2014年 10月 21日
10月21日(火):応用思考で提供価値を高める |
先週の日経産業新聞には農機大手のヤンマーに関する記事がありました。
この記事で取り上げられていたのはヤンマーが提供する遠隔管理システム「スマートアシスト」です。
こちらはユーザーの農機から様々なデータを取得・分析し、迅速なメンテナンスや最適な買い替えの提案等を行っていくものですね。
具体的には農機の稼働時間やエンジンオイルの負荷率といった数字から発生し得る故障等を予測し、必要部品の手配やメンテナンスを行っています。
ユーザーからすれば修理完了までの時間を短縮できるし、農機の各種データが一欄でアウトプットされるので農機を複数稼働させる農家では、それらの一括マネジメントも可能になっています。
このヤンマーの遠隔管理でのサポートシステムは秀逸ですが、それに先駆けて既に建設機器のマーケットでそれを形にしていたのがコマツですね。
コマツではもう10年以上も前から「KOMTRAX」というシステムを標準装備させ、GPSや通信システムを搭載して車両管理をしています。
そこでは稼働状況等からメンテナンス次期を予測したサポートや、GPSを用いて建設現場で無人のトラックを管理したり、といった感じですね。
さらには世界中の建設機器の稼働時間等がリアルタイムで把握できることもあり、地域ごとの正確な建設市場の需要予測も可能にしています。
今回のヤンマーの遠隔サポートは言わば、建設機器におけるコマツの取り組みを農機市場へ移植したようなものだと思います。
このように類似した産業における秀逸な取り組みというのは、そのエッセンスを上手く取り込むことで自社商品の提供価値を高めることができます。
その意味で常に視野を広げて感度を高め、自分たちに応用可能なものを求める姿勢というのは大事なことでしょう。
こういった点は自クラブのトレーナーにも、より意識を高めてもらいたいと思っています。
先のヤンマーで言えば農業機器、コマツは建設機器ですが、例えばこれをフィットネスに応用することはできないのか、といったことですね。
いずれもユーザーが所有する車両機器のデータを拾い上げ、そこから主体的なサポートを展開してアフターサービスでの提供価値を高めて顧客満足を生み出す取り組みです。
私たちフィットネスクラブで言えば、前述した車両機器はそのままお客さまのカラダに該当します。
各種データから車両のメンテナンスをしていたように、カラダに関する幾つかの指標からカラダに関する不調や変調を予測し、症状が軽度のうちに主体的なサポートができるようになれば、これもアフターフォローの充実につながります。
その前提となるデータ収集にあたっては車両機器にGPSや通信システムを搭載して完全自動化をしていましたが、人間に対してはまったく同じことはできません。
それでも「不調や変調を予測するためにはどのような指標があれば良いか」を定義し、「どうすればそれらの指標を定期的に収集してデータ化できるか」を考え、「その方法論を具体化」すれば、人間を相手にしたサービス業であっても応用は可能です。
常にお客さまのことを考えるというのは、そのようなものではないかと考えています。
クラブ内の日常で良いサービスをしつつ、それと並行してもっと提供価値を高めて喜んで頂くためには何ができるのか、それを考えることが未来思考のトレーナーの姿です。
自クラブのトレーナーたちには、そのようなトレーナーであってほしいと思います。
この記事で取り上げられていたのはヤンマーが提供する遠隔管理システム「スマートアシスト」です。
こちらはユーザーの農機から様々なデータを取得・分析し、迅速なメンテナンスや最適な買い替えの提案等を行っていくものですね。
具体的には農機の稼働時間やエンジンオイルの負荷率といった数字から発生し得る故障等を予測し、必要部品の手配やメンテナンスを行っています。
ユーザーからすれば修理完了までの時間を短縮できるし、農機の各種データが一欄でアウトプットされるので農機を複数稼働させる農家では、それらの一括マネジメントも可能になっています。
このヤンマーの遠隔管理でのサポートシステムは秀逸ですが、それに先駆けて既に建設機器のマーケットでそれを形にしていたのがコマツですね。
コマツではもう10年以上も前から「KOMTRAX」というシステムを標準装備させ、GPSや通信システムを搭載して車両管理をしています。
そこでは稼働状況等からメンテナンス次期を予測したサポートや、GPSを用いて建設現場で無人のトラックを管理したり、といった感じですね。
さらには世界中の建設機器の稼働時間等がリアルタイムで把握できることもあり、地域ごとの正確な建設市場の需要予測も可能にしています。
今回のヤンマーの遠隔サポートは言わば、建設機器におけるコマツの取り組みを農機市場へ移植したようなものだと思います。
このように類似した産業における秀逸な取り組みというのは、そのエッセンスを上手く取り込むことで自社商品の提供価値を高めることができます。
その意味で常に視野を広げて感度を高め、自分たちに応用可能なものを求める姿勢というのは大事なことでしょう。
こういった点は自クラブのトレーナーにも、より意識を高めてもらいたいと思っています。
先のヤンマーで言えば農業機器、コマツは建設機器ですが、例えばこれをフィットネスに応用することはできないのか、といったことですね。
いずれもユーザーが所有する車両機器のデータを拾い上げ、そこから主体的なサポートを展開してアフターサービスでの提供価値を高めて顧客満足を生み出す取り組みです。
私たちフィットネスクラブで言えば、前述した車両機器はそのままお客さまのカラダに該当します。
各種データから車両のメンテナンスをしていたように、カラダに関する幾つかの指標からカラダに関する不調や変調を予測し、症状が軽度のうちに主体的なサポートができるようになれば、これもアフターフォローの充実につながります。
その前提となるデータ収集にあたっては車両機器にGPSや通信システムを搭載して完全自動化をしていましたが、人間に対してはまったく同じことはできません。
それでも「不調や変調を予測するためにはどのような指標があれば良いか」を定義し、「どうすればそれらの指標を定期的に収集してデータ化できるか」を考え、「その方法論を具体化」すれば、人間を相手にしたサービス業であっても応用は可能です。
常にお客さまのことを考えるというのは、そのようなものではないかと考えています。
クラブ内の日常で良いサービスをしつつ、それと並行してもっと提供価値を高めて喜んで頂くためには何ができるのか、それを考えることが未来思考のトレーナーの姿です。
自クラブのトレーナーたちには、そのようなトレーナーであってほしいと思います。
by biz-365
| 2014-10-21 19:10
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