2013年 08月 25日
8月25日(日):「テクノロジー失業」は加速する |
先週の日経産業新聞にはアメリカのコーセラが提供する「MOOC(ムーク、大規模公開オンライン講義)」に関する記事がありました。
これは有力大学の講義をネット配信するサービスで、既に440万人以上が登録をしているものです。
日本では9月から初めて東京大学が配信を始めることになっています。
この企業の創業者は「すべての人々に一流の教育を提供したい」との考えから、サービスを提供しています。
それは「人生の成功は親の財力と質の高い教育にアクセスできるか否かで決まってしまう現状があり、誰もが一流の大学の一流の講義を受けられるようにして、才能とガッツと努力によって成功がもたらされるようにしたい」との考えに根差しているからですね。
こういった無料のオンライン講義が広く普及をすれば、誰もが容易に知へアクセスできるようになるので、これは非常に意義があることだと思います。
ただ、その一方ではこのようなサービスが普及をすると、それによって行き場を失う人が出てくることも確かでしょう。
簡単に言えば一流大学、一流講師の講義が無料配信されるようになったとき、誰が三流大学の三流講師の授業に高い学費を支払って通うようになるのか、ということです。
前述したサービスは大学の講義ですが、これが高校、中学、小学校へと波及をしていく可能性も大いにあります。
特に義務教育のベース部分は一定のクオリティを保つために、そういった手段のほうが望ましいといった考え方もあると思いますからね。
そうなると、学習指導要領に従って事務的に教科書の内容だけを教えているような教育者もまた、その存在意義は薄れていくことになるでしょう。
以前に書籍「機械との競争」に記されている「テクノロジー失業」について触れたことがありましたが、これもその1つでしょう。
「2030年までに世界の全雇用の50%が機械化でなくなる」との研究も出ていますが、これもあながち的外れなものとは言えないですね。
これまで人間しかできないと考えていた領域が機械に置き換えられていく動きは、一層拡大していくと思います。
前述した教育者なんて、まさにその通りでしょう。
異なる領域に目を向けても、同じような動きは進んでいます。
例えば現在はグーグルが車の自動運転システムの開発を進めていますが、既にテスト走行では48万キロを走って無事故です。
こういった結果を受けて公道でのテスト走行許可まで得ている状況ですから、おそらく近い将来に車の自動運転は現実のものとなりますね。
車の自動運転なんて、かつてはSFの世界の出来事でしかありませんでしたが、それが具現化されようとしています。
人間にしか出来ないと思っていた運転が機械化されれば、タクシー運転手やバス運転手など、それらを生業にしている人も、同じように機械への置き換えがなされていきます。
その他、製造の現場では既にAIを搭載したロボットへの置き換えが始まりつつあって、これがサービス分野へも広がってくることは時間の問題だと思います。
飲食業では人材不足が深刻な状況になりつつありますので、このような需要側の動きとマッチをすれば導入が進む可能性は大いに考えられますね。
以前にも記しましたが、ヒューマノイドロボットを導入するメリットとしては次のようなものが挙げられるでしょう。
・食事は不要だから社員のように休憩時間はいらない。
・週40時間という法定労働時間に当てはめる必要がないから、休みなく働き続けることができる。
・導入時のコストは多少値がはっても、以後はメンテナンス費用ぐらいで済むから、社員を採用するのに比べて中長期で見れば圧倒的なコスト削減になる。(1~2年でペイできる)
・賃上げ要求をすることがない。
・社員のように個々のモチベーションによってパフォーマンスが左右されない。
・習熟度も一定で社員のようにバラツキがない。
・職場に人間関係で生じる問題が起きない。
ヒューマノイドがいれば深夜営業も問題ないし、人材不足は解消、職場におけるトラブルも激減、といった感じになるかもしれません。
このような時代が到来したときのフィットネスクラブの在りよう、トレーナーの存在意義、フィットネスビジネスに携わる仕事人として求められる能力は何なのか、ですね。
いま25歳~35歳ぐらいの方は、少なくともこのように激変する環境の中で、あと30年~40年は仕事をしていくことになるわけです。
そういったことも考えながら自分への問いを立て、自らが出す答えに見合った取り組みをしていくことが大切だと思います。
これは有力大学の講義をネット配信するサービスで、既に440万人以上が登録をしているものです。
日本では9月から初めて東京大学が配信を始めることになっています。
この企業の創業者は「すべての人々に一流の教育を提供したい」との考えから、サービスを提供しています。
それは「人生の成功は親の財力と質の高い教育にアクセスできるか否かで決まってしまう現状があり、誰もが一流の大学の一流の講義を受けられるようにして、才能とガッツと努力によって成功がもたらされるようにしたい」との考えに根差しているからですね。
こういった無料のオンライン講義が広く普及をすれば、誰もが容易に知へアクセスできるようになるので、これは非常に意義があることだと思います。
ただ、その一方ではこのようなサービスが普及をすると、それによって行き場を失う人が出てくることも確かでしょう。
簡単に言えば一流大学、一流講師の講義が無料配信されるようになったとき、誰が三流大学の三流講師の授業に高い学費を支払って通うようになるのか、ということです。
前述したサービスは大学の講義ですが、これが高校、中学、小学校へと波及をしていく可能性も大いにあります。
特に義務教育のベース部分は一定のクオリティを保つために、そういった手段のほうが望ましいといった考え方もあると思いますからね。
そうなると、学習指導要領に従って事務的に教科書の内容だけを教えているような教育者もまた、その存在意義は薄れていくことになるでしょう。
以前に書籍「機械との競争」に記されている「テクノロジー失業」について触れたことがありましたが、これもその1つでしょう。
「2030年までに世界の全雇用の50%が機械化でなくなる」との研究も出ていますが、これもあながち的外れなものとは言えないですね。
これまで人間しかできないと考えていた領域が機械に置き換えられていく動きは、一層拡大していくと思います。
前述した教育者なんて、まさにその通りでしょう。
異なる領域に目を向けても、同じような動きは進んでいます。
例えば現在はグーグルが車の自動運転システムの開発を進めていますが、既にテスト走行では48万キロを走って無事故です。
こういった結果を受けて公道でのテスト走行許可まで得ている状況ですから、おそらく近い将来に車の自動運転は現実のものとなりますね。
車の自動運転なんて、かつてはSFの世界の出来事でしかありませんでしたが、それが具現化されようとしています。
人間にしか出来ないと思っていた運転が機械化されれば、タクシー運転手やバス運転手など、それらを生業にしている人も、同じように機械への置き換えがなされていきます。
その他、製造の現場では既にAIを搭載したロボットへの置き換えが始まりつつあって、これがサービス分野へも広がってくることは時間の問題だと思います。
飲食業では人材不足が深刻な状況になりつつありますので、このような需要側の動きとマッチをすれば導入が進む可能性は大いに考えられますね。
以前にも記しましたが、ヒューマノイドロボットを導入するメリットとしては次のようなものが挙げられるでしょう。
・食事は不要だから社員のように休憩時間はいらない。
・週40時間という法定労働時間に当てはめる必要がないから、休みなく働き続けることができる。
・導入時のコストは多少値がはっても、以後はメンテナンス費用ぐらいで済むから、社員を採用するのに比べて中長期で見れば圧倒的なコスト削減になる。(1~2年でペイできる)
・賃上げ要求をすることがない。
・社員のように個々のモチベーションによってパフォーマンスが左右されない。
・習熟度も一定で社員のようにバラツキがない。
・職場に人間関係で生じる問題が起きない。
ヒューマノイドがいれば深夜営業も問題ないし、人材不足は解消、職場におけるトラブルも激減、といった感じになるかもしれません。
このような時代が到来したときのフィットネスクラブの在りよう、トレーナーの存在意義、フィットネスビジネスに携わる仕事人として求められる能力は何なのか、ですね。
いま25歳~35歳ぐらいの方は、少なくともこのように激変する環境の中で、あと30年~40年は仕事をしていくことになるわけです。
そういったことも考えながら自分への問いを立て、自らが出す答えに見合った取り組みをしていくことが大切だと思います。
by biz-365
| 2013-08-25 20:01
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