2013年 04月 04日
4月4日(木):企業にも共通する改革を阻む3要素 |
いまから10日ほど前のブログでは組織の変革にあたって、それを推進する原動力として「3つのはみ出し者」に触れたと思います。
その3つとは「ばか者」、「よそ者」、そして「若者」ですね。
振り返りまでに簡単にその3者を説明すると、「ばか者」は常識や旧来の価値観に捉われず、常に「現在」や「未来」を見て、そこから発想することができる人間を指したものです。
次いで「よそ者」は外側から来た人間が持つ客観的な視点を意味し、組織の文化や因習に縛られることなく、客観的な視点で物事を捉えて思考・判断・行動ができる人間のことです。
そして「若者」は思考に柔軟性があって積極的に自己変革ができ、困難なことに対してもエネルギッシュに取り組むことで閉塞状況を打破していける人間ですね。
組織の変革にあたってはこのような存在が不可欠なわけですが、それとは逆の視点で改革を阻む要素としてどのようなものがあるのかを知っておくのは大事なことです。
昨日の日経新聞には、官公庁の例をもとに「改革阻む3つの手口」と題した記事がありましたが、これは企業でも往々にして見られる共通事項だと思いますね。
そこで挙げられていた3要素は「牛歩」、「したフリ」、そして「骨抜き」です。
私も閉鎖クラブからの継承や赤字クラブの再生などをはじめ、全社的な組織変革を伴う仕事を何度かやってきましたが、そこでは大なり小なり同様な状況が生じますね。
まず「牛歩」はその意味のままですが、改革にあたって新たに決められた内容や取り組むべき事項に対して遅々として歩みを進めない状況ですね、それも意図的に。
そこにある背景としては面倒くさいことはやりたくない、大変なことは嫌だ、といったものから、そもそも変化を嫌う人間の心理的な要素も絡んでのことですね。
このような牛歩戦術によって物事が遅滞することのデメリットは、時間がかかって先延ばしになることで、変革の機運が削がれてしまうことですね。
せっかく声高に変革を宣言して新たな取り組みを決めても、そこに必要以上の時間をかけられてしまうと組織にはこれまでと変わらない日常の空気に戻ってしまうものです。
また変革にあたっては新たな取り組みに対する肯定感を与えるためにも初期には小さな成功を得て、それを梃子に変革をスピードアップさせていくのがセオリーですが、牛歩戦術によってそれができなくもなってしまいますね。
次の「したフリ」というのは面従腹背の状態を指したものです。
これもよく目にするパターンだと思います。
「やっています」と言いつつも、その裏側ではまったく正反対な行動をしている場合がそれですね。
変革が必要になった組織というのは、その中が「ぬるま湯状態」になっていて、そこに属する人間にとっては自由で楽しく、居心地の良い環境になっています。
それは彼等にとってはパラダイスみたいな状況ですから、それが壊されることには強い抵抗感を見せ、自分たちにとって都合の良い楽園を守ろうと、このような行動に出る場合も多いでしょう。
そして最後は「骨抜き」です。
新たに決めた取り組みに対して幾つもの例外を作り、結果としてその内容を形ばかりのものに変えてしまうことですね。
これは既得権益のようなものを持っている人間や部署がよくやるパターンだと思います。
自分にとって都合のよい状態に変えてしまう、そのようなことができるように解釈を変えてしまう、そんな感じですね。
変革の旗印を掲げれば、このようなことが起きるのは良くあるパターンですから、これはあらかじめ想定しておくべきでしょう。
また変革にあたっては、先のような行動を表だって起こして周囲を扇動するあからさまな批判者から、変革に対して無関心を装う者まで、その姿勢は様々です。
変革に対しては、どのような姿勢を示すものが出てきて、それらの人間がどのような行動をするのか、それらを想定したうえでの準備をしながら進めていくのが、変革を結実させていくためには大事な点だと思います。
その3つとは「ばか者」、「よそ者」、そして「若者」ですね。
振り返りまでに簡単にその3者を説明すると、「ばか者」は常識や旧来の価値観に捉われず、常に「現在」や「未来」を見て、そこから発想することができる人間を指したものです。
次いで「よそ者」は外側から来た人間が持つ客観的な視点を意味し、組織の文化や因習に縛られることなく、客観的な視点で物事を捉えて思考・判断・行動ができる人間のことです。
そして「若者」は思考に柔軟性があって積極的に自己変革ができ、困難なことに対してもエネルギッシュに取り組むことで閉塞状況を打破していける人間ですね。
組織の変革にあたってはこのような存在が不可欠なわけですが、それとは逆の視点で改革を阻む要素としてどのようなものがあるのかを知っておくのは大事なことです。
昨日の日経新聞には、官公庁の例をもとに「改革阻む3つの手口」と題した記事がありましたが、これは企業でも往々にして見られる共通事項だと思いますね。
そこで挙げられていた3要素は「牛歩」、「したフリ」、そして「骨抜き」です。
私も閉鎖クラブからの継承や赤字クラブの再生などをはじめ、全社的な組織変革を伴う仕事を何度かやってきましたが、そこでは大なり小なり同様な状況が生じますね。
まず「牛歩」はその意味のままですが、改革にあたって新たに決められた内容や取り組むべき事項に対して遅々として歩みを進めない状況ですね、それも意図的に。
そこにある背景としては面倒くさいことはやりたくない、大変なことは嫌だ、といったものから、そもそも変化を嫌う人間の心理的な要素も絡んでのことですね。
このような牛歩戦術によって物事が遅滞することのデメリットは、時間がかかって先延ばしになることで、変革の機運が削がれてしまうことですね。
せっかく声高に変革を宣言して新たな取り組みを決めても、そこに必要以上の時間をかけられてしまうと組織にはこれまでと変わらない日常の空気に戻ってしまうものです。
また変革にあたっては新たな取り組みに対する肯定感を与えるためにも初期には小さな成功を得て、それを梃子に変革をスピードアップさせていくのがセオリーですが、牛歩戦術によってそれができなくもなってしまいますね。
次の「したフリ」というのは面従腹背の状態を指したものです。
これもよく目にするパターンだと思います。
「やっています」と言いつつも、その裏側ではまったく正反対な行動をしている場合がそれですね。
変革が必要になった組織というのは、その中が「ぬるま湯状態」になっていて、そこに属する人間にとっては自由で楽しく、居心地の良い環境になっています。
それは彼等にとってはパラダイスみたいな状況ですから、それが壊されることには強い抵抗感を見せ、自分たちにとって都合の良い楽園を守ろうと、このような行動に出る場合も多いでしょう。
そして最後は「骨抜き」です。
新たに決めた取り組みに対して幾つもの例外を作り、結果としてその内容を形ばかりのものに変えてしまうことですね。
これは既得権益のようなものを持っている人間や部署がよくやるパターンだと思います。
自分にとって都合のよい状態に変えてしまう、そのようなことができるように解釈を変えてしまう、そんな感じですね。
変革の旗印を掲げれば、このようなことが起きるのは良くあるパターンですから、これはあらかじめ想定しておくべきでしょう。
また変革にあたっては、先のような行動を表だって起こして周囲を扇動するあからさまな批判者から、変革に対して無関心を装う者まで、その姿勢は様々です。
変革に対しては、どのような姿勢を示すものが出てきて、それらの人間がどのような行動をするのか、それらを想定したうえでの準備をしながら進めていくのが、変革を結実させていくためには大事な点だと思います。
by biz-365
| 2013-04-04 19:39
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