでしょう。
習慣化された状態というのは、言わば無意識でそれができる状態ですからね。
意識レベルと実行レベルの発展段階は次の通りです。
1:「意識できていない」-「実行できない」
2:「意識できている」-「実行できない」
3:「意識できている」-「実行できる」
4:「意識していない」-「実行できる」
1から4に向かって高次への発展ですが、本当の意味での習慣化は4に至った状態です。
この習慣化されたものが良質でクオリティが高いものならば、より作業領域が大きい無意識下でそれがなされることになります。
先に記した通り、無意識下の作業領域の方が大きいわけだから、この無意識下の作業領域のクオリティがどのようなものであるかで、仕事全体のクオリティが大きく左右されるとも言えます。
これが脳の観点から見た場合の習慣の重要性ですね。
トレーナーの皆さまに分かりやすく説明するなら、基礎代謝だと思ってもらえれば良いでしょう。
意識的な活動をしなくとも、無意識下で多くのエネルギー消費をするのが基礎代謝です。
シェイプアップをしようと考えるなら、効率よくそれをするためにエネルギー消費の多くを占める基礎代謝を高めるようなアプローチをかける通りですね。
そんなわけで仕事力を高めようと思うなら、無意識下で多くのエネルギー消費をしてくれる基礎代謝のごとく、無意識下で多くの作業をしてくれる習慣を良質なものに変えることだと思います。
そこでは仕事上の基本習慣が行き着く先は「道具の身体化」だと説明したと思います。
職域は違えど職人や匠と言われる人々は例外なく、その道における基本を卓越するレベルにまで昇華をした人であり、その先にあるのは道具の身体化とそれを通じた非凡な結果、および発展性です。
本日はこの習慣に関連したことで視点を変えてもう少しばかり。
その視点というのは脳から見た場合の習慣の重要性についてです。
最初に理解をしてほしいのは、私たちが日常的に行っている各種の行為では、意識的に行っているものよりも無意識的に行っているものの方が圧倒的に多くある点です。
例えばいま現在もこうしてキーボードを打っていますが、「T」というキーを押す際に「左手の人差し指をどれぐらい持ち上げ、第一関節はどれぐらい曲げて、どれぐらいの強さで押そう」、なんて細かく意識はしていません。
自分が入力したい文字はアタマで考えて意識はしますが、その先は一つひとつ意識をして動作をしているわけではありません。
これは日常における他の行為でも全く同じですね。
同じように階段を上ろうとした時に、脚をどこまで持ち上げ、その際の膝の角度は何度で、どれぐらいの出力で踏ん張れば良いか、なんて誰も考えてはいません。
階段を上ろうとは思うし、そこまでは意思決定をしますが、その先は明らかに無意識による作業領域です。
このような感じで日常の様々な行為を想像してもらえれば分かりますが、その多くが無意識下での行動になっています。
実際の脳の働きからいっても、意識として表出している作業領域よりも、無意識下で行われている作業領域のほうがはるかに大きいわけです。
人間は意識をしながら同時並行で作業出来るものは限られますが、無意識下の脳ではバックグラウンドで膨大なマルチタスクをこなしています。
この脳の働きの前提を理解すれば、いかに習慣が重要かも理解できるでしょう。
習慣化された状態というのは、言わば無意識でそれができる状態ですからね。
意識レベルと実行レベルの発展段階は次の通りです。
1:「意識できていない」-「実行できない」
2:「意識できている」-「実行できない」
3:「意識できている」-「実行できる」
4:「意識していない」-「実行できる」
1から4に向かって高次への発展ですが、本当の意味での習慣化は4に至った状態です。
この習慣化されたものが良質でクオリティが高いものならば、より作業領域が大きい無意識下でそれがなされることになります。
先に記した通り、無意識下の作業領域の方が大きいわけだから、この無意識下の作業領域のクオリティがどのようなものであるかで、仕事全体のクオリティが大きく左右されるとも言えます。
これが脳の観点から見た場合の習慣の重要性ですね。
トレーナーの皆さまに分かりやすく説明するなら、基礎代謝だと思ってもらえれば良いでしょう。
意識的な活動をしなくとも、無意識下で多くのエネルギー消費をするのが基礎代謝です。
シェイプアップをしようと考えるなら、効率よくそれをするためにエネルギー消費の多くを占める基礎代謝を高めるようなアプローチをかける通りですね。
そんなわけで仕事力を高めようと思うなら、無意識下で多くのエネルギー消費をしてくれる基礎代謝のごとく、無意識下で多くの作業をしてくれる習慣を良質なものに変えることだと思います。
by biz-365
| 2015-09-09 08:24
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