2015年 02月 19日
2月19日(木):10年間で広がってしまった大きな「差」 |
本日は以前にこちらのブログやメルマガで取り上げたこともあるテーマパークを引き合いにした話を少しばかり。
先般には日経新聞にも記載をされていましたが、テーマパークの市場規模は2014年に前年比6.3%増の6,065億円となりました。
これは初の6,000億円超えですね。
このテーマパークの市場規模について知っておいてほしいのは、今から10年前の2005年には市場規模が約4,000億円だったということです。
本ブログ読書の皆さまなら、この時点で私の言わんとすることが直ぐにピンとくるでしょう。
先の4,000億円という数字はフィットネス業界のそれと類似した値です。
それからの10年間でフィットネス業界の伸びは微々たるものである一方、テーマパークは市場規模を1.5倍にまで拡大させています。
これだけの違いがどこからくるものなのか、それを考えるのは有用なことだと思います。
なぜならフィットネス業界とテーマパークでは類似した側面を多く持っているからです。
例えば、この10年における外的な要因は近しいものがありますね。
まず、どちらの業界も海外での事業展開はゼロに等しく、国内市場のみが基本になっています。
そのため為替をはじめ、海外情勢などの影響は直接的には受けません。
国内での経済状況、消費マインド、ユーザーの変化といったものが中心ですね。
だからこの10年で言えば経済が停滞したことによる影響は同等なもので、それはリーマンショックや東日本大震災における余波もそうでしょう。
また両業界ともに衣食住のような生活必需としてのカテゴリーではなく、余暇やレジャーに分類される点も似たような面がありますね。
加えて装置産業として大きな初期投資が伴う側面も同様です。
このような類似点が多くあるなか、10年前の市場規模は同等であったものが、今は大きく溝を開けられているというのがフィットネス業界の現状ですね。
国内のテーマパークというのは主にレジャーブーム期やバブル期に数多く作られました。
ただ、その後は不人気なテーマパークは閉鎖となって淘汰が進み、国内におけるテーマパークは集約されていきましたね。
「ナムコワンダーエッグ」とか「富士ガリバー王国」とか、他にも閉鎖したものは数知れずでしょう。
私が小学生ぐらいの頃に何度か行った「横浜ドリームランド」もそうですね・・・。
10年前ぐらいというのは、その淘汰・集約の最終局面にあたるぐらいで、テーマパークの施設数はこの10年ではほとんど伸びていません。
それでも市場規模が1.5倍になるというのは、1テーマパークあたりの集客力、収益力が高まったことに他ならないわけです。
これに対してフィットネス業界は施設数は増えたけど市場規模は伸びていないので、1クラブあたりの会員数や収益力は低下をしているのは周知の通りでしょう。
既存クラブでこの10年間、増収増益を続けられているクラブは少ないはずです。
フィットネス業界とテーマパークにおける、この10年間の歩みと結果に厳然たる違いがあるのは理解ができると思います。
まずは、この点を受け止めて現実を厳しく客観的に直視することが必要ですね。
そのうえで良好に自己否定を繰り返し、企業・クラブとして自己変革をしていくことが求められるでしょう。
そうでなければ、この先の10年でもっと大きな溝ができることになると思います。
先般には日経新聞にも記載をされていましたが、テーマパークの市場規模は2014年に前年比6.3%増の6,065億円となりました。
これは初の6,000億円超えですね。
このテーマパークの市場規模について知っておいてほしいのは、今から10年前の2005年には市場規模が約4,000億円だったということです。
本ブログ読書の皆さまなら、この時点で私の言わんとすることが直ぐにピンとくるでしょう。
先の4,000億円という数字はフィットネス業界のそれと類似した値です。
それからの10年間でフィットネス業界の伸びは微々たるものである一方、テーマパークは市場規模を1.5倍にまで拡大させています。
これだけの違いがどこからくるものなのか、それを考えるのは有用なことだと思います。
なぜならフィットネス業界とテーマパークでは類似した側面を多く持っているからです。
例えば、この10年における外的な要因は近しいものがありますね。
まず、どちらの業界も海外での事業展開はゼロに等しく、国内市場のみが基本になっています。
そのため為替をはじめ、海外情勢などの影響は直接的には受けません。
国内での経済状況、消費マインド、ユーザーの変化といったものが中心ですね。
だからこの10年で言えば経済が停滞したことによる影響は同等なもので、それはリーマンショックや東日本大震災における余波もそうでしょう。
また両業界ともに衣食住のような生活必需としてのカテゴリーではなく、余暇やレジャーに分類される点も似たような面がありますね。
加えて装置産業として大きな初期投資が伴う側面も同様です。
このような類似点が多くあるなか、10年前の市場規模は同等であったものが、今は大きく溝を開けられているというのがフィットネス業界の現状ですね。
国内のテーマパークというのは主にレジャーブーム期やバブル期に数多く作られました。
ただ、その後は不人気なテーマパークは閉鎖となって淘汰が進み、国内におけるテーマパークは集約されていきましたね。
「ナムコワンダーエッグ」とか「富士ガリバー王国」とか、他にも閉鎖したものは数知れずでしょう。
私が小学生ぐらいの頃に何度か行った「横浜ドリームランド」もそうですね・・・。
10年前ぐらいというのは、その淘汰・集約の最終局面にあたるぐらいで、テーマパークの施設数はこの10年ではほとんど伸びていません。
それでも市場規模が1.5倍になるというのは、1テーマパークあたりの集客力、収益力が高まったことに他ならないわけです。
これに対してフィットネス業界は施設数は増えたけど市場規模は伸びていないので、1クラブあたりの会員数や収益力は低下をしているのは周知の通りでしょう。
既存クラブでこの10年間、増収増益を続けられているクラブは少ないはずです。
フィットネス業界とテーマパークにおける、この10年間の歩みと結果に厳然たる違いがあるのは理解ができると思います。
まずは、この点を受け止めて現実を厳しく客観的に直視することが必要ですね。
そのうえで良好に自己否定を繰り返し、企業・クラブとして自己変革をしていくことが求められるでしょう。
そうでなければ、この先の10年でもっと大きな溝ができることになると思います。
by biz-365
| 2015-02-19 23:02
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