2014年 02月 11日
2月11日(火):他店より高く売るには勇気がいる。そして・・・ |
昨日は「価格競争と無縁でいるには・・・」と題して、パナソニックのデジタルカメラ「LUMIX XS1」と、それに付随するサービスに触れました。
そのなかでは値崩れ、価格競争とは一線を引いた状態で商品を販売できている理由として、「ここでしか買えない」要素を意図して作りにいっている点を説明したと思います。
先のパナソニックのデジタルカメラであれば、デザイン性やカスタマイズの要素によって、それを担保していたわけです。
皆さまに考えてもらいたかったのは、それぞれの自クラブでどうやって「ここでしか買えない」を作るのか、そのことについてですね。
さて、昨日は不毛な価格競争に陥らないために前述した点に触れましたが、月刊誌「商業界」最新号のテーマがちょうど「高くても売れる理由」、サブタイトルは「『安くしなければ売れない』という思い込みからの卒業」でした。
その特集の冒頭には商業界創立者である故倉本長治さんの言葉が記されていたのですが、これが昨日から書き記していることに通じるものだったので、少しばかり長いですが以下にそれを転載致します。
「他店より高く売るには勇気がいる。競合店より良い品を扱うには努力がいる。
同じ商品を格安に売っても経営が成り立つというには、相当の自信が必要であるし、ムリして安値を出すようでは、みせかけの廉売で本物の商売ではない。
売価が安いということは、仕入れの安さの裏付けと、つつましいムダのない経営が伴わなければなるまい。
その点では、他店より高く売るためには、ただ勇気だけがあれば足りる。
しかし、競合店よりも品質の良いものを売る段になると、それは勇気だけではダメだ。
並々ならぬ努力がいる。
商人の仕事に限らず、努力を伴うものほど人間にとってやりがいのあるものはない。
それをやり遂げた時こそ愉快であり、壮快なものである。
商人の喜びは、そういうところにある。」
どうでしょうか。
ちなみに、これは日本の小売りがチェーンストア化に邁進していた昭和38年に書かれたものだそうです。
昭和38年と言えば、一億総中流と言われるよりも前の時代ですね。
何を売るか、どう売るかという手段や方法論は変わっても、商いの本質は同じだということが良くわかると思います。
安売りではなく、他店よりも高く売るために必要なのは、まず勇気をもってそうするのだと「決めること」ですね。
もちろん、ここで言うところの決めるは単なる思いつきや勢いではなく、難しい道を選ぶことへの覚悟が伴う決断のことです。
そのうえで、先の言葉を借りれば「並々ならぬ努力」をして、正当に高値で買ってもらえるだけの商品やサービスを作り上げることでしょう。
このどちらが欠けていれば、行き着く先は価格競争だと思います。
なぜなら明確に強い意志を持って決めることをせず、ただ状況や外部要因に身を任せるだけでは、その潮目が変わって大きな潮流が生じれば、そこに抗うことはできずに飲み込まれます。
また、仮に勇気を持って決断をしても、その後の努力を怠ってしまえば価格と価値のバランスが崩れて顧客からの指示は得られないはずです。
いつの時代も真理は不変ですから、価格競争と一線を置いて事業をしたいと考えるなら、このようなことを考え抜く、ひたすらにやり続けることが大切だと思います。
そのなかでは値崩れ、価格競争とは一線を引いた状態で商品を販売できている理由として、「ここでしか買えない」要素を意図して作りにいっている点を説明したと思います。
先のパナソニックのデジタルカメラであれば、デザイン性やカスタマイズの要素によって、それを担保していたわけです。
皆さまに考えてもらいたかったのは、それぞれの自クラブでどうやって「ここでしか買えない」を作るのか、そのことについてですね。
さて、昨日は不毛な価格競争に陥らないために前述した点に触れましたが、月刊誌「商業界」最新号のテーマがちょうど「高くても売れる理由」、サブタイトルは「『安くしなければ売れない』という思い込みからの卒業」でした。
その特集の冒頭には商業界創立者である故倉本長治さんの言葉が記されていたのですが、これが昨日から書き記していることに通じるものだったので、少しばかり長いですが以下にそれを転載致します。
「他店より高く売るには勇気がいる。競合店より良い品を扱うには努力がいる。
同じ商品を格安に売っても経営が成り立つというには、相当の自信が必要であるし、ムリして安値を出すようでは、みせかけの廉売で本物の商売ではない。
売価が安いということは、仕入れの安さの裏付けと、つつましいムダのない経営が伴わなければなるまい。
その点では、他店より高く売るためには、ただ勇気だけがあれば足りる。
しかし、競合店よりも品質の良いものを売る段になると、それは勇気だけではダメだ。
並々ならぬ努力がいる。
商人の仕事に限らず、努力を伴うものほど人間にとってやりがいのあるものはない。
それをやり遂げた時こそ愉快であり、壮快なものである。
商人の喜びは、そういうところにある。」
どうでしょうか。
ちなみに、これは日本の小売りがチェーンストア化に邁進していた昭和38年に書かれたものだそうです。
昭和38年と言えば、一億総中流と言われるよりも前の時代ですね。
何を売るか、どう売るかという手段や方法論は変わっても、商いの本質は同じだということが良くわかると思います。
安売りではなく、他店よりも高く売るために必要なのは、まず勇気をもってそうするのだと「決めること」ですね。
もちろん、ここで言うところの決めるは単なる思いつきや勢いではなく、難しい道を選ぶことへの覚悟が伴う決断のことです。
そのうえで、先の言葉を借りれば「並々ならぬ努力」をして、正当に高値で買ってもらえるだけの商品やサービスを作り上げることでしょう。
このどちらが欠けていれば、行き着く先は価格競争だと思います。
なぜなら明確に強い意志を持って決めることをせず、ただ状況や外部要因に身を任せるだけでは、その潮目が変わって大きな潮流が生じれば、そこに抗うことはできずに飲み込まれます。
また、仮に勇気を持って決断をしても、その後の努力を怠ってしまえば価格と価値のバランスが崩れて顧客からの指示は得られないはずです。
いつの時代も真理は不変ですから、価格競争と一線を置いて事業をしたいと考えるなら、このようなことを考え抜く、ひたすらにやり続けることが大切だと思います。
by biz-365
| 2014-02-11 21:38
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