2013年 07月 12日
7月12日(金):「プアFC」はやらない |
先般、私の自宅からほど近くにオープンをした新しいフィットネスクラブを見に行きました。
内容は100坪弱のジム・スタ型で徹底したローコストオペレーション、利用時間で課金をするタイプのローエンドモデルです。
より安価に、より手軽にカラダを動かしたいといったニーズは確かにありますから、これはこれでひとつのモデルだと思いますね。
ただ、あまりに無味乾燥なクラブで個人的には何ら興味をそそられるものはありませんでした。
改めて確認をしたのは自分では「プアFC」をやらない、ということですね。
「プアFC」はドン・キホーテで使われている「プアDS」を引用した私なりの造語です。
ちなみに「プアDS」とは「プアなディスカウントストア」のことで、具体的には「顧客が生活防衛意識優先で、プアな心理状態を前提にした購買ニーズに対応する店」を意味します。
いわゆる失われた20年間で年商を450倍にするという離れ業をやってのけたドン・キホーテ創業者の安田さんは「こういう店は合理的で無駄がなく、何よりも生鮮食品を含むコモディティが圧倒的に安いから『リアルで切り詰めた生活』には重宝するだろう」とその必要性自体は認めています。
その一方で、「楽しさや遊び、豊かさやゆとりといった要素に乏しく、業態的にもやや即物的で殺伐としたイメージが強い」と言い、自分たちが標榜するのはあくまでも「生活における張りや彩、面白みやプチ幸せ感を感じてもらえる商品やサービスの、どこよりもお得でリーズナブルな価格」だから、「プアDS」は断じてやらないと明言しています。
つまり先ほど私が使った「プアFC」とは前述した意味合いをフィットネスクラブに置き換えたもので、生活防衛意識優先のプアな心理状態を前提にしたフィットネスクラブのことです。
マーケットに対しては様々な選択肢があったほうが良いから、このようなラインナップがあることはプラスだと思います。
ただ、自分がこれを手掛けることはしないというだけです。
ここはどちらが良い悪いではなく、描いているビジョンや志向するもの、考え方の違いがあるだけの話です。
ハッキリ言ってしまえば、私としては今あるものを「削る」、「減らす」、「切り詰める」、そして「値段を下げる」といったダウンサイジングの方向性に面白みを感じないということですね。
合理性や横展開が可能なビジネスモデルとしての美しさみたいなものはあるのだと思いますが。
逆に「掘り下げる」、「突き詰める」、「生み出す」、といったクリエイティブな方向性のほうが、自分でやっていてはるかに楽しさを感じますからね。
あとはフィットネスクラブという事業は局地戦が前提であり、長く地域と共生すること、また持続的な競争優位を築く差別化や、模倣難度のことを考慮すれば、やはり私自身は後者こそが自分の生きる道だと思います。
収益に関する短期的な時間軸の一方で、長期的な時間軸による創造がいま私のアタマの中にはあります。
クラブ運営というものをここから10年間、「掘り下げる」、「突き詰める」、「生み出す」ことを、じっくり腰を据えて追及した先に築き上げられるもの、それを考えると楽しみで仕方がないですね。
トレンドや業界の常識めいたものに捉われることなく、純粋にマーケットと向き合い、お客さまと向き合い、そしてスタッフと向き合い、クラブ運営を極めるところまでいきたいと思います。
内容は100坪弱のジム・スタ型で徹底したローコストオペレーション、利用時間で課金をするタイプのローエンドモデルです。
より安価に、より手軽にカラダを動かしたいといったニーズは確かにありますから、これはこれでひとつのモデルだと思いますね。
ただ、あまりに無味乾燥なクラブで個人的には何ら興味をそそられるものはありませんでした。
改めて確認をしたのは自分では「プアFC」をやらない、ということですね。
「プアFC」はドン・キホーテで使われている「プアDS」を引用した私なりの造語です。
ちなみに「プアDS」とは「プアなディスカウントストア」のことで、具体的には「顧客が生活防衛意識優先で、プアな心理状態を前提にした購買ニーズに対応する店」を意味します。
いわゆる失われた20年間で年商を450倍にするという離れ業をやってのけたドン・キホーテ創業者の安田さんは「こういう店は合理的で無駄がなく、何よりも生鮮食品を含むコモディティが圧倒的に安いから『リアルで切り詰めた生活』には重宝するだろう」とその必要性自体は認めています。
その一方で、「楽しさや遊び、豊かさやゆとりといった要素に乏しく、業態的にもやや即物的で殺伐としたイメージが強い」と言い、自分たちが標榜するのはあくまでも「生活における張りや彩、面白みやプチ幸せ感を感じてもらえる商品やサービスの、どこよりもお得でリーズナブルな価格」だから、「プアDS」は断じてやらないと明言しています。
つまり先ほど私が使った「プアFC」とは前述した意味合いをフィットネスクラブに置き換えたもので、生活防衛意識優先のプアな心理状態を前提にしたフィットネスクラブのことです。
マーケットに対しては様々な選択肢があったほうが良いから、このようなラインナップがあることはプラスだと思います。
ただ、自分がこれを手掛けることはしないというだけです。
ここはどちらが良い悪いではなく、描いているビジョンや志向するもの、考え方の違いがあるだけの話です。
ハッキリ言ってしまえば、私としては今あるものを「削る」、「減らす」、「切り詰める」、そして「値段を下げる」といったダウンサイジングの方向性に面白みを感じないということですね。
合理性や横展開が可能なビジネスモデルとしての美しさみたいなものはあるのだと思いますが。
逆に「掘り下げる」、「突き詰める」、「生み出す」、といったクリエイティブな方向性のほうが、自分でやっていてはるかに楽しさを感じますからね。
あとはフィットネスクラブという事業は局地戦が前提であり、長く地域と共生すること、また持続的な競争優位を築く差別化や、模倣難度のことを考慮すれば、やはり私自身は後者こそが自分の生きる道だと思います。
収益に関する短期的な時間軸の一方で、長期的な時間軸による創造がいま私のアタマの中にはあります。
クラブ運営というものをここから10年間、「掘り下げる」、「突き詰める」、「生み出す」ことを、じっくり腰を据えて追及した先に築き上げられるもの、それを考えると楽しみで仕方がないですね。
トレンドや業界の常識めいたものに捉われることなく、純粋にマーケットと向き合い、お客さまと向き合い、そしてスタッフと向き合い、クラブ運営を極めるところまでいきたいと思います。
by biz-365
| 2013-07-12 20:01
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