2013年 08月 02日
8月2日(金):マーケティングに対する位置付けが大事 |
昨日のブログでは「日常のクラブ運営で磨くマーケティング力」と題した内容を記しました。
そのなかでマーケティングとは、なにも開業で数千名を集めることや、チラシを作って広告宣伝をすることだけがそういった活動ではなく、あらゆる場面で顧客を創造していく企業活動のプロセスそのものがマーケティングだと説明したと思います。
企業も個人も、このような認識のもとにマーケティングを捉えて、日常の仕事のなかで日夜それを磨いている人は少ないのではないかと感じます。
そういえば、先般の日経新聞にはマーケティングの領域における権威的存在のコトラー氏が「マーケティングは日本を救うか」とのインタビューで、日本のマーケティングに対する認識の低さを指摘していました。
的を射てる内容だと思いますので、そのうちの幾つかを以下に記載します。
まずは「(60年代に)マーケティングに必要な4つのPを提唱しましたが、日本ではまだ理解が進んでいない気がします。マーケティングそのもののステータス(地位)が低いですね。」と述べています。
続いて、「どうもマーケティングをプロモーションとだけ捉え、テレビで30秒の広告を打てばいいと考えているだけのビジネスパーソンが多くいます。マーケティング担当者が果たして製品開発にまで入り込んでいるのでしょうか。価格や流通の販路の決定についても関与の度合いが弱いです」とも指摘しています。
さらにはCMO(最高マーケティング責任者)の仕事について、「日本の経営者はおそらく、マーケティングは営業部門が受け持つと考えているのでしょう。そうではなくて、CMOは市場と深く関わり、どのような商品を先々作るのかということに参画しなくてはいけません。さらに新製品を投入する時期やチャンスを見極めて、新製品のポートフォリオを最適化することも求められます。顧客の声の把握だけではなく、技術の進歩にも精通し、新しい技術を商品開発に持ち込む力量も問われます。」と具体的な在りようも示しています。
CMOを据えるかどうかは企業の規模や状況によってでしょうが、少なくとも経営者やマーケティングを担当する人間が、このような観点で仕事に臨んでいるかが大事なポイントでしょう。
先の例はモノを前提とした形でマーケティングについての説明がなされていますが、これはサービスにおけるマーケティングでも同じことです。
それぞれの言葉をフィットネスクラブのそれに置き換えてみれば、理解も進むでしょう。
例えば、マーケティング担当者はクラブ運営の現場での価値創造にどこまで入り込んでいるか、プログラム開発にどこまで関与しているのか。
また、マーケティング担当者は市場と深く関わり、今後は企業やクラブとしてどのような価値を提供すべきかの意思決定に参画しているのか。
その他、顧客の声の把握だけではなく、運動や栄養、休養のベースとなる知識・技術に精通し、日進月歩でアップデートされる理論を踏まえ、それらを市場の潜在的なニーズとヒモ付けして価値創造をする力量があるのか、といった感じになるでしょう。
このブログでも繰り返し伝えていますが、マーケティングは企業として他の事柄と同列に扱うべき機能ではありません。
コトラー氏が指摘をしているように、マーケティングに対する認識、それを企業のなかでどう位置付けているかが大事な点です。
私がフィットネスビジネス誌に寄せた「若年層マーケティング」の記事では、いわゆる「若年層のフィットネス離れ」という現象は「フィットネスクラブのニーズ離れ」の裏返しだと説明しましたが、マーケティングに対する認識がおかしいと、そのような状態に陥っていくことにもなりますね。
読者の皆さまは少なくともクラブや個人のなかでの認識、位置づけを変えて、日々それを養うことだと思います。
そのなかでマーケティングとは、なにも開業で数千名を集めることや、チラシを作って広告宣伝をすることだけがそういった活動ではなく、あらゆる場面で顧客を創造していく企業活動のプロセスそのものがマーケティングだと説明したと思います。
企業も個人も、このような認識のもとにマーケティングを捉えて、日常の仕事のなかで日夜それを磨いている人は少ないのではないかと感じます。
そういえば、先般の日経新聞にはマーケティングの領域における権威的存在のコトラー氏が「マーケティングは日本を救うか」とのインタビューで、日本のマーケティングに対する認識の低さを指摘していました。
的を射てる内容だと思いますので、そのうちの幾つかを以下に記載します。
まずは「(60年代に)マーケティングに必要な4つのPを提唱しましたが、日本ではまだ理解が進んでいない気がします。マーケティングそのもののステータス(地位)が低いですね。」と述べています。
続いて、「どうもマーケティングをプロモーションとだけ捉え、テレビで30秒の広告を打てばいいと考えているだけのビジネスパーソンが多くいます。マーケティング担当者が果たして製品開発にまで入り込んでいるのでしょうか。価格や流通の販路の決定についても関与の度合いが弱いです」とも指摘しています。
さらにはCMO(最高マーケティング責任者)の仕事について、「日本の経営者はおそらく、マーケティングは営業部門が受け持つと考えているのでしょう。そうではなくて、CMOは市場と深く関わり、どのような商品を先々作るのかということに参画しなくてはいけません。さらに新製品を投入する時期やチャンスを見極めて、新製品のポートフォリオを最適化することも求められます。顧客の声の把握だけではなく、技術の進歩にも精通し、新しい技術を商品開発に持ち込む力量も問われます。」と具体的な在りようも示しています。
CMOを据えるかどうかは企業の規模や状況によってでしょうが、少なくとも経営者やマーケティングを担当する人間が、このような観点で仕事に臨んでいるかが大事なポイントでしょう。
先の例はモノを前提とした形でマーケティングについての説明がなされていますが、これはサービスにおけるマーケティングでも同じことです。
それぞれの言葉をフィットネスクラブのそれに置き換えてみれば、理解も進むでしょう。
例えば、マーケティング担当者はクラブ運営の現場での価値創造にどこまで入り込んでいるか、プログラム開発にどこまで関与しているのか。
また、マーケティング担当者は市場と深く関わり、今後は企業やクラブとしてどのような価値を提供すべきかの意思決定に参画しているのか。
その他、顧客の声の把握だけではなく、運動や栄養、休養のベースとなる知識・技術に精通し、日進月歩でアップデートされる理論を踏まえ、それらを市場の潜在的なニーズとヒモ付けして価値創造をする力量があるのか、といった感じになるでしょう。
このブログでも繰り返し伝えていますが、マーケティングは企業として他の事柄と同列に扱うべき機能ではありません。
コトラー氏が指摘をしているように、マーケティングに対する認識、それを企業のなかでどう位置付けているかが大事な点です。
私がフィットネスビジネス誌に寄せた「若年層マーケティング」の記事では、いわゆる「若年層のフィットネス離れ」という現象は「フィットネスクラブのニーズ離れ」の裏返しだと説明しましたが、マーケティングに対する認識がおかしいと、そのような状態に陥っていくことにもなりますね。
読者の皆さまは少なくともクラブや個人のなかでの認識、位置づけを変えて、日々それを養うことだと思います。
by biz-365
| 2013-08-02 20:41
|
Comments(0)