2015年 04月 13日
4月13日(月):自分で真贋を見極める |
昨日はFIAニュースで配信された内容についての記載をしました。
本日も関連したことをもう少しばかり続けます。
直近で配信されたものには「支配人、マネージャーなど、管理職の方には最低限、次の3つは知っておいてほしい」ということで以下が挙げられています。
↓↓↓
------------------------------------------------------------------------
①GF(グループフィットネス/スタジオ)参加率:総参加者数÷総来館者数
年次、四半期、月次、日時、時間帯など、細かく収集すればするほど、スタジオ編成のヒントが得られます。
②グループレッスンの価値:参加率×会費収入
結果の数値が高ければ高いほど、価値が高くお客さまの定着率も高いことがわかります。
③グループフィットネス投資収益率:参加率÷総人件費
スタジオ委託人件費に対してどれくらいの対価が得られたのかを図るものです。
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昨日はこのなかの②を取り上げ、その疑義を私なりに問うてみました。
本日はこれに続いて③を考えてみようと思います。
③は①で算出した参加率をスタジオの委託している総人件費で割るというものですね。
これがグループレッスンにおける「投資収益率」だということです。。。
まず、一般的にビジネスの場面で「収益率」といった言葉を用いる場合、それはインカムがあってのことです。
今回で言えばクラブ側に入ってくるインカムがあって、そこに要した費用でそれを割っているなら収益率と呼んでも間違いはないでしょう。
ただ、インカムが脇に置かれた状態でレッスンへの参加率を費用で割っただけで、収益率というのはどうしたものかなって感じですね。
加えて昨日も記した通りですが、レッスンへの参加率と月会費収入は直接的な比例関係にありません。
当然ですが一般的な月会費性のフィットネスクラブでは、レッスンへの参加人数の多寡によって月会費は上下しませんからね。
レッスンへの参加率が高ければ、クラブへの定着率が高まる「かも」しれないし、それによって会員数が増えて月会費が増える「かも」しれません。
そういった間接的な要素のひとつであることは間違いありませんが、レッスンの参加率が高まることと、月会費収入はどう考えたって直接的には結び付きません。
それだけに参加率と委託人件費によって数字を算出しても、それによって収益率を計ることはできないでしょう。
もしそれが本当にクラブの収益性と一致しているのなら、レッスンへの参加人数を増やせばクラブの月会費収入が増えていくことになります。
果たして、そんなことが成立するのでしょうか。
これは考えれば分かることですね。
③で算出しているのは、ただの費用対効果に過ぎません。
グループレッスンにどれだけの費用を投じ、それによってどれだけの参加率につながったのか、それだけです。
念のために付言をしておくと費用対効果はしっかりと確認する必要はあるでしょう。
ただ、費用対効果を確認するのであれば、どういった形でそれを図るのが最善であるのかもしっかりと考えるべきだとは思います。
そんなわけで③は残念ながらクラブにおける「収益率」を示してはいないし、記載にあるような「どれくらいの対価が得られたのかを図るもの」とも言い難いでしょう。
言葉の使い方ひとつもそうだし、そこで算出される指標が何を表すものなのかは、しっかりと考える必要がありますね。
私が言わんとすることは、こういったクラブ運営における基本をしっかり理解することだし、自分のアタマでしっかりと考えてほしいということです。
フィットネス業界の協会が発するオフィシャルなものでさえ、こういった状況ですからね。
何事も盲目的に受け取らず、自分で真贋を見極めてください!
本日も関連したことをもう少しばかり続けます。
直近で配信されたものには「支配人、マネージャーなど、管理職の方には最低限、次の3つは知っておいてほしい」ということで以下が挙げられています。
↓↓↓
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①GF(グループフィットネス/スタジオ)参加率:総参加者数÷総来館者数
年次、四半期、月次、日時、時間帯など、細かく収集すればするほど、スタジオ編成のヒントが得られます。
②グループレッスンの価値:参加率×会費収入
結果の数値が高ければ高いほど、価値が高くお客さまの定着率も高いことがわかります。
③グループフィットネス投資収益率:参加率÷総人件費
スタジオ委託人件費に対してどれくらいの対価が得られたのかを図るものです。
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昨日はこのなかの②を取り上げ、その疑義を私なりに問うてみました。
本日はこれに続いて③を考えてみようと思います。
③は①で算出した参加率をスタジオの委託している総人件費で割るというものですね。
これがグループレッスンにおける「投資収益率」だということです。。。
まず、一般的にビジネスの場面で「収益率」といった言葉を用いる場合、それはインカムがあってのことです。
今回で言えばクラブ側に入ってくるインカムがあって、そこに要した費用でそれを割っているなら収益率と呼んでも間違いはないでしょう。
ただ、インカムが脇に置かれた状態でレッスンへの参加率を費用で割っただけで、収益率というのはどうしたものかなって感じですね。
加えて昨日も記した通りですが、レッスンへの参加率と月会費収入は直接的な比例関係にありません。
当然ですが一般的な月会費性のフィットネスクラブでは、レッスンへの参加人数の多寡によって月会費は上下しませんからね。
レッスンへの参加率が高ければ、クラブへの定着率が高まる「かも」しれないし、それによって会員数が増えて月会費が増える「かも」しれません。
そういった間接的な要素のひとつであることは間違いありませんが、レッスンの参加率が高まることと、月会費収入はどう考えたって直接的には結び付きません。
それだけに参加率と委託人件費によって数字を算出しても、それによって収益率を計ることはできないでしょう。
もしそれが本当にクラブの収益性と一致しているのなら、レッスンへの参加人数を増やせばクラブの月会費収入が増えていくことになります。
果たして、そんなことが成立するのでしょうか。
これは考えれば分かることですね。
③で算出しているのは、ただの費用対効果に過ぎません。
グループレッスンにどれだけの費用を投じ、それによってどれだけの参加率につながったのか、それだけです。
念のために付言をしておくと費用対効果はしっかりと確認する必要はあるでしょう。
ただ、費用対効果を確認するのであれば、どういった形でそれを図るのが最善であるのかもしっかりと考えるべきだとは思います。
そんなわけで③は残念ながらクラブにおける「収益率」を示してはいないし、記載にあるような「どれくらいの対価が得られたのかを図るもの」とも言い難いでしょう。
言葉の使い方ひとつもそうだし、そこで算出される指標が何を表すものなのかは、しっかりと考える必要がありますね。
私が言わんとすることは、こういったクラブ運営における基本をしっかり理解することだし、自分のアタマでしっかりと考えてほしいということです。
フィットネス業界の協会が発するオフィシャルなものでさえ、こういった状況ですからね。
何事も盲目的に受け取らず、自分で真贋を見極めてください!
by biz-365
| 2015-04-13 08:40
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