2014年 08月 15日
8月15日(金):倫理公正さを優先させる |
昨日、しゃぶしゃぶや日本料理を提供する木曽路が同社の運営する一部店舗で食材偽装があった旨を発表しました。
具体的には大阪の北新地店、兵庫の神戸ハーバーランド店、そして愛知の刈谷店の3店舗で、松坂牛や佐賀牛のしゃぶしゃぶ・すき焼きとして提供していたメニューで、実際のそれとは異なる肉を出していた、ということです。
この食材偽装については昨年10月に阪急阪神ホテルズがそれを発表して以降、帝国ホテルやホテルオークラ、リッツ・カールトンなど、名だたるホテルをはじめとして数多くのレストランで同種な状態にあったことが明るみになって社会問題化をしたので、皆さまも記憶に新しいところでしょう。
今回の木曽路の食材偽装としての内容はその他多くの企業と同様ですが、木曽路における内部的な問題はもっと根が深いものだと思います。
阪急阪神ホテルズが問題を発表して以降、それに続くようにして雨後の竹の子のごとく、多くの企業が同様な発表を行いました。
ここには「赤信号、一緒にわたれば怖くない」的な心理もあって、大勢に混じって過去の膿を出してしまえば、そこまで自社だけが大きく叩かれることもないから、そこでカミングアウトをした企業も多いはずです。
また、企業によっては社会問題化をした状況を受けて、そのタイミングで上層部が社内調査を行って社内的にも新たに問題が発覚した企業もあり、その数に拍車がかかったのだと思います。
先に取り上げた木曽路の場合、業界全般で社会問題化をしている状況にありながら、それ以前に社内で問題行為があったにもかかわらず、それが社内的に表に出てこなかったことがやはり大きな問題でしょう。
当事者に問題意識がなかったのか?
当事者やそれを認知している関係者が口にできなかったのか?
社内で調査をしなかったのか?
調査をしても表に出てこなかったのか?
などなど。
いずれにせよ、あれだけ社会的な問題になったにもかかわらず、それが会社として表に出てこないで温存されたままになっていたことは、組織としては非常に根が深い病巣だと言えます。
そして極めつけは偽装食材で販売をしていた期間です。
木曽路が同社HPでお詫びの文章を掲載していますが、そのなかの神戸ハーバーランド店では「平成25年12月1日~平成25年12月31日」の期間にそれをしていたと記載されています。
食材偽装が社会問題化をしたのが昨年の10月(平成25年10月)以降ですから、これはそういったものの真っ只中にある時期に偽装による販売の意思決定をして、それを実行していることになります。
同社の社内調査では3店の店長が「店の利益を増やすためにやった」とコメントしているようですが、前述したような状況をもとに言えば余りにも倫理観が欠如していると思います。
ここまでいってしまうと組織としては末期状態でしょう。
お店に来てくれるお客さまのことなど、微塵も考えていないわけですからね。
ただ、多くの企業で食材偽装が常態化をしていた例を見て分かる通り、どのような企業でもそういった状態になってしまう可能性はあるわけです。
だからこそ、企業のなかにどのような価値観を大事にすべきなのかを浸透させていくことが必要です。
当社の運営クラブでは昨年12月の合宿で改めて13ヶ条の心得を社員が中心となってまとめました。
そのなかには「倫理公正な判断を行う」といった内容も含まれています。
仮に「利益を取るか、倫理を取るか」の場面に直面したなら、これは迷わず倫理を優先するということです。
今回の一件では企業が正しい在るべき状態で居続けるためには、折りに触れて継続的にこのようなことを伝えていく必要を再認識した次第です。
人のふり見て我がふり直せの通りで、常に自分事として捉えて自らを戒めていかなければと感じます。
具体的には大阪の北新地店、兵庫の神戸ハーバーランド店、そして愛知の刈谷店の3店舗で、松坂牛や佐賀牛のしゃぶしゃぶ・すき焼きとして提供していたメニューで、実際のそれとは異なる肉を出していた、ということです。
この食材偽装については昨年10月に阪急阪神ホテルズがそれを発表して以降、帝国ホテルやホテルオークラ、リッツ・カールトンなど、名だたるホテルをはじめとして数多くのレストランで同種な状態にあったことが明るみになって社会問題化をしたので、皆さまも記憶に新しいところでしょう。
今回の木曽路の食材偽装としての内容はその他多くの企業と同様ですが、木曽路における内部的な問題はもっと根が深いものだと思います。
阪急阪神ホテルズが問題を発表して以降、それに続くようにして雨後の竹の子のごとく、多くの企業が同様な発表を行いました。
ここには「赤信号、一緒にわたれば怖くない」的な心理もあって、大勢に混じって過去の膿を出してしまえば、そこまで自社だけが大きく叩かれることもないから、そこでカミングアウトをした企業も多いはずです。
また、企業によっては社会問題化をした状況を受けて、そのタイミングで上層部が社内調査を行って社内的にも新たに問題が発覚した企業もあり、その数に拍車がかかったのだと思います。
先に取り上げた木曽路の場合、業界全般で社会問題化をしている状況にありながら、それ以前に社内で問題行為があったにもかかわらず、それが社内的に表に出てこなかったことがやはり大きな問題でしょう。
当事者に問題意識がなかったのか?
当事者やそれを認知している関係者が口にできなかったのか?
社内で調査をしなかったのか?
調査をしても表に出てこなかったのか?
などなど。
いずれにせよ、あれだけ社会的な問題になったにもかかわらず、それが会社として表に出てこないで温存されたままになっていたことは、組織としては非常に根が深い病巣だと言えます。
そして極めつけは偽装食材で販売をしていた期間です。
木曽路が同社HPでお詫びの文章を掲載していますが、そのなかの神戸ハーバーランド店では「平成25年12月1日~平成25年12月31日」の期間にそれをしていたと記載されています。
食材偽装が社会問題化をしたのが昨年の10月(平成25年10月)以降ですから、これはそういったものの真っ只中にある時期に偽装による販売の意思決定をして、それを実行していることになります。
同社の社内調査では3店の店長が「店の利益を増やすためにやった」とコメントしているようですが、前述したような状況をもとに言えば余りにも倫理観が欠如していると思います。
ここまでいってしまうと組織としては末期状態でしょう。
お店に来てくれるお客さまのことなど、微塵も考えていないわけですからね。
ただ、多くの企業で食材偽装が常態化をしていた例を見て分かる通り、どのような企業でもそういった状態になってしまう可能性はあるわけです。
だからこそ、企業のなかにどのような価値観を大事にすべきなのかを浸透させていくことが必要です。
当社の運営クラブでは昨年12月の合宿で改めて13ヶ条の心得を社員が中心となってまとめました。
そのなかには「倫理公正な判断を行う」といった内容も含まれています。
仮に「利益を取るか、倫理を取るか」の場面に直面したなら、これは迷わず倫理を優先するということです。
今回の一件では企業が正しい在るべき状態で居続けるためには、折りに触れて継続的にこのようなことを伝えていく必要を再認識した次第です。
人のふり見て我がふり直せの通りで、常に自分事として捉えて自らを戒めていかなければと感じます。
by biz-365
| 2014-08-15 20:44
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