2013年 03月 15日
3月15日(金):トレーナーと薬剤師、どちらを信頼してサプリメントを購入する? |
昨日のブログではフィットネスクラブの周縁産業のひとつである保険薬局大手が描いている成長戦略に触れ、医療的要素・制度的な依存度を下げて、サービス分野や小売りの要素を強化していこうとする意図を説明したと思います。
私が参加をしたそのセミナーでは前述した保険薬局大手が電通と協力して行った、薬局に関連するリサーチ結果も提示をされました。
そのなかで「薬局に期待すること」との問いに対して、マーケットからの回答が多かったものを幾つか紹介すると次のようなものです。
・薬の処方だけではなく、病気のことや生活で気をつけることなど、様々な相談にのってほしい。
・薬剤師が勧める一般の市販薬、衛生用品などは利用してみたい。
・薬剤師が勧める健康食品、サプリメントは利用してみたい。
こんな感じですね。
ひとつ目は健康全般に対する日常生活へのアドバイスや相談といったカウンセリング機能を求めている、といったところでしょう。
そして残りのふたつについては、薬剤師が勧める医療用医薬品以外で、健康のために良いものをアドバイスしてほしい、との要望ですね。
薬剤師本来の仕事は処方箋に基づく医療用医薬品の調剤ということですが、それを除いた部分でマーケットが薬剤師や薬局に求めていること、それはフィットネスクラブに対するそれと大差ないことが分かると思います。
つまりマーケットはQOLの改善について、その窓口となる対象はフィットネスクラブだけではなく、このような他業態にも同等かそれ以上の期待を寄せているわけです。
保険薬局は顧客の病状、これまでの薬歴などは完全にデータ化をされていて、カウンセリング機能を強化しているところでは、それに+αの生活関連の情報などがストックされています。
フィットネスクラブが何年間も営業していても、そこにストックされているデータが入会時のアンケートに基づく属性と何年か前の体組成測定だけのデータしかなければ、どちらがより掘り下げたアドバイスができるのかどうか、ということですね。
またサプリメントに代表されるカラダをより良くするための物品販売にしても、トレーナーがお勧めした場合と、薬剤師がお勧めした場合と、マーケットはどちらをより信頼して商品を購入するのか、です。
ここで「自分のクラブのトレーナーのほうが間違いなくマーケットから信頼を得て、そこから商品を買っていただける」と自信をもって言えるクラブや企業は素晴らしいと思いますね。
その一方で、明らかに客観的な評価では見劣りしてしまう、ということでは不安がよぎります。
先のマーケットが求めるカウンセリング機能、健康に対する相談窓口としての機能、そして健康関連商品のセールス機能、今後それらは常に他業態の有資格者などとも比較をされる土俵になっていくでしょう。
今後、トレーナーが社会のなかでどのような存在になっていくのか、それは他の広義の健康産業を提供するプレイヤーとの綱引きのなかでも規定されるものだと思っておくべきですね。
トレーナーの方々はそのようなこともアタマに入れつつ、自分の専門性とビジネスマインドを磨いていくのが大切だと思います。
私が参加をしたそのセミナーでは前述した保険薬局大手が電通と協力して行った、薬局に関連するリサーチ結果も提示をされました。
そのなかで「薬局に期待すること」との問いに対して、マーケットからの回答が多かったものを幾つか紹介すると次のようなものです。
・薬の処方だけではなく、病気のことや生活で気をつけることなど、様々な相談にのってほしい。
・薬剤師が勧める一般の市販薬、衛生用品などは利用してみたい。
・薬剤師が勧める健康食品、サプリメントは利用してみたい。
こんな感じですね。
ひとつ目は健康全般に対する日常生活へのアドバイスや相談といったカウンセリング機能を求めている、といったところでしょう。
そして残りのふたつについては、薬剤師が勧める医療用医薬品以外で、健康のために良いものをアドバイスしてほしい、との要望ですね。
薬剤師本来の仕事は処方箋に基づく医療用医薬品の調剤ということですが、それを除いた部分でマーケットが薬剤師や薬局に求めていること、それはフィットネスクラブに対するそれと大差ないことが分かると思います。
つまりマーケットはQOLの改善について、その窓口となる対象はフィットネスクラブだけではなく、このような他業態にも同等かそれ以上の期待を寄せているわけです。
保険薬局は顧客の病状、これまでの薬歴などは完全にデータ化をされていて、カウンセリング機能を強化しているところでは、それに+αの生活関連の情報などがストックされています。
フィットネスクラブが何年間も営業していても、そこにストックされているデータが入会時のアンケートに基づく属性と何年か前の体組成測定だけのデータしかなければ、どちらがより掘り下げたアドバイスができるのかどうか、ということですね。
またサプリメントに代表されるカラダをより良くするための物品販売にしても、トレーナーがお勧めした場合と、薬剤師がお勧めした場合と、マーケットはどちらをより信頼して商品を購入するのか、です。
ここで「自分のクラブのトレーナーのほうが間違いなくマーケットから信頼を得て、そこから商品を買っていただける」と自信をもって言えるクラブや企業は素晴らしいと思いますね。
その一方で、明らかに客観的な評価では見劣りしてしまう、ということでは不安がよぎります。
先のマーケットが求めるカウンセリング機能、健康に対する相談窓口としての機能、そして健康関連商品のセールス機能、今後それらは常に他業態の有資格者などとも比較をされる土俵になっていくでしょう。
今後、トレーナーが社会のなかでどのような存在になっていくのか、それは他の広義の健康産業を提供するプレイヤーとの綱引きのなかでも規定されるものだと思っておくべきですね。
トレーナーの方々はそのようなこともアタマに入れつつ、自分の専門性とビジネスマインドを磨いていくのが大切だと思います。
by biz-365
| 2013-03-15 21:00
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