2013年 02月 23日
2月23日(土):フィットネスクラブのスイッチングコストとは? |
昨日はカタログ通販大手ディノスのスイッチングコストを肩代わりすることで、利用者の購入を促進するアクションを取り上げました。
確認のためにスイッチングコストについて触れておくと、これは現在使用している商品やサービスから別なモノへ乗り換える際に発生するコストのことですね。
このスイッチングコストというのは商品やサービスによって、その形には様々なものがあります。
例えば、ある企業が現在使用しているシステムを別なモノに切り替えようとした場合、そこで発生するスイッチングコストは新たなシステム導入に伴う多額な投資に加え、システム変更に伴う各種オペレーションの変更といったものも含まれます。
某大手銀行では合併後に別々だったシステムを統合した際、システムにエラーが生じて大きな混乱が起こり、一時ATM等も利用できない状態になったことがあったと思います。
これも利用するサービスを乗り換える際に発生するリスクのひとつであり、この対応に要した費用・負担・信頼の毀損もスイッチングコストの一部と捉えることができます。
また、ある航空会社のカードをメインで使っていたところから、別のそれに乗り換える際のスイッチングコストには、新たなカード発行に伴う手間に加えて旧航空会社のカードで溜まっていたポイント(マイル)の事実上の失効分も含まれるでしょう。
最近はマイルの交換特典も種類が増えてきましたが、それでも利用や交換をするには何千・あるいは何万単位でしか利用できませんから、半端な部分は事実上の失効といって差し支えないと思います。
そんなこともあって、それなりの期間を利用しているカードなどは、簡単には乗り換えなどが起きにくいもので、マイルやポイントの各カードなどはそれらを見込んでこのような形をとっているわけですね。
このスイッチングコストはもちろんサービス業でも存在します。
身近な例で分かりやすいものを挙げるとすれば美容院でしょうか。
普段、自分が行きつけにしている馴染みの店なら「いつもの感じで」と言えば、要望はそれだけで伝わるでしょう。
またサービスを受けている間の会話も、自分の前に並べられる雑誌も、特段自分が何かの意思表示をしなくても、見合ったものになっていると思います。
それが、新しいお店に行けば要望は一から説明しなければいけないし、会話もこちらが気を遣って間を持たせなければならなくなるかもしれません。
サービスの乗り換えによって生じる、こういった心理的な負担もスイッチングコストだと言えます。
先ほど触れたように業種によってスイッチングコストの形が様々であることは、これで理解が得られるところだと思います。
昨日に取り上げたディノスは自分たちの商品を買ってもらう(乗り換えてもらう)ために、あえてスイッチングコストを負担しているわけですが、裏を返せば顧客が流出しない(乗り換えられない)ようにするには自分の提供している商品やサービスから違うものに乗り換える際に支払うスイッチングコストを高くすることでしょう。
そうすれば、その程度によって乗り換えようとする行動に抑制がかかります。
ここまで書けば、本ブログ読者の皆さまには次に私が何を言うのかはわかると思います。
まずは、「フィットネスクラブにおけるスイッチングコストとは何だろうか」、ということですね。
そして次は、「そのスイッチングコストを高めるためにはどうすれば良いのだろうか」、です。
折角の機会ですから、ぜひこういったことも考えてみてください。
確認のためにスイッチングコストについて触れておくと、これは現在使用している商品やサービスから別なモノへ乗り換える際に発生するコストのことですね。
このスイッチングコストというのは商品やサービスによって、その形には様々なものがあります。
例えば、ある企業が現在使用しているシステムを別なモノに切り替えようとした場合、そこで発生するスイッチングコストは新たなシステム導入に伴う多額な投資に加え、システム変更に伴う各種オペレーションの変更といったものも含まれます。
某大手銀行では合併後に別々だったシステムを統合した際、システムにエラーが生じて大きな混乱が起こり、一時ATM等も利用できない状態になったことがあったと思います。
これも利用するサービスを乗り換える際に発生するリスクのひとつであり、この対応に要した費用・負担・信頼の毀損もスイッチングコストの一部と捉えることができます。
また、ある航空会社のカードをメインで使っていたところから、別のそれに乗り換える際のスイッチングコストには、新たなカード発行に伴う手間に加えて旧航空会社のカードで溜まっていたポイント(マイル)の事実上の失効分も含まれるでしょう。
最近はマイルの交換特典も種類が増えてきましたが、それでも利用や交換をするには何千・あるいは何万単位でしか利用できませんから、半端な部分は事実上の失効といって差し支えないと思います。
そんなこともあって、それなりの期間を利用しているカードなどは、簡単には乗り換えなどが起きにくいもので、マイルやポイントの各カードなどはそれらを見込んでこのような形をとっているわけですね。
このスイッチングコストはもちろんサービス業でも存在します。
身近な例で分かりやすいものを挙げるとすれば美容院でしょうか。
普段、自分が行きつけにしている馴染みの店なら「いつもの感じで」と言えば、要望はそれだけで伝わるでしょう。
またサービスを受けている間の会話も、自分の前に並べられる雑誌も、特段自分が何かの意思表示をしなくても、見合ったものになっていると思います。
それが、新しいお店に行けば要望は一から説明しなければいけないし、会話もこちらが気を遣って間を持たせなければならなくなるかもしれません。
サービスの乗り換えによって生じる、こういった心理的な負担もスイッチングコストだと言えます。
先ほど触れたように業種によってスイッチングコストの形が様々であることは、これで理解が得られるところだと思います。
昨日に取り上げたディノスは自分たちの商品を買ってもらう(乗り換えてもらう)ために、あえてスイッチングコストを負担しているわけですが、裏を返せば顧客が流出しない(乗り換えられない)ようにするには自分の提供している商品やサービスから違うものに乗り換える際に支払うスイッチングコストを高くすることでしょう。
そうすれば、その程度によって乗り換えようとする行動に抑制がかかります。
ここまで書けば、本ブログ読者の皆さまには次に私が何を言うのかはわかると思います。
まずは、「フィットネスクラブにおけるスイッチングコストとは何だろうか」、ということですね。
そして次は、「そのスイッチングコストを高めるためにはどうすれば良いのだろうか」、です。
折角の機会ですから、ぜひこういったことも考えてみてください。
by biz-365
| 2013-02-23 22:53
|
Comments(0)