2014年 04月 06日
4月6日(日):時間課金で顧客創造 |
先般の日経MJにも掲載されていましたが、ここにきて電子書籍サイト・アプリケーションではマンガを無料配信する動きが広がっています。
もともとマンガの第1巻を無料配信して興味を持ってもらい、その後の続きは有料で課金する手法はこれまでもベーシックに行われていました。
ただ、最近の動きはこれに留まらず「全巻無料」で配信するところまで来ています。
特に連載が終わってストーリーが完結している作品などは徐々に売れ行きが悪くなっていくので、そのようなコンテンツが対象の中心になっています。
ポイントとなるのは、ここでの全巻無料も完全にフリーというわけではなく、ある種の制限を設けながら課金をして、旧作からマネタイズする手法へと工夫が凝らされているのが特徴です。
一例を挙げるとすれば、「全巻無料アプリ」というアプリケーションですね。
こちらは全巻を無料で読むことができる代わりに、同アプリにはマンガを読むことができる時間が1日あたり30分に制限がかけられています。
1日あたり30分の閲読を超えてしまえば、その続きは読むことができなくなります。
この続きを読むための方法は2つで、ひとつは1日待って制限時間の30分がもとに戻るのを待つか、1回あたり100円を払って30分の時間制限を追加購入するか、というものです。
つまり、コンテンツそのものは無料にしながらも、それを閲読する時間に制限をかけながら、一定以上の利用をしたい場合に時間課金をする仕組みになっています。
これはユーザー心理や利便性に沿った良い仕組みだと言えますね。
もっとも、これはオンラインゲームなどでは既に展開されている仕組みです。
今から2年ほど前にはバンダイナムコホールディングスが、ソニーコンピュータエンタテイメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」へ、基本無料のダウンロードゲームを配信しました。
それまでモバイルを中心としたソーシャルゲームでは基本プレイが無料で、追加アイテムの購入によって課金を行い、収益を得ているモデルは一般的でしたが、家庭用ゲーム機市場では初めての試みであったことから、私がそれを体験しながらこのブログに経過報告をアップしたことがあったと思います。
そのゲームは「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」というもので、基本的にはゲームのすべての内容が無料でプレイできるようになっています。
では、どこでマネタイズをしているのかといえば、「時間」という概念に対して課金をする形ですね。
先に記した通り、基本的にはすべて無料でプレイができますが、無料の場合には1日にプレイできる時間(回数)というものに限度があり、それ以上のプレイを望む場合にはお金を払うという方式になっていました。
今回の全巻無料マンガアプリの仕組みというのは、基本的にこれと同じ概念になっています。
このように他業態では既に一般化しているものでも、それを異なる市場に適応させながら移植をすると、それもひとつの顧客創造の手段にはなりえます。
課金方法ひとつとってみても、そこには様々な手段がありますから、これは他業態を広く見渡して自クラブの運営に活用できるものを探してみるのも良いと思います。
もともとマンガの第1巻を無料配信して興味を持ってもらい、その後の続きは有料で課金する手法はこれまでもベーシックに行われていました。
ただ、最近の動きはこれに留まらず「全巻無料」で配信するところまで来ています。
特に連載が終わってストーリーが完結している作品などは徐々に売れ行きが悪くなっていくので、そのようなコンテンツが対象の中心になっています。
ポイントとなるのは、ここでの全巻無料も完全にフリーというわけではなく、ある種の制限を設けながら課金をして、旧作からマネタイズする手法へと工夫が凝らされているのが特徴です。
一例を挙げるとすれば、「全巻無料アプリ」というアプリケーションですね。
こちらは全巻を無料で読むことができる代わりに、同アプリにはマンガを読むことができる時間が1日あたり30分に制限がかけられています。
1日あたり30分の閲読を超えてしまえば、その続きは読むことができなくなります。
この続きを読むための方法は2つで、ひとつは1日待って制限時間の30分がもとに戻るのを待つか、1回あたり100円を払って30分の時間制限を追加購入するか、というものです。
つまり、コンテンツそのものは無料にしながらも、それを閲読する時間に制限をかけながら、一定以上の利用をしたい場合に時間課金をする仕組みになっています。
これはユーザー心理や利便性に沿った良い仕組みだと言えますね。
もっとも、これはオンラインゲームなどでは既に展開されている仕組みです。
今から2年ほど前にはバンダイナムコホールディングスが、ソニーコンピュータエンタテイメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」へ、基本無料のダウンロードゲームを配信しました。
それまでモバイルを中心としたソーシャルゲームでは基本プレイが無料で、追加アイテムの購入によって課金を行い、収益を得ているモデルは一般的でしたが、家庭用ゲーム機市場では初めての試みであったことから、私がそれを体験しながらこのブログに経過報告をアップしたことがあったと思います。
そのゲームは「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」というもので、基本的にはゲームのすべての内容が無料でプレイできるようになっています。
では、どこでマネタイズをしているのかといえば、「時間」という概念に対して課金をする形ですね。
先に記した通り、基本的にはすべて無料でプレイができますが、無料の場合には1日にプレイできる時間(回数)というものに限度があり、それ以上のプレイを望む場合にはお金を払うという方式になっていました。
今回の全巻無料マンガアプリの仕組みというのは、基本的にこれと同じ概念になっています。
このように他業態では既に一般化しているものでも、それを異なる市場に適応させながら移植をすると、それもひとつの顧客創造の手段にはなりえます。
課金方法ひとつとってみても、そこには様々な手段がありますから、これは他業態を広く見渡して自クラブの運営に活用できるものを探してみるのも良いと思います。
by biz-365
| 2014-04-06 20:38
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