2015年 06月 25日
6月25日(木):NEXT7月号へのコラム掲載 |
本日に発行されたNEXT誌7月号には私のコラム「マーケティング思考を養う顧客創造のヒント」が掲載されています。
早いものでこの連載も1年以上が経ちましたね。
それにも関わらず、これまでこのブログでは先の連載に一言も触れてこなかった気がします・・・
基本はこのブログに記した顧客創造に関連した記事を手直ししたものですが、トレーナーの皆さまを中心として多くの方にマーケティングへ興味をもってもらえれば、というのが私なりの意図です。
しかもNEXTは記念すべき創刊からの100号目になります。
そんなわけで、本日は7月号に掲載されている内容を転載します。
↓↓↓
「皆さま、こんにちは。
いつものように事例を交えながら、顧客創造につながるキーワードを取りあげます。
今回のキーワードは「プロセスへの関与」で、具体的な事例として紹介するのはイタリアレストランチェーンの「ラ・パウザ」です。
同店の一部店舗には6歳以下の子供を対象にした「キッズピッツァ」というメニューがあり、それが人気を博して先般には全店舗への展開に至りました。
やはり人気メニューとして支持を得るには相応の理由があるものです。
そんな前述したメニューの特徴は自分でピザ作りが体験できる点にあります。
具体的にはオーダーをするとテーブルにはピザ生地と具材が運ばれてきます。
子供は生地にピザソースを塗り、自分が好きな具材を自分が好きなように自由に盛り付けをします。
それが出来たら後はスタッフが窯で焼き上げ、出来立てのピザが子供のもとに届くという流れです。
皆さまもすぐにお分かりだと思いますが、ここで付加価値として提供しているものはピザ作りの体験を通じた経験価値にあります。
なかなか家庭ではやることのないピザ作りという希少体験がひとつです。
そしてもうひとつは自分で食べるものを自ら作るという体験ですね。
お子様がいらっしゃる方はよく分かると思いますが、子供は自分が一緒に作った料理などはよく食べますからね。
我が家の3歳になる長男も、自分が卵をかき混ぜて作った卵焼きや一緒に米を研いで炊いたご飯などは、いつも以上に良く食べます。
これは自分も作ることに関与した行為がそうさせるのだと思いますし、年齢が小さいうちほど、このようなシチュエーションによって食べっぷりも大きく変わります。
そういった意味で冒頭に取り上げたメニューというのは、実に的を射たものだと言えるでしょう。
加えて、そういった経験価値ができるうえに実際のピザを食べて価格が390円(税別)なので、これはお得感が感じられると思いますね。
今回の顧客創造のポイントは先に触れたように経験価値を付加する点にあって、その方法論としては「プロセスに関与してもらう」ことにあります。
この点はフィットネスクラブもおおいに活用することができるでしょう。
例えばフィットネスクラブのお客さまで最も多い要望はシェイプアップだと思います。
このニーズに対して●キロ減といった成果を提供するのはゴールそのもので、先ほどのピザで言えば、焼きあがったピザを食べる瞬間に相当します。
ピザ作りのように作るプロセスに関与をしてもらう点をシェイプアップに応用するなら、目標実現に向けたプログラムを策定する段階で、それに関与してもらうことはできるでしょう。
もちろん、そのことの効用もあると思います。これは一例に過ぎませんが、フィットネスクラブでもお客さまにプロセスへ関与してもらって提供価値を高めることは可能なので、そういった点を考えてみるのも良いと思います。」
(ここまで)
毎度のことですが、大事なのは事例そのものよりも、それを包含している観点です。
その観点を自分なりに咀嚼して理解が出来ていれば、場を変えて、状況を変えて、それぞれに最適な顧客創造ができるはずです。
トレーナーは自分の持つ有用な知識や技術を活かすには、それをマーケットのニーズとヒモ付けする能力が必要になります。
それこそがマーケティングですから、専門性とあわせてこれらにも造詣を深めていってほしいと思います。
早いものでこの連載も1年以上が経ちましたね。
それにも関わらず、これまでこのブログでは先の連載に一言も触れてこなかった気がします・・・
基本はこのブログに記した顧客創造に関連した記事を手直ししたものですが、トレーナーの皆さまを中心として多くの方にマーケティングへ興味をもってもらえれば、というのが私なりの意図です。
しかもNEXTは記念すべき創刊からの100号目になります。
そんなわけで、本日は7月号に掲載されている内容を転載します。
↓↓↓
「皆さま、こんにちは。
いつものように事例を交えながら、顧客創造につながるキーワードを取りあげます。
今回のキーワードは「プロセスへの関与」で、具体的な事例として紹介するのはイタリアレストランチェーンの「ラ・パウザ」です。
同店の一部店舗には6歳以下の子供を対象にした「キッズピッツァ」というメニューがあり、それが人気を博して先般には全店舗への展開に至りました。
やはり人気メニューとして支持を得るには相応の理由があるものです。
そんな前述したメニューの特徴は自分でピザ作りが体験できる点にあります。
具体的にはオーダーをするとテーブルにはピザ生地と具材が運ばれてきます。
子供は生地にピザソースを塗り、自分が好きな具材を自分が好きなように自由に盛り付けをします。
それが出来たら後はスタッフが窯で焼き上げ、出来立てのピザが子供のもとに届くという流れです。
皆さまもすぐにお分かりだと思いますが、ここで付加価値として提供しているものはピザ作りの体験を通じた経験価値にあります。
なかなか家庭ではやることのないピザ作りという希少体験がひとつです。
そしてもうひとつは自分で食べるものを自ら作るという体験ですね。
お子様がいらっしゃる方はよく分かると思いますが、子供は自分が一緒に作った料理などはよく食べますからね。
我が家の3歳になる長男も、自分が卵をかき混ぜて作った卵焼きや一緒に米を研いで炊いたご飯などは、いつも以上に良く食べます。
これは自分も作ることに関与した行為がそうさせるのだと思いますし、年齢が小さいうちほど、このようなシチュエーションによって食べっぷりも大きく変わります。
そういった意味で冒頭に取り上げたメニューというのは、実に的を射たものだと言えるでしょう。
加えて、そういった経験価値ができるうえに実際のピザを食べて価格が390円(税別)なので、これはお得感が感じられると思いますね。
今回の顧客創造のポイントは先に触れたように経験価値を付加する点にあって、その方法論としては「プロセスに関与してもらう」ことにあります。
この点はフィットネスクラブもおおいに活用することができるでしょう。
例えばフィットネスクラブのお客さまで最も多い要望はシェイプアップだと思います。
このニーズに対して●キロ減といった成果を提供するのはゴールそのもので、先ほどのピザで言えば、焼きあがったピザを食べる瞬間に相当します。
ピザ作りのように作るプロセスに関与をしてもらう点をシェイプアップに応用するなら、目標実現に向けたプログラムを策定する段階で、それに関与してもらうことはできるでしょう。
もちろん、そのことの効用もあると思います。これは一例に過ぎませんが、フィットネスクラブでもお客さまにプロセスへ関与してもらって提供価値を高めることは可能なので、そういった点を考えてみるのも良いと思います。」
(ここまで)
毎度のことですが、大事なのは事例そのものよりも、それを包含している観点です。
その観点を自分なりに咀嚼して理解が出来ていれば、場を変えて、状況を変えて、それぞれに最適な顧客創造ができるはずです。
トレーナーは自分の持つ有用な知識や技術を活かすには、それをマーケットのニーズとヒモ付けする能力が必要になります。
それこそがマーケティングですから、専門性とあわせてこれらにも造詣を深めていってほしいと思います。
by biz-365
| 2015-06-25 18:17
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