2014年 09月 19日
9月19日(金):totoのキャリーオーバーは良いけど、食品のキャリーオーバーは・・・ |
本日の日経MJには、あるコンビニエンスストアで同社最安値となる248円で弁当2種(ハンバーグ弁当、からあげ弁当)の販売を始める旨が記されていました。
リーマンショック以降に西友が298円弁当を出してからは、激安弁当が各小売りでは定着をしていましたが、一層価格を引き下げた弁当が出てきた格好です。
価格が下がることはユーザーにとってはもちろん有難い面もありますが、事はそれほど単純ではないですね。
従来の限界値的な価格から更に50円も引き下げるわけで、その低価格を担保するにはそれでも利益が確保できる相応のことをしているからです。
そして、それが口に入れる食品であれば、やはり注意すべきものでしょう。
先に記したような298円弁当に代表される激安弁当は、その商品上の性格からいっても「安く提供すること」が最優先されています。
例えばもっともポピュラーなハンバーグ弁当のようなもので言えば、そこに入っているハンバーグは家庭で食卓に上がるそれとは似て非なるものだったりします。
ハンバーグの原材料となる肉はコストを抑えるために鶏や豚が使われます。
ただ、牛肉の風味を出すために牛脂が注入され、そしてビーフエキスで味付けをする、といった感じですね。
また粒状大豆たんぱくをカラメル色素で着色し、ひき肉に似せて「かさ増し」がなされていたりもします。
自宅でハンバーグを作る際には絶対にこんなことはしないでしょう。
家庭の食卓に上がるハンバーグと激安弁当に入っているハンバーグが似て非なるもの、というのはそういった意味合いですね。
また激安弁当の製造では弁当工場は自社でそれぞれのおかずを作るのではなく、専門の製造工場で作られたものを仕入れて詰め合わせをするだけのケースも少なくありません。
そこで生じるものが食品におけるキャリーオーバーです。
添加物の入った食品を原材料として加工食品を作る場合、出来上がった加工食品に添加物の働きが有効でない場合、その表示は不要とされるルールがあります。
食品を仕入れて加工をする製造工程と先ほどのキャリーオーバーのルールによって、エンドユーザー向けの弁当のラベルには表示されない食品添加物が幾つもあるということです。
ちなみにサッカーくじの「toto」でもキャリーオーバーがありますが、ユーザーにとっての便益は真逆なものだと言えるでしょう。
「toto」であれば現在は約40億円のキャリーオーバーが発生しているようですが、これは当選者がいなかった場合に当選金額が繰り越しされていくものですね。
そして当選者にはこれまで繰り越されてきた分が上乗せされたものをベースに分配がなされるもので、ユーザーにとってはプラスに働くものです。
その一方で食品におけるキャリーオーバーというのは、先のような添加物等をエンドユーザーの目から隠すような面があります。
これは実態を覆い隠して遠ざけるようなもので、ユーザーにとってはデメリットしかありません。
なにせ知らない間に得体のしれないものを口に入れてる可能性もあるわけですからね。
このような形で驚くほどの安さを担保する裏側には、一部で前述したような実態があるものです。
だから単純に「安い」というだけで、それを喜んで受け入れているだけでは宜しくないですね。
なによりトレーナーであれば、運動・栄養・休養を通じてお客さまのカラダをより良く変えていくことがひとつの仕事ですから、これに精通している必要があります。
そういった前提で言えば、一般に流通している食品についてもある程度は情報を持っておくことも大切です。
そして、それらを理解したうえでの「選択」であるべきだと思います。
具体的にはそれを「選ぶ」のか、あるいはそれを「避ける」のか、ですね。
健康産業に従事してお客さまへの指導を行うトレーナーとしては、そのような点に意識を払うことも必要です。
リーマンショック以降に西友が298円弁当を出してからは、激安弁当が各小売りでは定着をしていましたが、一層価格を引き下げた弁当が出てきた格好です。
価格が下がることはユーザーにとってはもちろん有難い面もありますが、事はそれほど単純ではないですね。
従来の限界値的な価格から更に50円も引き下げるわけで、その低価格を担保するにはそれでも利益が確保できる相応のことをしているからです。
そして、それが口に入れる食品であれば、やはり注意すべきものでしょう。
先に記したような298円弁当に代表される激安弁当は、その商品上の性格からいっても「安く提供すること」が最優先されています。
例えばもっともポピュラーなハンバーグ弁当のようなもので言えば、そこに入っているハンバーグは家庭で食卓に上がるそれとは似て非なるものだったりします。
ハンバーグの原材料となる肉はコストを抑えるために鶏や豚が使われます。
ただ、牛肉の風味を出すために牛脂が注入され、そしてビーフエキスで味付けをする、といった感じですね。
また粒状大豆たんぱくをカラメル色素で着色し、ひき肉に似せて「かさ増し」がなされていたりもします。
自宅でハンバーグを作る際には絶対にこんなことはしないでしょう。
家庭の食卓に上がるハンバーグと激安弁当に入っているハンバーグが似て非なるもの、というのはそういった意味合いですね。
また激安弁当の製造では弁当工場は自社でそれぞれのおかずを作るのではなく、専門の製造工場で作られたものを仕入れて詰め合わせをするだけのケースも少なくありません。
そこで生じるものが食品におけるキャリーオーバーです。
添加物の入った食品を原材料として加工食品を作る場合、出来上がった加工食品に添加物の働きが有効でない場合、その表示は不要とされるルールがあります。
食品を仕入れて加工をする製造工程と先ほどのキャリーオーバーのルールによって、エンドユーザー向けの弁当のラベルには表示されない食品添加物が幾つもあるということです。
ちなみにサッカーくじの「toto」でもキャリーオーバーがありますが、ユーザーにとっての便益は真逆なものだと言えるでしょう。
「toto」であれば現在は約40億円のキャリーオーバーが発生しているようですが、これは当選者がいなかった場合に当選金額が繰り越しされていくものですね。
そして当選者にはこれまで繰り越されてきた分が上乗せされたものをベースに分配がなされるもので、ユーザーにとってはプラスに働くものです。
その一方で食品におけるキャリーオーバーというのは、先のような添加物等をエンドユーザーの目から隠すような面があります。
これは実態を覆い隠して遠ざけるようなもので、ユーザーにとってはデメリットしかありません。
なにせ知らない間に得体のしれないものを口に入れてる可能性もあるわけですからね。
このような形で驚くほどの安さを担保する裏側には、一部で前述したような実態があるものです。
だから単純に「安い」というだけで、それを喜んで受け入れているだけでは宜しくないですね。
なによりトレーナーであれば、運動・栄養・休養を通じてお客さまのカラダをより良く変えていくことがひとつの仕事ですから、これに精通している必要があります。
そういった前提で言えば、一般に流通している食品についてもある程度は情報を持っておくことも大切です。
そして、それらを理解したうえでの「選択」であるべきだと思います。
具体的にはそれを「選ぶ」のか、あるいはそれを「避ける」のか、ですね。
健康産業に従事してお客さまへの指導を行うトレーナーとしては、そのような点に意識を払うことも必要です。
by biz-365
| 2014-09-19 20:17
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