2014年 01月 19日
1月19日(日):「リバイバル」から「リメイク」へ |
タイトルにも記した「リバイバル」から「リメイク」へ、というのは一昨年から現在に至るまでに起こったマーケティングのひとつのトレンドを記したものです。
2011年から2012年にかけて非常に多く見られたのがリバイバルの動きでした。
飲料市場では「はちみつレモン」や「メローイエロー」が復活を遂げ、アニメや映画では「ルパン三世」や「聖闘士星矢」が20数年ぶりに新作を製作、そして玩具では「たまごっち」といった感じで、懐かしのヒット商品を再登板させる動きが相次ぎましたね。
リバイバルという言葉は一般的に「一度は廃れたものが見直され、再びもてはやされる」といった意味で使用されます。
基本的なニュアンスは同じですが、それを企業側の論理で且つマーケティング的な観点から表現すると、「社内の経営資源を再点検して、過去に顧客からの支持を集めた武器になる商品をもう一度使ってアプローチをすること」と換言できるでしょう。
かつてのヒット商品であれば当時のファンがいますから、ゼロベースで新たな商品開発をするよりもリスクは小さくて済みますし、発売までの時間も短縮できるメリットがあります。
商品開発にかける時間とお金が限られた局面では、このリバイバルは非常に有効な手段のひとつと言えますから、そのような取り組みが活発化したことにも頷けると思います。
そんなリバイバルが一服を迎えた後の2013年あたりから顕在化していきた動きがリメイクですね。
ここで言うリメイクは商品名が広く認知されているロングセラー商品をベースにして、ターゲットを従来の対象層からずらして商品に手直しをかけて販売をする動きのことです。
その契機となったのは、おそらくネスレが出した「キットカット 大人の甘さ」シリーズあたりからでしょうね。
こちらは従来の商品とは少し違う「ひかえめな甘さと軽やかな食感」をうたってリメイクをした新シリーズでした。
この売れ行きが良かったことから、ロングセラー菓子の大人向けリメイクが一気に加速したように思います。
明治では「大人のきのこの山」「大人のたけのこの里」が、不二家からは「大人のLOOK」が、そしてロッテからは「大人の雪見だいふく」、といった感じですね。
いずれも甘さを抑えたものや、素材にこだわった大人向けのリメイクです。
これはロングセラー商品として間断ない形で顧客基盤を築いてきたからこそ使える手段だと言えます。
リメイク商品の特徴はかつての顧客層が時代を経て大人になったことに合わせ、その仕様をターゲットに適合させている点でしょう。
単純な「昔懐かしの●●」で訴求をするリバイバルとは少し異なり、かつての顧客層であった人の現在の嗜好へ手直しをしていることに大きな違いがあります。
その違いが何を生むのかと言えば、懐かしさで訴求をするリバイバル場合は消費が一過性で終わってしまう可能性が高いものの、現在の顧客層が求めるものに手直しをかけているリメイクの場合は、その消費が持続する期待が持てる点です。
これは似ているようでありながら、大きな違いがあると言えるでしょう。
「リバイバルからリメイクへ」、その流れをマーケティングの観点から眺めてみると、いろいろと見えてくるものがあるはずです。
2011年から2012年にかけて非常に多く見られたのがリバイバルの動きでした。
飲料市場では「はちみつレモン」や「メローイエロー」が復活を遂げ、アニメや映画では「ルパン三世」や「聖闘士星矢」が20数年ぶりに新作を製作、そして玩具では「たまごっち」といった感じで、懐かしのヒット商品を再登板させる動きが相次ぎましたね。
リバイバルという言葉は一般的に「一度は廃れたものが見直され、再びもてはやされる」といった意味で使用されます。
基本的なニュアンスは同じですが、それを企業側の論理で且つマーケティング的な観点から表現すると、「社内の経営資源を再点検して、過去に顧客からの支持を集めた武器になる商品をもう一度使ってアプローチをすること」と換言できるでしょう。
かつてのヒット商品であれば当時のファンがいますから、ゼロベースで新たな商品開発をするよりもリスクは小さくて済みますし、発売までの時間も短縮できるメリットがあります。
商品開発にかける時間とお金が限られた局面では、このリバイバルは非常に有効な手段のひとつと言えますから、そのような取り組みが活発化したことにも頷けると思います。
そんなリバイバルが一服を迎えた後の2013年あたりから顕在化していきた動きがリメイクですね。
ここで言うリメイクは商品名が広く認知されているロングセラー商品をベースにして、ターゲットを従来の対象層からずらして商品に手直しをかけて販売をする動きのことです。
その契機となったのは、おそらくネスレが出した「キットカット 大人の甘さ」シリーズあたりからでしょうね。
こちらは従来の商品とは少し違う「ひかえめな甘さと軽やかな食感」をうたってリメイクをした新シリーズでした。
この売れ行きが良かったことから、ロングセラー菓子の大人向けリメイクが一気に加速したように思います。
明治では「大人のきのこの山」「大人のたけのこの里」が、不二家からは「大人のLOOK」が、そしてロッテからは「大人の雪見だいふく」、といった感じですね。
いずれも甘さを抑えたものや、素材にこだわった大人向けのリメイクです。
これはロングセラー商品として間断ない形で顧客基盤を築いてきたからこそ使える手段だと言えます。
リメイク商品の特徴はかつての顧客層が時代を経て大人になったことに合わせ、その仕様をターゲットに適合させている点でしょう。
単純な「昔懐かしの●●」で訴求をするリバイバルとは少し異なり、かつての顧客層であった人の現在の嗜好へ手直しをしていることに大きな違いがあります。
その違いが何を生むのかと言えば、懐かしさで訴求をするリバイバル場合は消費が一過性で終わってしまう可能性が高いものの、現在の顧客層が求めるものに手直しをかけているリメイクの場合は、その消費が持続する期待が持てる点です。
これは似ているようでありながら、大きな違いがあると言えるでしょう。
「リバイバルからリメイクへ」、その流れをマーケティングの観点から眺めてみると、いろいろと見えてくるものがあるはずです。
by biz-365
| 2014-01-19 20:01
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