2013年 06月 22日
6月22日(土):価格帯が変われば比較対象も変わる |
レジャー消費の回復に押され、玩具業界の2012年度は3年ぶりのマイナス成長となったようです。
そんな玩具業界で最近になって増えているのが、スマートフォンやタブレット端末を活用した多機能玩具ですね。
先般の日経MJでは東京おもちゃショーから幾つかの商品がピックアップされていましたが、中には玩具の枠を超えるような価格のものもありました。
メガハウスが手掛ける子供向けタブレットはOSにアンドロイドを搭載し、絵本や数を学べるアプリが30種類以上入っているものの、その価格は20,790円です。
私の感覚ですが、これはいささか高値圏へ行き過ぎではないかと思いますね。
年齢に応じてアプリを追加できるということですが、子供の玩具は流行り廃りが速いし、本当にある程度の長期にわたって使うなら、玩具のタブレットでなくても良いのでは、とも感じるからです。
そして価格帯が変わると何が変わるのかと言えば、競合する商品やカテゴリーが変わってくることにあります。
タブレット端末でいえばアマゾンのキンドルファイアHDが15,800円、グーグルのネクサス7が19,800円で販売されている時代ですからね。
玩具の利用者は子どもですが、購入者は親になりますから、2万円を超えるだけの価格になってくれば比較対象となるものの枠組みが変わってしまいます。
成人が使う一般的なタブレット端末向けにも、子ども向けの絵本アプリやゲームアプリ、学習アプリは無料のものから有料のものまで山ほど配信されていますからね。
現に5歳の姪っ子とは時折、iPadminiを使って「どうぶつしょうぎ」や「なめこ栽培キット」のアプリで遊んだりしているぐらいです。
このような状況のなかで、それよりも高値の設定をするわけですから、コンテンツやインターフェースにそれなりのものがなければ、なかなかに売れるものではありませんね。
またタブレットとは異なるカテゴリーで言えば、家庭用ゲーム機市場に属する携帯型ゲームにしてもニンテンドー3DSが15,000円の値付けです。
こちらではゲームはもとより、学習アプリなどもあるわけですが、それでも価格は15,000円程度です。
玩具市場の枠で言えば新しいもの、良いものを作ったから、それに応じた価格設定ということなのかもしれませんが、玩具市場の枠を超えてみたときに、同等な価格帯にはそれよりも提供価値が高そうな商品が幾つもあるわけです。
私が危惧するのは、これらをどこまで考慮できているかどうかですね。
自分の業界や自社の従来商品との比較、あるいは開発コストやプロセスからの観点が主で価格を設定していると、このようなことを見落としてしまう危険性があります。
先にも触れましたが、価格帯が変われば競合する商品やカテゴリーが変わってくることには十分に注意を払う必要があると思います。
そんな玩具業界で最近になって増えているのが、スマートフォンやタブレット端末を活用した多機能玩具ですね。
先般の日経MJでは東京おもちゃショーから幾つかの商品がピックアップされていましたが、中には玩具の枠を超えるような価格のものもありました。
メガハウスが手掛ける子供向けタブレットはOSにアンドロイドを搭載し、絵本や数を学べるアプリが30種類以上入っているものの、その価格は20,790円です。
私の感覚ですが、これはいささか高値圏へ行き過ぎではないかと思いますね。
年齢に応じてアプリを追加できるということですが、子供の玩具は流行り廃りが速いし、本当にある程度の長期にわたって使うなら、玩具のタブレットでなくても良いのでは、とも感じるからです。
そして価格帯が変わると何が変わるのかと言えば、競合する商品やカテゴリーが変わってくることにあります。
タブレット端末でいえばアマゾンのキンドルファイアHDが15,800円、グーグルのネクサス7が19,800円で販売されている時代ですからね。
玩具の利用者は子どもですが、購入者は親になりますから、2万円を超えるだけの価格になってくれば比較対象となるものの枠組みが変わってしまいます。
成人が使う一般的なタブレット端末向けにも、子ども向けの絵本アプリやゲームアプリ、学習アプリは無料のものから有料のものまで山ほど配信されていますからね。
現に5歳の姪っ子とは時折、iPadminiを使って「どうぶつしょうぎ」や「なめこ栽培キット」のアプリで遊んだりしているぐらいです。
このような状況のなかで、それよりも高値の設定をするわけですから、コンテンツやインターフェースにそれなりのものがなければ、なかなかに売れるものではありませんね。
またタブレットとは異なるカテゴリーで言えば、家庭用ゲーム機市場に属する携帯型ゲームにしてもニンテンドー3DSが15,000円の値付けです。
こちらではゲームはもとより、学習アプリなどもあるわけですが、それでも価格は15,000円程度です。
玩具市場の枠で言えば新しいもの、良いものを作ったから、それに応じた価格設定ということなのかもしれませんが、玩具市場の枠を超えてみたときに、同等な価格帯にはそれよりも提供価値が高そうな商品が幾つもあるわけです。
私が危惧するのは、これらをどこまで考慮できているかどうかですね。
自分の業界や自社の従来商品との比較、あるいは開発コストやプロセスからの観点が主で価格を設定していると、このようなことを見落としてしまう危険性があります。
先にも触れましたが、価格帯が変われば競合する商品やカテゴリーが変わってくることには十分に注意を払う必要があると思います。
by biz-365
| 2013-06-22 20:01
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