2015年 06月 27日
6月27日(土):自分のアタマと肌感覚を大切に! |
ご存知だと思いますが、米食品医薬品局(FDA)が今月16日に「トランス脂肪酸」の食品添加物を2018年6月から原則禁じるとの発表をしました。
FDAはもともと2006年に食品への含有量表示を義務づけ、2013年にトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止する方針を表明し、2003年から2012年の間にトランス脂肪酸の消費量を78%減らしてきた経緯があります。
今回の措置は、言わばその最終段階のものですね。
アメリカではこのような状況にありますが、対する日本がどうかと言えば厚生労働省は「日本人の通常の食生活で健康への影響は少ない。現時点で規制を導入する予定はなく、今後も継続して検討すべき課題」としています。
その理由は内閣府の消費者委員会によると、日本人のトランス脂肪酸からのエネルギー摂取量は総摂取量の約0.3%で米国人の約2%、英国人の約1%より少なく、1%未満を求める世界保健機関(WHO)の勧告値を下回っているから、ということですね。
私はこの主張が大きく2つの観点で問題があると思います。
ひとつはカラダにとって明らかに有害で、健康上はデメリットしかないものを、量の多寡の問題で放置をして良いものかどうかです。
そして、もうひとつは先に記された他国との比較としての数字が、果たしてどれほど実態を反映しているのかです。
後者について、あえて問題提起の具体例を挙げるとすれば厚生労働省は日本人の平均的な食事からすれば、タンパク質の必要量としての体重×1gは摂取できているとの見解ですが、フィットネスクラブでのカウンセリングを通じて見えてくる実態は明らかにそれとは乖離をした食事内容にあります。
だから厚生労働省の主張するものは、それを額面通りに受け取ることはできませんね。
例えばお昼時にカフェに入ると、女性がコーヒーに加えて何等かの食事をとっています。
そこに添えられているものを見ると、それがサンドイッチならまだ良いほうで、マフィンやスコーンだけ、といった状況も珍しくありません。
これはお昼時のカフェに行けば、どこでも見ることができる日常的な光景でしょう。
また、このような女性が1日の中でデザートや間食にスイーツを食べる割合は、男性等に比べればはるかに高いと思います。
こうなると、マーガリンやショートニング、ファットスプレッドといったトランス脂肪酸を含んだ食品をとるシチュエーションがそれなりにあることが分かります。
そして、こういった女性が朝や夜の食事が簡易なものであった場合はどうなるでしょうか。
乏しい1日の総摂取カロリーに占めるトランス脂肪酸の割合は間違いなく0.3%どころの話ではありません。
また、このトランス脂肪酸の摂取は所得や食習慣によって、大きな偏りがあるものです。
100円ショップなどに並ぶお菓子などには、ほとんど先のようなトランス脂肪酸を含むものが使われているので、日常的に低価格であることを優先して食品を購入しているケースや、高頻度で洋菓子やスナック菓子等を口にする方の場合は、同じく0.3%とは程遠い状況になるでしょう。
このような日常的な光景を目にしていると、「日本人の通常の食生活で健康への影響は少ない」というのは、とても鵜呑みに出来るものではないですね。
役所や政府が大丈夫だと言っているから安心、などということはありません。
何事も盲信をせず、自分のアタマと肌感覚で物事を考えるべきですね。
そのうえで日本は現状で何の規制も敷いていませんから、自分で判断基準を決めて取捨選択をしていくことだと思います。
FDAはもともと2006年に食品への含有量表示を義務づけ、2013年にトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止する方針を表明し、2003年から2012年の間にトランス脂肪酸の消費量を78%減らしてきた経緯があります。
今回の措置は、言わばその最終段階のものですね。
アメリカではこのような状況にありますが、対する日本がどうかと言えば厚生労働省は「日本人の通常の食生活で健康への影響は少ない。現時点で規制を導入する予定はなく、今後も継続して検討すべき課題」としています。
その理由は内閣府の消費者委員会によると、日本人のトランス脂肪酸からのエネルギー摂取量は総摂取量の約0.3%で米国人の約2%、英国人の約1%より少なく、1%未満を求める世界保健機関(WHO)の勧告値を下回っているから、ということですね。
私はこの主張が大きく2つの観点で問題があると思います。
ひとつはカラダにとって明らかに有害で、健康上はデメリットしかないものを、量の多寡の問題で放置をして良いものかどうかです。
そして、もうひとつは先に記された他国との比較としての数字が、果たしてどれほど実態を反映しているのかです。
後者について、あえて問題提起の具体例を挙げるとすれば厚生労働省は日本人の平均的な食事からすれば、タンパク質の必要量としての体重×1gは摂取できているとの見解ですが、フィットネスクラブでのカウンセリングを通じて見えてくる実態は明らかにそれとは乖離をした食事内容にあります。
だから厚生労働省の主張するものは、それを額面通りに受け取ることはできませんね。
例えばお昼時にカフェに入ると、女性がコーヒーに加えて何等かの食事をとっています。
そこに添えられているものを見ると、それがサンドイッチならまだ良いほうで、マフィンやスコーンだけ、といった状況も珍しくありません。
これはお昼時のカフェに行けば、どこでも見ることができる日常的な光景でしょう。
また、このような女性が1日の中でデザートや間食にスイーツを食べる割合は、男性等に比べればはるかに高いと思います。
こうなると、マーガリンやショートニング、ファットスプレッドといったトランス脂肪酸を含んだ食品をとるシチュエーションがそれなりにあることが分かります。
そして、こういった女性が朝や夜の食事が簡易なものであった場合はどうなるでしょうか。
乏しい1日の総摂取カロリーに占めるトランス脂肪酸の割合は間違いなく0.3%どころの話ではありません。
また、このトランス脂肪酸の摂取は所得や食習慣によって、大きな偏りがあるものです。
100円ショップなどに並ぶお菓子などには、ほとんど先のようなトランス脂肪酸を含むものが使われているので、日常的に低価格であることを優先して食品を購入しているケースや、高頻度で洋菓子やスナック菓子等を口にする方の場合は、同じく0.3%とは程遠い状況になるでしょう。
このような日常的な光景を目にしていると、「日本人の通常の食生活で健康への影響は少ない」というのは、とても鵜呑みに出来るものではないですね。
役所や政府が大丈夫だと言っているから安心、などということはありません。
何事も盲信をせず、自分のアタマと肌感覚で物事を考えるべきですね。
そのうえで日本は現状で何の規制も敷いていませんから、自分で判断基準を決めて取捨選択をしていくことだと思います。
by biz-365
| 2015-06-27 19:34
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